1999年仙台管区気象台発表予報
6月11日発表1ヶ月予報
本情報は仙台管区気象台発表の1ヶ月予報内容をお知らせします.
○6月11日発表 1ヶ月予報(6月12日から7月11日)
向こう1ヶ月の気温、降水量、日照時間、降雪量の各階級の確率(%)。

注)気温・降水量・日照時間は低い・平年並み・高い(少ない・平年並み・多い)の3階級で予報されます。階級幅は、平年値(1961年から90年)における各階級の出現頻度が30%対40%対30%となるように決める。
<予想される天候の特徴(予報期間:6月12日〜7月11日)>
期間の前半は、天気は周期的に変化し、平年に比べ晴れの日が多いでしょう。
期間の後半は、梅雨前線の影響で、平年同様曇りや雨の日が多いでしょう。
平均気温は「高い」でしょう。
<概 要>
[気 温]:東北地方は「高い」可能性が大きく、その確率は50%です。次に大きい確率は「平年並」で30%です。「低い」確率は20%と小さい。
[降 水 量]:東北地方は「平年並」の可能性が大きく、その確率は50%です。次に大きい確率は「少ない」で30%です。「多い」確率は20%と小さい。
[日照時間]:東北地方は「平年並」の可能性が大きく、その確率は50%です。次に大きい確率は、「多い」で30%です。「少ない」確率は20%と小さい。
○6月12日(土)から6月18日(金)
期間の終わりに天気の崩れるところがありますが、その他の日は曇りまたは晴れでしょう。
平均気温は高い見込みです。(詳細は週間天気予報を参照)
○6月19日(土)から6月25日(金)
天気は周期的に変化し、平年に比べ晴れの日が多いでしょう。
平均気温は高い見込みです。
○6月26日(土)から7月9日(金)
梅雨前線や低気圧の影響で、平年同様曇りや雨の日が多いでしょう。
平均気温は平年並の見込みです。
<<予想される天候に関する循環場の特徴(アンサンブル平均天気図)>>
・500hPa高度・偏差
月平均では日本付近は広く正偏差に覆われている。太平洋高は平年に比べ強い。日本付近はやや西谷だがゾーナルな流れ、オホーツク海付近に弱い正偏差がみられるが、はっきりした高気圧はみられない。
2週目(図略)、3〜4週目(図略)では、日本付近は弱い正偏差に覆われ、ゾーナルな流れとなるが、信頼度は小さい。
・地上気圧と降水量
月平均では、梅雨前線に相当して、日本の南岸にまとまった凝結域が見られる。南海上には熱帯擾乱に対応する凝結域もみられるが、期間の後半は精度が悪く、信頼度は低い。気圧配置には特徴はなく周期変化が基調。
2週目(図略)の凝結域は日本の南岸が主体で東北地方への影響は小さく周期変化と考える。3〜4週目(図略)は、東北地方にかかるまとまった凝結量が計算されているが、信頼度は小さい。
850haの気温偏差の実況と各アンサンブルメンバーの予想
北日本850hPaの気温は、アンサンブルメンバーの平均でみると、一週目高く、その後、ほぼ平年並。ただ、1週目後半からアンサンブルメンバー間のバラツキは大きくなり、期間の後半信頼度は小さい。
北日本850hPa高度(上空約1500m)での気温偏差の実況と予想縦軸:気温偏差(℃)、横軸:日付発表日以降の細線は各アンサンブルメンバーの予想値、太線は平均値。
注)
・資料の内容を他の要素により修正して予報を組み立てることがあります。
・850hPaの気温は、地上の気温と必ずしも対応しないことがあります。
注:1か月予報では、よく似た初期値から出発した10個の数値予報結果のバラツキ具合から予報の信頼度や確率を計算します(この手法をアンサンブル予報といい、10個の予報結果のそれぞれをアンサンブルメンバーといいます)。一般に予報結果がばらつかないほど、大気の流れが予測しやすい状態にあると考えられます。このような状態の時は、信頼度が高くなり、確率の大きな予報を出すことができます。

図 北日本850hPa高度(上空約1500m)での気温偏差の実況と予報
最近1週間の天候の経過
この期間、北部はぐずついた天気がつづき、南部では天気は周期的に変化した。8日と9日には雷雨となるところもあった。
東北地方南部・北部および北陸地方が6月7日頃に梅雨入りしたと発表された。
気温は平年並で、降水量は平年より多く。日照時間はほぼ平年並だった。
| 気温偏差(℃) | 降水量(%) | 日照時間(%) |
東北全域 | +0.3 | 113 | 107 |
東北日本海側 | -0.2 | 139 | 93 |
東北太平洋側 | +0.5 | 95 | 116 |
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