2000年仙台管区気象台発表予報

9月29日発表1ヶ月予報


 本情報は仙台管区気象台発表の1ヶ月予報内容をお知らせします.


○9月29日発表 1ヶ月予報(9月30日から10月29日)

向こう1ヶ月の気温、降水量、日照時間、降雪量の各階級の確率(%)。

向こう1か月の気温、降水量、日照時間、降雪量の各等級の確率(%)

注)気温・降水量・日照時間は低い・平年並み・高い(少ない・平年並み・多い)の3階級で予報されます。階級幅は、平年値(1961年から90年)における各階級の出現頻度が30%対40%対30%となるように決める。

<予想される天候の特徴(予報期間:9月30日〜10月29日)>
 天気は数日の周期で変化しますが、低気圧の影響を受けやすいでしょう。
 平均気温は高いでしょう。
 平年の晴れ日数は、東北地方で約18日です。


<概 要>
[気  温]:東北地方は「高い」の可能性が最も大きく、その確率は50%です。次に大きい確率は「平年並」で、その確率は30%です。「低い」の可能性は20%と小さい。
[降 水 量]:東北地方は「平年並」の可能性が最も大きく、その確率は50%です。次に大きい確率は「多い」で、その確率は30%です。「低い」の可能性は20%と小さい。
[日照時間]:東北地方は「平年並」の可能性が最も大きく、その確率は50%です。次に大きい確率は「少ない」で、その確率は30%です。「多い」の可能性は20%と小さい。


○9月30日(土)から10月6日(金)
 明日(30日)後半から期間の中頃にかけて、気圧の谷や寒気の影響で曇りや雨の日が続くでしょう。期間の終わりは、高気圧に覆われておおむね晴れる見込みです。
 平均気温は平年並の見込みです。
 平年の晴れ日数は東北地方で約4日です。


○10月7日(土)から10月13日(金)
 天気は数日の周期で変化するでしょう。
 平均気温は高い見込みです。
 平年の晴れ日数は東北地方で約4日です。


○10月14日(土)から10月27日(金)
 天気は数日の周期で変化するでしょう。  平均気温は高い見込みです。  平年の晴れ日数は東北地方で約8日です。

予想される天候に関する循環場の特徴(アンサンブル平均天気図)
・500hPa高度・偏差
 月平均で見ると、大陸から西日本にかけては負偏差、北日本や東海上は正偏差に覆われる。西日本には気圧の谷場があって、寒気の影響は西日本が中心となる。また、上空を流れる偏西風は東西流が卓越しており、天気は周期的に変化する。
 週別(図略)では、1週目は日本付近負偏差に覆われるが、2週目は正偏差に覆われ、3〜4週目は月平均と同様北日本は正偏差に覆われる。


・地上気圧と降水量
 月平均で見ると、日本付近は大陸から張り出す高気圧と日本の東海上から張り出す高気圧の間で低圧部となっている。まとまった降水域は東海上だが、北日本は降水域に広く覆われる。
 週別(図略)でも、月平均とほとんど変わらない。


・北日本850hPa気温平年差の時系列
 アンサンブルメンバーの平均は、1週目は0付近で推移し、2週目正偏差に変わるが、3〜4週目は再び0付近を推移する。ただし、2週目後半からばらつきが大きくなる。


東北地方地域平均気温平年差の実況と予測結果
 週別の気温は、1週目、2週目、3〜4週目共に平年並を予想しているが、次第に昇温傾向を示す。また、予測結果より実況が高めに推移しており、1週目は「平年並」だが、2週目以降は「高い」とする。なお、2週目後半からばらつきが大きくなるため、予報の信頼度は小さい。


東北地方地域平均気温平年差の実況と卵ェ結果

最近1週間の天候の経過
 23日に四国沖と日本海にあった低気圧が北東に進んだため、24日にかけて東北地方は雨となり、東北太平洋側の南部では大雨となって土砂崩れやJRの運休、農作物の冠水等被害が発生した。その他の日も東北日本海側や東北北部では寒気の影響等で曇りや雨の日が多かったが、東北太平洋側の南部では概ね晴れた。

 平均気温は、東北地方で平年差+1.5℃と平年より高かった。降水量は、東北北部で平年比194%と平年より多かったが、東北南部は平年比124%と平年並だった。日照時間は、東北北部で平年比53%と平年より少なかったが、東北南部は平年比92%と平年並だった。


 気温偏差(℃)降水量(%)日照時間(%)
東北全域+1.516172
東北日本海側+1.419845
東北太平洋側+1.513689

 
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