2003年仙台管区気象台発表予報
5月9日発表1ヶ月予報
本情報は仙台管区気象台発表の1ヶ月予報内容をお知らせします.
○5月9日発表 1ヶ月予報(5月10日から6月9日)
<予想される向こう1か月の天候>
向こう1か月の可能性の大きな天候は以下のとおりです。
天気は概ね周期的に変わり、晴れの日が多いでしょう。
向こう1か月の気温は平年並、降水量は平年並、日照時間は東北日本海側は平年並か多い、東北太平洋側は平年並でしょう。
週別の気温は、1週目は平年並、2週目は平年並か高い、3〜4週目は平年並の見込みです。
<向こう1ヶ月の気温、降水量、日照時間の各階級の確率(%)>
<気温経過の各階級の確率(%)>
1.可能性の大きな天候の特徴
向こう1か月:5月10日(土)〜6月9日(月)
天気は概ね周期的に変わり、晴れの日が多いでしょう。
平均気温は平年並でしょう。
1週目:5月10日(土)〜5月16日(金)
高気圧に覆われおおむね晴れますが、期間の終わりは気圧の谷の影響で天気のくずれる所があるでしょう。明後日(11 日)までは最低気温が平年より低い所が多く、霜の降りるおそれがありますので農作物の管理に注意して下さい。
平均気温は平年並でしょう。
2週目:5月17日(土)〜5月23日(金)
天気は周期的に変わり、平年と同様に晴れの日が多いでしょう。
平均気温は平年並か高いでしょう。
3〜4週目:5月24日(土)〜6月6日(金)
天気は概ね周期的に変わりますが、前線やオホーツク海高気圧の影響で一時天気がぐずつくでしょう。
平均気温は平年並でしょう。
2.東北地方の地域平均気温平年差の実況と数値予報による予測
数値予報による週別の気温は、1 週目、2 週目、3〜4 週目共に「平年並」と予測している。予報は、その他の資料から2 週目を「平年並か高い」とする他は、数値予報どおりとする。
なお、数値予報の信頼度は小さい。
3.数値予報(アンサンブル平均天気図)による大気の流れの予想
500hPa高度・偏差:
月平均では、中央シベリアからアリューシャンの南にかけて正偏差がのびる。朝鮮半島付近には弱い負偏差があって、日本付近はやや西谷傾向。
週別に見ると、1 週目、日本付近は北日本に中心を持つ正偏差に覆われる。2 週目は、黄海から日本の南海上にかけて負偏差となり、西日本にかかる。3〜4 週目、日本付近は負偏差に覆われる。オホーツク海には、地上のオホーツク海高気圧に対応する気圧の尾根が予想される。
地上気圧と降水量:
月平均では、カムチャツカ半島付近に平年より強い高圧部が予想される。本州南岸には平年より強い低圧部が予想され、まとまった降水域が東日本以西の南岸にかかる。
週別に見ると、1 週目は日本の東海上の高気圧が北日本を覆う。2 週目は、等圧線の間隔はまばらで天気は周期変化が基調となる見込み。本州南岸に低圧部が予想される。3〜4 週目は、カムチャツカ半島付近で高圧部が強まる。本州南岸の低圧部は平年より強く、まとまった降水域が東日本以西の太平洋側に予想される。
4.最近1週間(5 月2 日〜5 月8 日)の天候の経過
期間の半ば過ぎまで高気圧に覆われて晴れた。期間の終わりは、東北地方を前線が通過し、東北日本海側を中心にまとまった雨となったが、前線の通過後は晴れた。
平均気温はかなり高い。降水量は、東北北部で平年並、東北南部でかなり少ない。日照時間は東北北部で多く、東北南部でかなり多い。
| 気温偏差(℃) | 降水量(%) | 日照時間(%) |
東北全域 | +2.3 | 56 | 129 |
日本海側 | +2.5 | 100 | 130 |
太平洋側 | +2.3 | 25 | 128 |
東北北部 | +2.4 | 98 | 122 |
東北南部 | +2.3 | 18 | 135 |
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