2001年仙台管区気象台発表予報

6月15日発表1ヶ月予報


 本情報は仙台管区気象台発表の1ヶ月予報内容をお知らせします.


○6月15日発表 1ヶ月予報(6月16日から7月15日)

向こう1ヶ月の気温、降水量、日照時間、降雪量の各階級の確率(%)。

向こう1か月の気温、降水量、日照時間、降雪量の各等級の確率(%)

注)気温・降水量等は、「低い(少ない)」「平年並」「高い(多い)」の3つの階級で予報します。階級の幅は、1971〜2000年の30年間における各階級の出現率が等分(それぞれ33%)となるように決めてあります(気候的出現率と呼びます)。

<予想される天候の特徴(予報期間:6月16日〜7月15日)>
 東北地方の天気は、前線や低気圧の影響を受け易く、平年と同様に曇りや雨の日が多いでしょう。オホーツク海高気圧の影響で一時気温が低くなる見込みです。
 平均気温は平年並でしょう。
 向こう28日間の平年の晴れ日数:東北地方で約10日


<概 要>
[気  温]:東北地方は「平年並」の可能性が最も大きく、その確率は50%です。「高い」の可能性が次に大きく、その確率は30%です。「低い」の可能性は20%と小さい。
[降 水 量]:東北地方は「平年並」の可能性が最も大きく、その確率は50%です。「多い」の可能性が次に大きく、その確率は30%です。「少ない」の可能性は20%と小さい。
[日照時間]:東北地方は「平年並」の可能性が最も大きく、その確率は50%です。「少ない」の可能性が次に大きく、その確率は30%です。「多い」の可能性は20%と小さい。


○6月16日(土)から6月22日(金)
 期間の中頃に気圧の谷の影響で天気がくずれますが、その他の日は高気圧に覆われておおむね晴れる見込みです。
 平均気温は平年並でしょう。
 平年の晴れ日数:東北地方で約3日


○6月23日(土)から6月29日(金)
 前線や低気圧の影響を受け易く、曇りや雨の日が多いでしょう。オホーツク海高気圧の影響で一時気温が低くなる見込みです。
 平均気温は平年並でしょう。
 平年の晴れ日数:東北地方で約2日


○6月30日(土)から7月13日(金)
 前線や低気圧の影響を受け曇りや雨の日が多いですが、天気は概ね周期的に変化するでしょう。オホーツク海高気圧の影響で一時気温が低くなる見込みです。  平均気温は平年並でしょう。  平年の晴れ日数:東北地方で約5日

予想される天候に関する循環場の特徴(アンサンブル平均天気図)
・500hPa高度・偏差
 月平均で見ると、本州から北海道にかけて正偏差に覆われるが、日本の東海上と九州以西は負偏差に覆われる。太平洋高気圧は概ね平年並だが、西への張り出しは弱い。
 週別(図略)でも、月平均と同じく弱い西谷傾向。ただし2週目以降は沿海州からサハリン付近に気圧の尾根が予想され、オホーツク海高気圧の影響が考えられる。太平洋高気圧は、期末にかけてほぼ平年並に北に張り出してくる


・地上気圧と降水量
 月平均で見ると、太平洋高気圧の西への張り出しは、平年に比べて弱い。一方、北海道の北東にはオホーツク海高気圧が予想される。日本の南岸に予想される梅雨前線の活動は活発な見込みで、対応するまとまった降水域は東北南部まで広がる。
 週別(図略)では、2週目は梅雨前線の活動は活発で、降水域が東北北部まで広がる。また、オホーツク海高気圧がはっきり予想される。3〜4週目も東北北部まで降水域がかかり、前線に対応するまとまった降水域は本州まで北上する。また、オホーツク海高気圧がカムチャッカ半島の南に予想される。


・北日本850hPa気温平年差の時系列
 アンサンブルメンバーの平均は、はじめ平年を下回るが、その後はほぼ平年並で推移する。ただし、2週目は平年を下回る傾向が見られる。また、2週目以降はオホーツク海高気圧の動向によりメンバーのばらつきが大きい。


東北地方地域平均気温平年差の実況と予測結果
 週別の気温は、1週目「平年並」、2週目「平年並」、3〜4週目「平年並」を予測している。
 なお、予報の信頼度は大きい。


東北地方地域平均気温平年差の実況と卵ェ結果

最近1週間の天候の経過
 8〜9日は、関東沖にほとんど停滞していた低気圧やオホーツク海高気圧の影響で、東北日本海側では概ね晴れたが、東北太平洋側は曇りとなった。10〜12日は、上空に強い寒気を伴った低気圧が北日本を通過したため、曇りのところが多く、一時雨や雷雨となった。13〜14日は梅雨前線を伴った低気圧が西から進んできたため、天気は下り坂で東北南部を中心に雨となった。
この期間、上空の寒気や冷たい東風の影響で東北太平洋側を中心に気温が低くなり、青森県や岩手県沿岸北部には低温注意報が発表された。
 なお、東北北部は6月14日頃梅雨入りしたと見られる。(ただしこの梅雨入りの時期は暫定値であり、後日検証により確定したものが発表されます。)
 平均気温は、東北地方で平年差-1.3℃と低かった。降水量は、東北南部で平年比158%と多く、東北北部で平年比20%と少なかった。日照時間は、東北地方で平年比94%と平年並だった。


 気温偏差(℃)降水量(%)日照時間(%)
東北全域-1.39394
東北日本海側-1.174100
東北太平洋側-1.510690

 
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