2005年仙台管区気象台発表予報
9月16日発表1ヶ月予報
本情報は仙台管区気象台発表の1ヶ月予報内容をお知らせします.
○9月16日発表 1ヶ月予報(9月17日から10月16日までの天候見通し)
<予想される向こう1か月の天候>
向こう1か月の出現の可能性が最も大きい天候は以下のとおりです。
天気は数日の周期で変わり、東北地方は平年と同様に曇りや雨の日が多いでしょう。
向こう1か月の平均気温は平年並か高い、降水量は平年並、日照時間は平年並でしょう。
週別の気温は、1週目は平年並か高い、2週目は高い、3〜4週目は平年並でしょう。
<気温経過の各階級の確率(%)>
1.可能性の大きな天候の特徴
向こう1か月:9月17日(土)〜10月16日(日)
天気は数日の周期で変わり、東北地方は平年と同様に曇りや雨の日が多いでしょう。
平均気温は平年並か高いでしょう。
1週目:9月17日(土)〜9月23日(金)
東北北部は期間の前半にかけて、気圧の谷や前線の影響で曇りや雨の日が多いですが、期間の後半は高気圧に覆われ、晴れる日もあるでしょう。東北南部は期間の始めにかけて高気圧に覆われ、概ね晴れますが、期間の中頃から終わりにかけては、気圧の谷の影響により曇りで雨の日もある見込みです。
平均気温は平年並か高いでしょう。
2週目:9月24日(土)〜9月30日(金)
天気は数日の周期で変わり、東北地方は平年と同様に曇りや雨の日が多いでしょう。
平均気温は高いでしょう。
3〜4週目:10月1日(土)〜10月14日(金)
天気は数日の周期で変わり、平年と同様に、東北日本海側は曇りや雨の日が多く、東北太平洋側は晴れの日が多いでしょう。
平均気温は平年並でしょう。
2.東北地方の地域平均気温平年差の実況と数値予報による予測
数値予報による週別の気温は、1 週目は「平年並」、2 週目は「高い」、3〜4 週目は「平年並」と予測している。予報はその他の資料から、1 週目を「平年並か高い」とする。
なお、数値予報の信頼度は小さい。
3.数値予報(アンサンブル平均天気図)による大気の流れの予想
500hPa高度・偏差:
月平均では、高緯度に負偏差が広がるが、中緯度帯は正偏差に覆われ、日本付近も正偏差。東経90 度付近と日付変更線付近で正偏差が強い。
1 週目は、極東域全体が弱い正偏差で、正偏差の中心は朝鮮半島付近。シベリア東部に分流が見られる。2 週目は、日本付近は東西に広く正偏差となるが、高緯度と低緯度では負偏差が広がる。3〜4 週目は、バイカル湖から北海道にかけ負偏差となるが本州以南は正偏差。
地上気圧と降水量:
月平均では、平年と同様に大陸と太平洋に高圧部が分布し、日本付近も帯状の高圧部。太平洋高気圧は中心付近が強い。ただし、北海道や日本の南は低圧部。日本付近は弱い降水域がかかる。
1 週目は、日本付近は帯状の高圧部に覆われる。北海道と東北日本海側に降水域があるが弱い。2 週目は、大陸と太平洋が高圧部で、オホーツク海に張り出す高気圧は平年より強い。日本付近は低圧部で、弱い降水域がかかる。3〜4 週目は、月平均と同様に大陸と太平洋が高圧部で、日本付近も高圧部だが、北海道や日本の南は低圧部。日本付近は弱い降水域がかかる。
4.最近1週間(9 月9 日〜9 月15 日)の天候の経過
この期間、高気圧と前線が東北地方を周期的に通過した。10日には高気圧の通過後に暖気が南西から前線と共に入り込み、大気の状態が不安定となって雷となる所があった。11日には東北南部に前線がかかり雨となる所があった。12日には高気圧が通過し晴れたが、13日には前線が北部を通過し曇りの所が多くなり、14日には台風第15号から変わった低気圧とその前線が東北地方にかかり、東北北部を中心に曇りや雨となった。15日は再び西から高気圧が移動してきて東北地方にかかったため、晴れの所が多かった。
平均気温は東北北部で高く、東北南部でかなり高い。降水量は東北北部で多く、東北南部でかなり少ない。日照時間は東北地方で多い。
| 気温偏差(℃) | 降水量(%) | 日照時間(%) |
東北全域 | +1.9 | 74 | 140 |
日本海側 | +1.8 | 76 | 136 |
太平洋側 | +2.0 | 73 | 142 |
東北北部 | +1.4 | 134 | 142 |
東北南部 | +2.4 | 21 | 137 |
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