水稲冷害研究チーム

2012年早期警戒情報


2012年早期警戒情報(9月15日)
No.23

−早期警戒態勢解除のお知らせ−

 2012年産水稲の冷害警戒態勢を本日で解除いたします。
 本年は4月3日の急速に発達した低気圧による育苗ハウスなどの強風被害、この冬の日本海側の多雪、4 月中旬の低温により春作業が遅れ、さらに5 月中旬の低温により生育がやや遅れ、そのまま平年より遅めの幼穂形成期となりました。また7月20日頃には一時的に低温となり、冷害も心配されました。しかし、7 月26日の梅雨明け後は高温となり、出穂期はほぼ平年並となりました。8月5日頃まで高温が続きましたが、その後高温は解消し、高温登熟障害の心配はないかと思われました。しかし、8月17日頃から現在に至るまで高温と少雨傾向が続き、登熟後半の高温の影響が懸念されます。また成熟期は早まり、すでに稲刈りが始まった地域もあります。
 このようなことから、本年度の活動をほぼ終えたといえます。
 今週末から刈り取りが本格化するものと思われます。心配される高温登熟障害、カメムシの被害が少ないことを祈念して本年度の早期警戒活動を終了したいと思います。
 最後になりましたが、本システムの運営を支えて頂いた東北地域土地利用型作物安定生産推進協議会の関係機関(仙台管区気象台、東北農政局、管内6県)に厚く御礼申し上げます。また、チームと生産現場との接点にある早期警戒モニターの方々、更新が滞る中、閲覧して頂いたすべての方に感謝申し上げます。
 
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