1999年仙台管区気象台発表予報
6月18日発表1ヶ月予報
本情報は仙台管区気象台発表の1ヶ月予報内容をお知らせします.
○6月18日発表 1ヶ月予報(6月19日から7月18日)
向こう1ヶ月の気温、降水量、日照時間、降雪量の各階級の確率(%)。

注)気温・降水量・日照時間は低い・平年並み・高い(少ない・平年並み・多い)の3階級で予報されます。階級幅は、平年値(1961年から90年)における各階級の出現頻度が30%対40%対30%となるように決める。
<予想される天候の特徴(予報期間:6月19日〜7月18日)>
梅雨前線や低気圧の影響で、平年同様曇りや雨の日が多いでしょう。
平均気温は「高い」でしょう。
<概 要>
[気 温]:東北地方は「高い」可能性が大きく、その確率は50%です。次に大きい確率は「平年並」で30%です。「低い」率は20%と小さい。
[降 水 量]:東北地方は「平年並」の可能性が大きく、その確率は50%です。次に大きい確率は「多い」で30%です。「少ない」確率は20%と小さい。
[日照時間]:東北地方は「平年並」の可能性が大きく、その確率は50%です。次に大きい確率は、「少ない」で30%です。「多い」確率は20%と小さい。
○6月19日(土)から6月25日(金)
東北南部では梅雨前線や低気圧の影響で天気はぐずつくでしょう。
東北北部では、高気圧に覆われ曇りまたは晴れで経過するでしょう。
平均気温は平年並の見込みです。(詳細は週間天気予報を参照)
○6月26日(土)から7月2日(金)
低気圧や高気圧が交互に通り天気は周期的に変わるでしょう。
平均気温は高い見込みです。
○7月3日(土)から7月16日(金)
梅雨前線や低気圧の影響で、平年同様曇りや雨の日が多いでしょう。
平均気温は高い見込みです。
850haの気温偏差の実況と各アンサンブルメンバーの予想
<予想される天候に関する循環場の特徴(アンサンブル平均天気図)>
・500hPa高度・偏差
月平均では日本付近は広く正偏差に覆われている。太平洋高気圧は平年に比べ強い。日本付近はやや西谷だがゾーナルな流れ、オホーツク海付近に弱い正偏差が見られるが、はっきりした高気圧は見られない。
2週目(図略)は北日本は弱い負偏差。3〜4週目(図略)は日本付近は広く正偏差となるが、信頼度は小さい。
・地上気圧と降水量
月平均では、梅雨前線に対応して、日本の南岸にまとまった凝結域が見られる。降水域はやや日本海側で盛り上がっており、前線の影響を受けやすくなる時期がある。
1〜2週目(図略)の凝結域は日本の南岸が主体で東北地方は南部ほど影響を受けやすい。3〜4週目(図略)は、東北地方にかかるまとまった凝結量が計算され、全般に影響を受けやすくなるが、信頼度は小さい。
<<北日本850hPaの気温偏差の実況と各アンサンブルメンバーの予想>>
北日本850hPaの気温は、アンサンブルメンバーの平均でみると、一週目前半は平年より低いが、その後は平年並〜高い。アンサンブルメンバー間のバラツキは後半やや大きくなるが、強い低温を予想するメンバーはない。
北日本850hPa高度(上空約1500m)での気温偏差の実況と予想縦軸:気温偏差(℃)、横軸:日付発表日以降の細線は各アンサンブルメンバーの予想値、太線は平均値。
注)・資料の内容を他の要素により修正して予報を組み立てることがあります。
・850hPaの気温は、地上の気温と必ずしも対応しないことがあります。
注:1か月予報では、よく似た初期値から出発した10個の数値予報結果のバラツキ具合から予報の信頼度や確率を計算します(この手法をアンサンブル予報といい、10個の予報結果のそれぞれをアンサンブルメンバーといいます)。一般に予報結果がばらつかないほど、大気の流れが予測しやすい状態にあると考えられます。このような状態の時は、信頼度が高くなり、確率の大きな予報を出すことができます。

図 北日本850hPa高度(上空約1500m)での気温偏差の実況と予報
最近1週間の天候の経過
この期間、前半は高気圧に覆われ概ね晴れたが、11日は上空の寒気の影響で太平洋側南部では雨となった。後半は梅雨前線の影響で曇りや雨となった。
気温は平年より高く、降水量は平年より少なく、日照時間は平年より多い。
| 気温偏差(℃) | 降水量(%) | 日照時間(%) |
東北全域 | +3.0 | 79 | 116 |
東北日本海側 | +2.7 | 103 | 109 |
東北太平洋側 | +3.2 | 64 | 120 |
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