2001年仙台管区気象台発表予報
8月10日発表1ヶ月予報
本情報は仙台管区気象台発表の1ヶ月予報内容をお知らせします.
○8月10日発表 1ヶ月予報(8月11日から9月10日)
向こう1ヶ月の気温、降水量、日照時間、降雪量の各階級の確率(%)。
注)気温・降水量等は、「低い(少ない)」「平年並」「高い(多い)」の3つの階級で予報します。階級の幅は、1971〜2000年の30年間における各階級の出現率が等分(それぞれ33%)となるように決めてあります(気候的出現率と呼びます)。
<予想される天候の特徴(予報期間:8月11日〜9月10日)>
向こう1か月
太平洋高気圧に覆われて平年と同様に晴れの日が多く、残暑の厳しい日もありますが、前線や低気圧の影響で天気のぐずつく時期があるでしょう。
なお、東北太平洋側を中心に続いていた気温の低い状態は、期間のはじめに解消する見込みです。
平均気温は平年並か高いでしょう。
向こう28日間の平年の晴れ日数:東北地方で約14日
○8月11日(土)から8月17日(金)
期間の初めは前線の影響で曇りや雨の降るところもありますが、その後は概ね晴れるでしょう。 平均気温は平年並でしょう。平年の晴れ日数:東北地方で約4日
○8月18日(土)から8月24日(金)
太平洋高気圧に覆われ平年と同様に晴れの日が多いですが、前線や低気圧の影響で天気のぐずつく日があるでしょう。 平均気温は平年並でしょう。平年の晴れ日数:東北地方で約4日
○8月25日(土)から9月7日(金)
太平洋高気圧に覆われ平年と同様に晴れて、残暑の厳しい日もありますが、前線や低気圧の影響で天気のぐずつく日があるでしょう。 平均気温は高いでしょう。平年の晴れ日数:東北地方で約7日
予想される天候に関する循環場の特徴(アンサンブル平均天気図)
・500hPa高度・偏差
月平均で見ると、日本付近は広く正偏差で、太平洋高気圧が日本の南に張り出す。また、日本付近はやや西谷となっており、北日本は低気圧や前線の影響を受けやすい。
週別(図略)では、1週目に月平均で見られるカムチャッカ半島付近の強い正偏差域があるが、日本付近では太平洋高気圧が強まる。2週目は、太平洋高気圧は西へ張り出すが、北への勢力は弱い。また、沿海州付近で谷が深まり、日本付近は負偏差に覆われる。3〜4週目は、月平均と同様に太平洋高気圧の勢力が強まり、日本付近は正偏差に覆われる。
・地上気圧と降水量
月平均で見ると、日本のはるか東に中心を持つ太平洋高気圧が、西に張り出す。また、日本の南海上からまとまった凝結域が日本付近に広がる。
週別(図略)では、1週目、カムチャッカ半島の南に中心を持つ高気圧が日本付近に張り出すが、本州付近には前線に対応するまとまった降水域が予想される。2週目は太平洋高気圧が日本の南に張り出すが、降水域が日本付近に広がる。3〜4週目も太平洋高気圧に覆われるが、日本の南海上から日本付近にかけてまとまった降水域が広がる。
・北日本850hPa気温平年差の時系列
アンサンブルメンバーの平均は、2週目まで平年並。3週目以降上昇し平年を上回る。
また、各アンサンブルメンバーは2週目以降バラツキが大きいが、低温を予想するメンバーは少な
東北地方地域平均気温平年差の実況と予測結果
週別の気温は、1週目、2週目、3〜4週目ともすべて「平年並」を予測している。1週目、2週目はガイダンス通りとするが、3〜4週目は「高い」を予想する資料もあり「高い」に修正する。
なお、予報の信頼度は小さく、この時期は太平洋高気圧の動向や台風など予測の難しい時期であることに留意する必要がある。
最近1週間(8月3日〜8月9日)の天候の経過
この期間、前線やオホーツク海高気圧の影響を受け、東北太平洋側を中心に曇りや雨のぐずついた天気となる日が多かったが、東北日本海側では晴れる日が多かった。
また、オホーツク海高気圧や日本の東を北上した台風第9号からの冷たい東よりの風の影響で、東北太平洋側を中心に気温がかなり低かった。
平均気温は、東北日本海側で平年差−2.1℃、東北太平洋側で平年差-3.4℃とともに低かった。降水量は、東北日本海側で平年比57%と平年並、東北太平洋側で平年比24%と少なかった。日照時間は、東北日本海側で平年比114%と平年並、東北太平洋側で平年比60%と少なかった。
| 気温偏差(℃) | 降水量(%) | 日照時間(%) |
東北全域 | -2.8 | 37 | 83 |
東北日本海側 | -2.1 | 57 | 114 |
東北太平洋側 | -3.4 | 24 | 60 |
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