1999年仙台管区気象台発表予報

5月7日発表1ヶ月予報


 本情報は仙台管区気象台発表の1ヶ月予報内容をお知らせします.


○5月7日発表 1ヶ月予報(5月8日から6月7日)

向こう1ヶ月の気温、降水量、日照時間の各階級の確率(%)。

向こう1か月の気温、降水量、日照時間の各等級の確率(%)

注)気温・降水量・日照時間は低い・平年並み・高い(少ない・平年並み・多い)の3階級で予報されます。階級幅は、平年値(1961年から90年)における各階級の出現頻度が30%対40%対30%となるように決める。

<予想される天候の特徴(予報期間:5月8日〜6月7日)>
この期間、低気圧や高気圧が交互に通り、天気は周期的に変わるでしょう。平年同様晴れの日が多い見込みです。
平均気温は「平年並」でしょう。


<概 要>
[気  温]:東北地方は「平年並」の可能性が大きく、その確率は50%です。次に大きい確率は「高い」で30%です。「低い」確率は20%と小さい。
[降 水 量]:東北地方は「平年並」の可能性が大きく、その確率は50%です。次に大きい確率は「多い」で30%です。「少ない」確率は20%と小さい。
[日照時間]:東北地方は「平年並」の可能性が大きく、その確率は50%です。次に大きい確率は「多い」で30%です。「少ない」確率は20%と小さい。


○5月8日(土)から5月14日(金)
低気圧や高気圧が交互に通り、天気は周期的に変わるでしょう。
平均気温は平年並の見込みです。
(詳細は週間天気予報を参照)

○5月15日(土)から5月21日(金)
低気圧や高気圧が交互に通るでしょう。
天気は周期的に変わりますが、平年同様晴れの日が多いでしょう。
平均気温は平年並の見込みです。

○5月22日(土)から6月4日(金)
低気圧や高気圧が交互に通り、天気は周期的に変わるでしょう。
平均気温は平年並の見込みです。

850haの気温偏差の実況と各アンサンブルメンバーの予想
 北日本850hPaの気温は、アンサンブルメンバーを平均するとこの期間平年並が予想される。4月末からの負偏差は解消に向かう。2週目後半からはバラツキが大きくなるが、3〜4週目に向けてやや昇温傾向を示す。

図1 北日本850hPa高度(上空約1500m)での気温偏差の実況と予想   
縦軸:気温偏差(℃)、横軸:日付発表日以降の細線は各アンサンブルメンバーの予想値、太線は平均値。
注)・資料の内容を他の要素により修正して予報を組み立てることがあります。・850hPaの気温は、地上の気温と必ずしも対応しないことがあります。

注:1か月予報では、よく似た初期値から出発した10個の数値予報結果のバラツキ具合から予報の信頼度や確率を計算します(この手法をアンサンブル予報といい、10個の予報結果のそれぞれをアンサンブルメンバーといいます)。一般に予報結果がばらつかないほど、大気の流れが予測しやすい状態にあると考えられます。このような状態の時は、信頼度が高くなり、確率の大きな予報を出すことができます。


図 北日本850hPa高度(上空約1500m)での気温偏差の実況と予報
図 北日本850hPa高度(上空約1500m)での気温偏差の実況と予報

最近1週間の天候の経過
 この期間、天気は周期的に変化した。期間のはじめは全国的に高気圧に覆われ晴れたが、3〜5日にかけては深い気圧の谷が通過して全般に雨となった。気圧の谷の通過後は大陸からの高気圧に覆われたが、6日には上空に強い寒気が入ってきたため大気の状態が不安定となり、日本海側では一時雨や雷雨となった。
 気温は、太平洋側で平年より1℃前後高いところが多かったが、日本海側を中心に平年をやや下回った。降水量は、発達しながら通過した低気圧の影響もあり平年よりかなり多くなった。日照時間は平年より多かった。


 気温偏差(℃)降水量(%)日照時間(%)
東北全域+0.3250111
東北日本海側-0.2219105
東北太平洋側+0.7271114

 
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