2005年仙台管区気象台発表予報
8月19日発表1ヶ月予報
本情報は仙台管区気象台発表の1ヶ月予報内容をお知らせします.
○8月19日発表 1ヶ月予報(8月20日から9月19日までの天候見通し)
<予想される向こう1か月の天候>
向こう1か月の出現の可能性が最も大きい天候は以下のとおりです。
期間のはじめは低気圧や前線の影響で平年に比べて曇りや雨の日が多いですが、その後は高気圧におおわれて晴れる日が多い見込みです。
向こう1か月の平均気温は平年並か高い、降水量は平年並、日照時間は平年並でしょう。
週別の気温は、1週目は平年並、2週目は平年並か高い、3〜4週目は平年並か高いでしょう。
<気温経過の各階級の確率(%)>
1.可能性の大きな天候の特徴
向こう1か月:8月20日(土)〜9月19日(月)
期間のはじめは低気圧や前線の影響で平年に比べて曇りや雨の日が多いですが、その後は高気圧におおわれて晴れる日が多い見込みです。
平均気温は平年並か高いでしょう。
1週目:8月20日(土)〜8月26日(金)
期間の中頃までは前線の影響で曇りや雨の日が多いですが、期間の終わりは高気圧におおわれて晴れる見込みです。
平均気温は平年並でしょう。
2週目:8月27日(土)〜9月2日(金)
高気圧におおわれて平年と同様に晴れる日が多いでしょう。
平均気温は平年並か高いでしょう。
3〜4週目:9月3日(土)〜9月16日(金)
天気は数日の周期で変化するでしょう。平年に比べて晴れる日が多いでしょう。
平均気温は平年並か高いでしょう。
2.東北地方の地域平均気温平年差の実況と数値予報による予測
数値予報による週別の気温は、1 週目、2 週目、3〜4 週目ともに「平年並」と予測している。予報はその他の資料から、2 週目と3〜4 週目を「平年並か高い」とする。
なお、数値予報の信頼度は小さい。
3.数値予報(アンサンブル平均天気図)による大気の流れの予想
500hPa高度・偏差:
月平均では、北半球は極域では負偏差、中緯度は正偏差が卓越。極東域の偏西風の流れは順調。太平洋高気圧の日本付近への張り出しは平年並。上空の寒気は入りにくい。
1 週目は、月平均場と同様に極域は負偏差。中国は気圧の谷が明瞭、太平洋高気圧は日本の東海上へ強く張り出し、日本付近の偏西風は南西流。日本付近では低気圧が発達しやすい場。2 週目は、日本付近はオホーツク海に中心をもつ正偏差に覆われる。3〜4 週目は日本付近は引き続き正偏差。平年と同様に朝鮮半島付近には気圧の谷が見られ、日本付近の偏西風は西南西流。
地上気圧と降水量:
月平均では、太平洋高気圧の日本付近への張り出しは平年並、オホーツク海高気圧は不明瞭。平年並程度の降水域が日本付近にかかっている。
1 週目は、日本海にまとまった降水域が見られる。中国東北区からオホーツク海にかけて高圧部が分布。2 週目は本州の南海上にまとまった降水域が見られる。東北地方の降水域は不明瞭。3〜4 週目は、オホーツク海付近は低圧部。熱帯域から日本の南岸にかけてまとまった降水域が分布。日本海から東海上にかけても降水域が分布。
4.最近1週間(8 月12 日〜8 月18 日)の天候の経過
この期間、15日までは低気圧や気圧の谷の通過により曇りや雨となった。特に15日は上空に寒気を伴った低気圧が通過しまとまった雨となった。16日は湿った東風の影響で東北太平洋側では雲が広がり所々で降水もあったが、東北日本海側では晴れた。17日は高気圧に覆われて全域で晴れた。18日は日本海の前線に吹き込む湿った南寄りの風や、北の高気圧からの湿った東寄りの風の影響で東北南部では雲が広がった。
平均気温は東北北部で高く、東北南部で平年並。降水量は東北日本海側でかなり多く、東北太平洋側で多い。日照時間は東北地方で少ない。
| 気温偏差(℃) | 降水量(%) | 日照時間(%) |
東北全域 | +0.7 | 189 | 68 |
日本海側 | +0.8 | 245 | 77 |
太平洋側 | +0.6 | 150 | 63 |
東北北部 | +1.1 | 135 | 74 |
東北南部 | +0.4 | 237 | 63 |
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