2009年仙台管区気象台発表予報
6月19日発表1ヶ月予報
本情報は仙台管区気象台発表の1ヶ月予報内容をお知らせします.
○6月19日発表 1ヶ月予報(6月20日から7月19日までの天候見通し)
<特に注意を要する事項>
東北太平洋側では、日照時間の少ない状態が続いています。このような状態は今後1週間程度は続く見込みです。農作物の管理に十分注意してください。
<予想される向こう1か月の天候>
向こう1か月の出現の可能性が最も大きい天候と特徴のある気温、降水量等の確率は以下のとおりです。
東北地方は平年と同様に曇りや雨の日が多い見込みです。
向こう1か月の平均気温は高い確率が50%です。
週別の気温は、1週目は高い確率が80%です。
<向こう1か月の気温、降水量、日照時間の各階級の確率(%)>
【気 温】
東北地方
【降 水 量】
東北地方
【日照時間】
東北地方
凡例:
低い(少ない)
平年並
高い(多い)
<気温経過の各階級の確率(%)>
1週目
東北地方
2週目
東北地方
3〜4週目
東北地方
凡例:
低い
平年並
高い
1.可能性の大きな天候の特徴
向こう1か月
:6月20日(土)〜7月19日(日)
前線やオホーツク海高気圧の影響により、東北地方は平年と同様に曇りや雨の日が多い見込みです。
東北太平洋側では、6月に入って日照時間の少ない状態が続いています。このような状態は今後1週間程度は続く見込みです。農作物の管理に十分注意してください。
平均気温は高い確率が50%です。
1週目
:6月20日(土)〜6月26日(金)
梅雨前線の影響で曇りや雨の日が多いでしょう。
平均気温は高い確率が80%です。
2週目
:6月27日(土)〜7月3日(金)
前線やオホーツク海高気圧の影響により、東北地方は平年と同様に曇りや雨の日が多い見込みです。
平均気温は各階級の確率の偏りは小さい。
3〜4週目
:7月4日(土)〜7月17日(金)
前線やオホーツク海高気圧の影響により、東北地方は平年と同様に曇りや雨の日が多い見込みです。
平均気温は各階級の確率の偏りは小さい。
2.東北地方の地域平均気温平年差の実況と数値予報による予測
地域平均気温平年差の予測資料では、週別の平均気温は、1週目は平年を大きく上回り、2週目、3〜4週目はともに平年付近の予想となっている。
3.月平均と1,2週目の上空の大気の流れの予想(500hPa 予想天気図)
1か月平均
:極東域の中緯度帯はユーラシア大陸から連なる正負の波列が見られる。日本付近は日本の東海上を中心とした正偏差となっており、高温傾向が見込まれる。
1週目
:日本付近はカムチャツカ半島付近を中心に日本の東海上から南海上にかけて正偏差。西谷傾向が強い。南からの暖かく湿った空気が入りやすく、気温は高くなる見込み。また、梅雨前線の活動も活発になると予想される。
2 週目
:日本付近は引き続き正偏差だが、1週目に比べて偏差は小さく、西谷傾向も解消する見込み。日本の北側は気圧の尾根となっていて、オホーツク海高気圧が発達する可能性がある。
4.最近1週間(6 月12 日〜6 月18 日)の天候の経過
この期間は、気圧の谷や寒気、湿った東風の影響により、東北太平洋側を中心に曇りや雨の日が多く、低温となった。特に、オホーツク海高気圧からの冷たく湿った北東風が入った東北太平洋側北部の沿岸部では顕著な低温、寡照となった。一方、東北日本海側では期間の中頃に晴れる日もあった。また、東北地方への低気圧や梅雨前線の影響は小さく、降水量は東北北部を中心に少なかった。
平均気温は東北北部でかなり低く、東北南部で低い。降水量は東北北部でかなり少なく、東北南部で少ない。日照時間は東北日本海側で平年並、東北太平洋側で少ない。
気温偏差(℃)
降水量(%)
日照時間(%)
東北全域
-1.5
33
82
日本海側
-1.3
22
107
太平洋側
-1.5
41
65
東北北部
-2.1
7
78
東北南部
-0.9
57
87
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