2005年仙台管区気象台発表予報

5月6日発表1ヶ月予報


 本情報は仙台管区気象台発表の1ヶ月予報内容をお知らせします.

○5月6日発表 1ヶ月予報(5月7日から6月6日までの天候見通し)
<特に注意を要する事項>
1週目は気温のかなり低い日があり、おそ霜の降りる恐れがあります。農作物の管理に注意して下さい。
<予想される向こう1か月の天候>
 向こう1か月の出現の可能性が最も大きい天候は以下のとおりです。
 天気は数日の周期で変化しますが、平年に比べ晴れの日が少ないでしょう。寒気や湿った東風の影響で一時天気がぐずつくでしょう。1週目は気温のかなり低い日があり、おそ霜の降りる恐れがあります。
 向こう1か月の平均気温は低い、降水量は平年並か多い、日照時間は平年並か少ないでしょう。
 週別の気温は、1週目は低い、2週目は平年並、3〜4週目は平年並か低いでしょう。

<向こう1ヶ月の気温、降水量、日照時間の各階級の確率(%)>

向こう1か月の気温、降水量、日照時間、降雪量の各等級の確率(%)

<気温経過の各階級の確率(%)>

気温経過の各等級の確率(%)

1.可能性の大きな天候の特徴
向こう1か月:5月7日(土)〜6月6日(日)
 天気は数日の周期で変化しますが、平年に比べ晴れの日が少ないでしょう。寒気や湿った東風の影響で一時天気がぐずつくでしょう。1週目は気温がかなり低い日があり、おそ霜の降りる恐れがあります。
 平均気温は低いでしょう。

1週目:5月7日(土)〜5月13日(金)
 期間の前半は低気圧や寒気の影響で曇りや雨の日があるでしょう。その他の日は高気圧に覆われれ、おおむね晴れる見込みです。期間の中頃は気温が平年よりかなり低い日がありますから、農作物の管理に注意が必要です。
 平均気温は低いでしょう。

2週目:5月14日(土)〜5月20日(金)
 天気は数日の周期で変化するでしょう。平年と同様に晴れの日が多い見込みです。
 平均気温は平年並でしょう。

3〜4週目:5月21日(土)〜6月3日(金)
 天気は数日の周期で変化しますが、平年に比べ晴れの日が少ないでしょう。寒気や湿った東風の影響で一時天気がぐずつく見込みです。
 平均気温は平年並か低いでしょう。

2.東北地方の地域平均気温平年差の実況と数値予報による予測
 数値予報による週別の気温は、1 週目を「低い」、2 週目を「平年並」、3〜4 週目を「平年並」と予測している。予報は、その他の資料から3〜4 週目を「平年並か低い」とする。
 なお、数値予報の信頼度は小さい。

東北地方地域平均気温平年差の実況と予測結果

3.数値予報(アンサンブル平均天気図)による大気の流れの予想
500hPa高度・偏差:
 月平均では、日本付近は東方海上に中心を持つ負偏差に覆われ、寒気が入り込みやすい。シベリア付近は気圧の尾根になっており、オホーツク海付近には高気圧が発生しやすく一時影響を受ける見込み。
 週別でも日本付近は負偏差で寒気が入り込みやすい状態が続く。負偏差の程度は1 週目が最も強く、2 週目が最も弱い。

地上気圧と降水量:
 月平均では、太平洋高気圧の張り出しは弱く、降水域は日本の南に広がるものと沿海州から北日本にかけてのものが見られる。降水域は低気圧の通るコースに対応しており、東北地方はどちらの影響も受けやすい見込み。東北日本海側を中心に低気圧の通過後寒気の影響を受けぐずつくことがある見込み。またサハリンの北は高圧部となっており、北高型の気圧配置になり東北太平洋側を中心に湿った東風の影響で天気がぐずつくこともある見込み。
 週別でも月平均とほぼ同様。

4.最近1週間(4 月29 日〜5 月5 日)の天候の経過
 この期間、1〜2日は低気圧が日本海と本州の南岸沿いを進んだため、曇りや雨のところが多かった。そのほかの日は、移動性高気圧に覆われおおむね晴れた。
 平均気温は東北地方で高い。降水量は東北地方でかなり少ない。日照時間は東北地方でかなり多い。

 気温偏差(℃)降水量(%)日照時間(%)
東北全域+1.810144
日本海側+1.421143
太平洋側+2.13145
東北北部+1.711149
東北南部+1.99140
 
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