1999年仙台管区気象台発表予報
9月10日発表1ヶ月予報
本情報は仙台管区気象台発表の1ヶ月予報内容をお知らせします.
○9月10日発表 1ヶ月予報(9月11日から10月10日)
向こう1ヶ月の気温、降水量、日照時間、降雪量の各階級の確率(%)。

注)気温・降水量・日照時間は低い・平年並み・高い(少ない・平年並み・多い)の3階級で予報されます。階級幅は、平年値(1961年から90年)における各階級の出現頻度が30%対40%対30%となるように決める。
<予想される天候の特徴(予報期間:9月11日〜10月10日)>
東北地方は、天気は周期的に変化するでしょう。
この期間の平均気温は高い見込みです。
平年の晴れ日数は約14日です。
<概 要>
[気 温]:東北地方は「高い」の可能性が大きく、その確率は60%です。次に大きい確率は「平年並」で30%です。「低い」の確率は10%と小さい。
[降 水 量]:東北地方は「平年並」の可能性が大きく、その確率は50%です。次に大きい確率は「多い」で30%です。「少ない」の確率は20%と小さい。
[日照時間]:東北地方は「平年並」の可能性が大きく、その確率は50%です。次に大きい確率は「少ない」で30%です。「多い」の確率は20%と小さい。
○9月11日(土)から9月17日(金)
向こう1週間は、天気は周期的に変わり、気圧の谷が通る11〜12日と期間の後半に雨の降る所があるでしょう。
平均気温は高い見込みです。
平年の晴れ日数は約3日です。
なお、詳細は週間天気予報を参照して下さい。
○9月18日(土)から9月24日(金)
天気は周期的に変化するでしょう。
平均気温は高い見込みです。
平年の晴れ日数は約4日です。
○9月25日(土)から10月8日(金)
天気は周期的に変化するでしょう。
平均気温は高い見込みです。
平年の晴れ日数は約7日です。
<予想される天候に関する循環場の特徴(アンサンブル平均天気図)>
・500hPa高度・偏差
月平均でみると、日本付近は日本の東海上を中心とした正偏差に広く覆われる。また、日本の南東海上にある高気圧の勢力は平年より強い。流れはゾーナル注1だが、西谷注2傾向を示す。
このため、天気は周期的に変化するが、寒気の南下は弱く、気温は高めに経過しやすい。
注1)ゾーナル:偏西風の南北の蛇行が小さい状態。低気圧や高気圧が順調に東進し、天気は周期的に変化しやすい。
注2)西谷:上空で日本の西側が気圧の谷となり、南から暖かく湿った空気が入りやすい。
・地上気圧と降水量
月平均でみると、降水域は日本付近に広がり、本州南岸には秋雨前線によるものと思われるまとまった降水域が予想される。各週(図略)共、地上気圧の配置や降水量の分布は月平均と同様のパターンで、大きな変化はみられない。
850haの気温偏差の実況と各アンサンブルメンバーの予想
北日本850hPaの気温は、アンサンブルメンバーの平均でみると、平年より高めに推移することが予想される。3〜4週目はメンバーのバラツキが大きく、3週目は平年を下回るメンバーもあるが、4週目には昇温傾向を示す。
北日本850hPa高度(上空約1500m)での気温偏差の実況と予想縦軸:気温偏差(℃)、横軸:日付発表日以降の細線は各アンサンブルメンバーの予想値、太線は平均値。
注)・資料の内容を他の要素により修正して予報を組み立てることがあります。
・850hPaの気温は、地上の気温と必ずしも対応しないことがあります。

図 北日本850hPa高度(上空約1500m)での気温偏差の実況と予報
最近1週間の天候の経過
この期間、天気は周期的に変化した。期間の中頃は、前線や低気圧の影響をうけ曇りや雨となったが、期間の初めや期末には高気圧に覆われ晴れた。
平均気温は東北地方で偏差が+1.9℃と平年より高かった。降水量は東北日本海側で平年比100%だったが、東北太平洋側では平年比36%と平年を下回った。日照時間は東北地方で平年比118%と平年を上回った。
| 気温偏差(℃) | 降水量(%) | 日照時間(%) |
東北全域 | +1.9 | 62 | 118 |
東北日本海側 | +1.6 | 100 | 113 |
東北太平洋側 | +2.1 | 36 | 121 |
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