1999年仙台管区気象台発表予報
5月21日発表1ヶ月予報
本情報は仙台管区気象台発表の1ヶ月予報内容をお知らせします.
○5月21日発表 1ヶ月予報(5月22日から6月21日)
向こう1ヶ月の気温、降水量、日照時間の各階級の確率(%)。

注)気温・降水量・日照時間は低い・平年並み・高い(少ない・平年並み・多い)の3階級で予報されます。階級幅は、平年値(1961年から90年)における各階級の出現頻度が30%対40%対30%となるように決める。
<予想される天候の特徴(予報期間:5月22日〜6月21日)>
低気圧や前線の影響を受けやすく,平年に比べ曇りや雨の日が多いでしょう。
平均気温は「高い」でしょう。
<概 要>
[気 温]:東北地方は「平年並」か「高い」の可能性が大きく、その確率はそれぞれ40%です。「低い」確率は20%と小さい。
[降 水 量]:東北地方は「多い」の可能性が大きく、その確率は50%です。次に大きい確率は「平年並」で30%です。「少ない」確率は20%と小さい。
[日照時間]:東北地方は「平年並」か「少ない」の可能性が大きく、その確率はそれぞれ40%です。「多い」確率は20%と小さい。
○5月22日(土)から5月28日(金)
天気は周期的に変化しますが,期間の後半には気圧の谷の影響で曇りや雨の日があるでしょう。平均気温は高い見込みです。
(詳細は週間天気予報を参照)
○5月29日(土)から6月4日(金)
天気は周期的に変化しますが,前線の影響で曇りや雨の日があるでしょう。
平均気温は高い見込みです。
○6月5日(土)から6月18日(金)
前線の影響で,平年に比べ曇りや雨の日が多いでしょう。
平均気温は平年並の見込みです。
850haの気温偏差の実況と各アンサンブルメンバーの予想
北日本850hPaの気温は、アンサンブルメンバーを平均すると,1週目から2週目にかけて高めに推移し,2週目後半以降は平年並〜高めが予想される。2週目以降アンサンブルメンバーのバラツキは大きく,信頼度は小さい。
図1 北日本850hPa高度(上空約1500m)での気温偏差の実況と予想
縦軸:気温偏差(℃)、横軸:日付発表日以降の細線は各アンサンブルメンバーの予想値、太線は平均値。
注)・資料の内容を他の要素により修正して予報を組み立てることがあります。
・850hPaの気温は、地上の気温と必ずしも対応しないことがあります。
注:1か月予報では、よく似た初期値から出発した10個の数値予報結果のバラツキ具合から予報の信頼度や確率を計算します(この手法をアンサンブル予報といい、10個の予報結果のそれぞれをアンサンブルメンバーといいます)。一般に予報結果がばらつかないほど、大気の流れが予測しやすい状態にあると考えられます。このような状態の時は、信頼度が高くなり、確率の大きな予報を出すことができます。

図 北日本850hPa高度(上空約1500m)での気温偏差の実況と予報
最近1週間の天候の経過
この期間、天気は周期的に変化した。15日〜16日,19日〜20日にかけては低気圧や前線の影響で曇りや雨のところが多く,その他の日は,移動性高気圧に覆われて晴れるところが多かった。
気温,日照はほぼ平年並、降水量は平年より少なかった。
| 気温偏差(℃) | 降水量(%) | 日照時間(%) |
東北全域 | -0.6 | 69 | 95 |
東北日本海側 | -0.4 | 56 | 103 |
東北太平洋側 | -0.6 | 78 | 90 |
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