1999年仙台管区気象台発表予報

6月4日発表1ヶ月予報


 本情報は仙台管区気象台発表の1ヶ月予報内容をお知らせします.


○6月4日発表 1ヶ月予報(6月5日から7月4日)

向こう1ヶ月の気温、降水量、日照時間、降雪量の各階級の確率(%)。

向こう1か月の気温、降水量、日照時間の各等級の確率(%)

注)気温・降水量・日照時間は低い・平年並み・高い(少ない・平年並み・多い)の3階級で予報されます。階級幅は、平年値(1961年から90年)における各階級の出現頻度が30%対40%対30%となるように決める。

<予想される天候の特徴(予報期間:6月5日〜7月4日)>
前線や低気圧の影響を受け、平年に比べ曇りや雨の日が多いでしょう。
オホーツク海高気圧の影響を受ける時期がある見込みです。
平均気温は「高い」でしょう。


<概 要>
[気  温]:東北地方は「高い」可能性が大きく、その確率は40%です。「平年並」と「低い」確率は共に30%です。
[降 水 量]:東北地方は「多い」可能性が大きく、その確率は50%です。次に大きい確率は「平年並」で30%です。「少ない」確率は20%と小さい。
[日照時間]:東北地方は「少ない」可能性が大きく、その確率は50%です。次に大きい確率は、「平年並」で30%です。「多い」確率は20%と小さい。


○6月5日(土)から6月11日(金)
 天気は周期的に変わり、気圧の谷の通る7日頃と1週目の終わりに南部を中心に天気が崩れるでしょう。
 平均気温は平年並の見込みです。
 (詳細は週間天気予報を参照)

○6月12日(土)から6月18日(金)
 前線やオホーツク海高気圧の影響で、平年に比べ曇りや雨の日が多いでしょう。
 平均気温は平年並の見込みです。


○6月19日(土)から7月2日(金)
 前線や低気圧の影響で、平年同様曇りや雨の日が多いでしょう。
 平均気温は平年並の見込みです。

850haの気温偏差の実況と各アンサンブルメンバーの予想
 北日本850hPaの気温は、アンサンブルメンバーの平均でみると期間を通してほぼ平年並で、弱い上昇傾向が見られる。ただ、1週目後半からアンサンブルメンバー間のバラツキは大きくなり、信頼性は低い。

北日本850hPa高度(上空約1500m)での気温偏差の実況と予想縦軸:気温偏差(℃)、横軸:日付発表日以降の細線は各アンサンブルメンバーの予想値、太線は平均値。

 注)・資料の内容を他の要素により修正して予報を組み立てることがあります。
   ・850hPaの気温は、地上の気温と必ずしも対応しないことがあります。

 注:1か月予報では、よく似た初期値から出発した10個の数値予報結果のバラツキ具合から予報の信頼度や確率を計算します(この手法をアンサンブル予報といい、10個の予報結果のそれぞれをアンサンブルメンバーといいます)。一般に予報結果がばらつかないほど、大気の流れが予測しやすい状態にあると考えられます。このような状態の時は、信頼度が高くなり、確率の大きな予報を出すことができます。



図 北日本850hPa高度(上空約1500m)での気温偏差の実況と予報
図 北日本850hPa高度(上空約1500m)での気温偏差の実況と予報

最近1週間の天候の経過
 この期間、天気は周期的に変化した。28日と3日には寒冷前線や低気圧の影響で東北地方全般に一時雨となったが、その他の日はおおむね移動性高気圧に覆われ晴れる日が多かった。
 6月2日頃には九州南部地方で、6月3日頃には九州北部、四国、中国、近畿、東海、関東甲信地方で梅雨入りが発表された。
 気温は平年より高く、降水量は平年より少なかった。日照時間は平年より多かった。


 気温偏差(℃)降水量(%)日照時間(%)
東北全域+1.432133
東北日本海側+1.155135
東北太平洋側+1.617132

 
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