2002年仙台管区気象台発表予報

8月23日発表1ヶ月予報


 本情報は仙台管区気象台発表の1ヶ月予報内容をお知らせします.

○8月23日発表 1ヶ月予報(8月24日から9月23日)
<特に注意を要する事項>
 東北地方の気温が低く日照時間の少ない状態は、2〜3日で解消する見込みです。

<予想される向こう1か月の天候>
 向こう1か月の可能性の大きな天候は以下のとおりです。
 天気はおおむね周期的に変化するでしょう。
 向こう1か月の気温は平年並、降水量は平年並、日照時間は平年並でしょう。
 週別の気温は、1週目、2週目、3〜4週目共に平年並の見込みです。

<向こう1ヶ月の気温、降水量、日照時間の各階級の確率(%)>

向こう1か月の気温、降水量、日照時間、降雪量の各等級の確率(%)

<気温経過の各階級の確率(%)>

気温経過の各等級の確率(%)

1週目:8月24日(土)〜8月30日(金)
 明日(24 日)から明後日(25 日)は気圧の谷の影響で天気がくずれますが、その後は高気圧に覆われておおむね晴れるでしょう。
 平均気温は平年並でしょう。

2週目:8月31日(土)〜9月6日(金)
 天気はおおむね周期的に変化するでしょう。
 平均気温は平年並でしょう。

3〜4週目:9月7日(土)〜9月20日(金)
 天気はおおむね周期的に変化するでしょう。
 平均気温は平年並でしょう。

2.東北地方の地域平均気温平年差の実況と数値予報による予測
 数値予報による週別の気温は、1 週目、2 週目、3〜4 週目共に「平年並」を予測している。
 予報は、数値予報どおりとする。
なお、数値予報の信頼度は小さい。

東北地方地域平均気温平年差の実況と予測結果

予想される天候に関する循環場の特徴(アンサンブル平均天気図)
・500hPa高度・偏差
 月平均で見ると、日本付近は弱い西谷傾向で負偏差に覆われ、太平洋高気圧の西への張り出しは平年に比べ弱い。
 週別(図略)では、1 週目は日本の東海上が気圧の尾根、朝鮮半島付近が気圧の谷となり、東北南部以南は負偏差となる。2週目は日本海が弱い気圧の谷となり、日本付近は負偏差に覆われる。3〜4 週目も西谷傾向で日本付近は負偏差に覆われる。また、大陸が正偏差に変わり2 週目に比べ寒気が入りやすくなる。

・地上気圧と降水量
 月平均で見ると、地上気圧はほぼ平年の分布。日本の南海上には太平洋高気圧の縁辺流に対応する降水域、日本海北部には気圧の谷に伴う降水域が予想される。
 週別(図略)では、1 週目はオホーツク海に高圧部が予想され、日本海北部に気圧の谷に伴う降水域が予想される。2 週目は高気圧が北海道付近に張り出し、日本の南海上が低圧部となる。3〜4 週目の地上気圧はほぼ月平均と同様。本州の南岸には太平洋高気圧の縁辺流に対応する降水域が予想される。

最近1週間(8月16日〜8月22日)の天候の経過
 前半は、前線や冷たく湿った東風の影響で曇りや雨の日が多かった。19〜20日に台風第13号が日本の東海上を北上した後は、大陸から寒気が南下してきたため、東北日本海側は曇りや雨となり、東北太平洋側はおおむね晴れた。また、各地で気温が低くなった。
 なお、19日に低温と日照不足に関する東北地方気象情報を発表した。
 平均気温は、東北地方で平年差-2.2℃と低かった。降水量は、東北地方で平年比73%と平年並だった。日照時間は、東北地方で平年比74%と少なかった。

 気温偏差(℃)降水量(%)日照時間(%)
東北全域-0.638442
東北日本海側-0.744227
東北太平洋側-0.534252

 
GotoHome Prev Next Return Opinion
reigai@ml.affrc.go.jp