1999年仙台管区気象台発表予報

5月14日発表1ヶ月予報


 本情報は仙台管区気象台発表の1ヶ月予報内容をお知らせします.


○5月14日発表 1ヶ月予報(5月15日から6月14日)

向こう1ヶ月の気温、降水量、日照時間の各階級の確率(%)。

向こう1か月の気温、降水量、日照時間の各等級の確率(%)

注)気温・降水量・日照時間は低い・平年並み・高い(少ない・平年並み・多い)の3階級で予報されます。階級幅は、平年値(1961年から90年)における各階級の出現頻度が30%対40%対30%となるように決める。

<予想される天候の特徴(予報期間:5月15日〜6月14日)>
この期間、低気圧や高気圧が交互に通り、天気は周期的に変わるでしょう。しかし,期間の後半は太平洋側を中心に,前線の影響をうけ一時天気がぐずつくでしょう。
平均気温は「平年並」でしょう。


<概 要>
[気  温]:東北地方は「平年並」の可能性が大きく、その確率は50%です。次に大きい確率は「低い」で30%です。「高い」確率は20%と小さい。
[降 水 量]:東北日本海側は「平年並」の可能性が大きく、その確率は50%です。次に大きい確率は「少ない」で30%です。「多い」確率は20%と小さい。
東北太平洋側は「平年並」の可能性が大きく、その確率は50%です。次に大きい確率は「多い」で30%です。「少ない」確率は20%と小さい。
[日照時間]:東北日本海側は「平年並」の可能性が大きく、その確率は50%です。次に大きい確率は「少ない」で30%です。「多い」確率は20%と小さい。
東北太平洋側は「平年並」か「少ない」の可能性が大きく、その確率はそれぞれ40%です。「多い」確率は20%と小さい。


○5月15日(土)から5月21日(金)
 気圧の谷の影響で曇りや雨の日が多いでしょう。
 平均気温は低い見込みです。
 (詳細は週間天気予報を参照)

○5月22日(土)から5月28日(金)
 低気圧や高気圧が交互に通り,天気は周期的に変わるでしょう。
 平均気温は平年並の見込みです。

○5月29日(土)から6月11日(金)
 低気圧や高気圧が交互に通り,天気は周期的に変わるでしょう。
 太平洋側は前線の影響をうけ,一時天気がぐずつくでしょう。
 平均気温は平年並の見込みです。

850haの気温偏差の実況と各アンサンブルメンバーの予想
 北日本850hPaの気温は、アンサンブルメンバーを平均すると,1週目は平年より低めに推移し,2週目以降は平年並が予想される。アンサンブルメンバーのバラツキは大きくなく,各々のメンバーも総じて昇温傾向にある。信頼度は普通程度と考える。
 
図1 北日本850hPa高度(上空約1500m)での気温偏差の実況と予想
   縦軸:気温偏差(℃)、横軸:日付発表日以降の細線は各アンサンブルメンバーの予想値、太線は平均値。
 注)・資料の内容を他の要素により修正して予報を組み立てることがあります。
   ・850hPaの気温は、地上の気温と必ずしも対応しないことがあります。

注:1か月予報では、よく似た初期値から出発した10個の数値予報結果のバラツキ具合から予報の信頼度や確率を計算します(この手法をアンサンブル予報といい、10個の予報結果のそれぞれをアンサンブルメンバーといいます)。一般に予報結果がばらつかないほど、大気の流れが予測しやすい状態にあると考えられます。このような状態の時は、信頼度が高くなり、確率の大きな予報を出すことができます。

図 北日本850hPa高度(上空約1500m)での気温偏差の実況と予報
図 北日本850hPa高度(上空約1500m)での気温偏差の実況と予報

最近1週間の天候の経過
 この期間、高気圧に覆われおおむね晴れた。10日には寒冷前線が通過して全般に雨となり,太平洋側では雷雨となるところもあった。
 気温は平年より高く、降水量は平年より少なかった。日照時間は平年より多かった。


 気温偏差(℃)降水量(%)日照時間(%)
東北全域+1.17132
東北日本海側+0.53129
東北太平洋側+1.410133

 
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