1999年仙台管区気象台発表予報
4月30日発表1ヶ月予報
本情報は仙台管区気象台発表の1ヶ月予報内容をお知らせします.
○4月30日発表 1ヶ月予報(5月1日から5月30日)
向こう1ヶ月の平均気温、降水量及び日照時間の各階級の予想される確率は次の通り。
<確率> (単位%)
要素 | 予報対象地域 | 低 い (少ない) | 年並み | 高 い (多い) |
気温 | 東北全域 | 40 | 40 | 20 |
降水量 | 東北全域 | 40 | 40 | 20 |
日照時間 | 東北全域 | 20 | 40 | 40 |
注)気温・降水量・日照時間は低い・平年並み・高い(少ない・平年並み・多い)の3階級で予報されます。階級幅は、平年値(1961年から90年)における各階級の出現頻度が30%対40%対30%となるように決める。
<予想される天候の特徴(予報期間:5月1日〜5月30日)>
この期間,低気圧や高気圧が交互に通るでしょう。天気は周期的に変わりますが、平年同様晴れの日が多いでしょう。低気圧の通過後は一時寒気が入る見込みです。
平均気温は「平年並」か「低い」見込みです。
<概 要>
[気 温]:東北地方は「平年並」か「低い」可能性が大きく,その確率はそれぞれ40%です。「高い」確率は20%と小さい。
[降水量]:東北地方は「平年並」か「少ない」可能性が大きく,その確率はそれぞれ40%です。「多い」確率は20%と小さい。
[日照時間]:東北地方は「平年並」か「多い」可能性が大きく,その確率はそれぞれ40%です。「少ない」確率は20%と小さい。
○5月1日(土)から5月7日(金)
低気圧や高気圧が交互に通り,天気は周期的に変わるでしょう。
平均気温は平年並の見込みです。(詳細は週間天気予報を参照)
○5月8日(土)から5月14日(金)
低気圧や高気圧が交互に通るでしょう。天気は周期的に変わりますが,平
年同様晴れの日が多いでしょう。
平均気温は平年並の見込みです。
○5月15日(土)から5月28日(金)
低気圧や高気圧が交互に通るでしょう。天気は周期的に変わりますが,平
年同様晴れの日が多いでしょう。
平均気温は平年並の見込みです。
850haの気温偏差の実況と各アンサンブルメンバーの予想
北日本850hPaの気温は,アンサンブルメンバーを平均すると、平年並〜やや低めが予想され北日本850hPaの気温は,アンサンブルメンバーを平均すると、平年並〜やや低めが予想される。1週目はバラツキが小さく信頼度は大きいが,2週目以降はバラツキが大きく信頼度は小さい。
図の説明:発表日以降の細線は各アンサンブルメンバーの予想値,太線は平均値。
注)・資料の内容を他の要素により修正して予報を組み立てることがあります。850hPaの気温は,地上の気温と必ずしも対応しないことがあります。
注:1か月予報では,よく似た初期値から出発した10個の数値予報結果のバラツキ具合から予報の信頼度や確率を計算します(この手法をアンサンブル予報といい,10個の予報結果のそれぞれをアンサンブルメンバーといいます)。一般に予報結果がばらつかないほど,大気の流れが予測しやすい状態にあると考えられます。
このような状態の時は,信頼度が高くなり,確率の大きな予報を出すことができます。

図 北日本850hPa高度(上空約1500m)での気温偏差の実況と予報
最近1週間の天候の経過
この期間,動きの遅い低気圧や寒気の影響で曇りや雨の日が多かった。24〜25日は動きの遅いこの期間,動きの遅い低気圧や寒気の影響で曇りや雨の日が多かった。24〜25日は動きの遅い低気圧の影響で、東北南部を中心に大雨となり、2日間の総雨量が300mmを超えた所もあった。28日は寒冷前線が通過し、通過後は上空に強い寒気が入ったため、曇りや雨となった。気温は高く,日照時間は少なかった。降水量は東北南部や東北太平洋側では多かったが、日本海側北部では少なかった。
| 気温偏差(℃) | 降水量(%) | 日照時間(%) |
東北全域 | +1.4 | 265 | 46 |
東北日本海側 | +1.7 | 214 | 49 |
東北太平洋側 | +1.2 | 298 | 45 |
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