2007年仙台管区気象台発表予報

7月6日発表1ヶ月予報


 本情報は仙台管区気象台発表の1ヶ月予報内容をお知らせします.

○7月6日発表 1ヶ月予報(7月7日から8月6日までの天候見通し)

<特に注意を要する事項>
東北地方では、向こう1か月は前半を中心に低温となる見込みです。農作物の管理等に注意して下さい。

<予想される向こう1か月の天候>  向こう1か月の出現の可能性が最も大きい天候と特徴のある気温、降水量等の確率は以下のとおりです。
 東北日本海側は平年と同様に曇りや雨の日が多く、東北太平洋側は平年に比べて曇りや雨の日が多いでしょう。
 向こう1か月の平均気温は低い確率が50%です。日照時間は東北太平洋側で平年並または少ない確率がともに40%です。
 週別の気温は、1週目は低い確率が50%、2週目は平年並または低い確率がともに40%です。

<向こう1か月の気温、降水量、日照時間の各階級の確率(%)>
【気  温】東北地方
【降 水 量】東北日本海側
【降 水 量】東北太平洋側
【日照時間】東北日本海側
【日照時間】東北太平洋側
凡例:低い(少ない)平年並高い(多い)
<気温経過の各階級の確率(%)>
1週目東北地方
2週目東北地方
3週目東北地方
凡例:低い平年並高い

1.可能性の大きな天候の特徴
向こう1か月:7月7日(土)〜8月6日(月)
 期間の前半は、東北北部を中心に高気圧に覆われておおむね晴れるでしょう。東北太平洋側南部は湿った東風の影響で曇りの日が多い見込みです。期間の後半は、梅雨前線や気圧の谷の影響で曇りや雨でしょう。
 平均気温は低い確率が50%です。

1週目:7月7日(土)〜7月13日(金)
 期間の前半は、東北北部を中心に高気圧に覆われておおむね晴れるでしょう。東北太平洋側南部は湿った東風の影響で曇りの日が多い見込みです。期間の後半は、梅雨前線や気圧の谷の影響で曇りや雨でしょう。
 平均気温は低い確率が50%です。

2週目:7月14日(土)〜7月20日(金)
 前線やオホーツク海高気圧の影響で、東北日本海側は平年と同様に曇りや雨の日が多く、東北太平洋側は平年に比べて曇りや雨の日が多いでしょう。
 平均気温は平年並または低い確率がともに40%です。

3〜4週目:7月21日(土)〜8月3日(金)
 前線や湿った東風の影響で、東北地方は平年に比べて曇りや雨の日が多いでしょう。また、高気圧におおわれて晴れの日もある見込みです。
 平均気温は各階級の確率の偏りは小さい。

2.東北地方の地域平均気温平年差の実況と数値予報による予測
 数値予報による週別のアンサンブル平均気温は、1週目は平年を下回る予想となっており、2週目、3〜4週目はおおむね平年並の予想となっている。予報は、週間予報資料などその他の資料から、1 週目の低温の可能性を数値予報より小さく考える。

東北地方地域平均気温平年差の実況と予測結果

3.月平均と1,2週目の上空の大気の流れの予想(500hPa 予想天気図)
1か月平均:太平洋高気圧の北への張り出しは弱く、日本付近は負偏差。極を取り巻く高緯度付近の正偏差は、1、2 週目の天気図にも見られ、日本付近の負偏差は持続する可能性が大きい。

1週目:太平洋高気圧の北への張り出しは弱く、日本付近は負偏差。明瞭な降水域は本州南岸付近に見られ、梅雨前線上を低気圧が周期的に通過する見込み。また、東シベリア付近の等高度線が北へ盛り上がっており、一時寒気やオホーツク海高気圧の影響で気温が低くなる見込み。

2 週目: 太平洋高気圧は西へ張り出すが北への張り出しは弱く、日本付近は負偏差。日本の東が気圧の谷で、東シベリア付近の等高度線が北へ盛り上がっていることから、寒気やオホーツク海高気圧の影響により気温は低くなる見込み。

4.最近1週間(6 月29 日〜7 月5 日)の天候の経過
 この期間、前線や低気圧の影響で曇りや雨の日が多かった。29 日は日本海にあった梅雨前線上の低気圧が東北地方を通過し各地でまとまった雨となり、山形県では短時間の激しい雨により、浸水や土砂崩れなどの被害が発生した。また、4 日から5 日にかけては、日本海から進む梅雨前線上の低気圧の影響により、東北地方はまとまった雨となった。
 平均気温は東北地方で平年並。降水量は東北日本海側で多く、東北太平洋側でかなり多い。日照時間は東北地方でかなり少ない。

 気温偏差(℃)降水量(%)日照時間(%)
東北全域0.023547
日本海側-0.215447
太平洋側+0.129246
東北北部-0.124748
東北南部+0.122445
 
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