2001年仙台管区気象台発表予報
4月27日発表1ヶ月予報
本情報は仙台管区気象台発表の1ヶ月予報内容をお知らせします.
○4月27日発表 1ヶ月予報(4月28日から5月27日)
向こう1ヶ月の気温、降水量、日照時間、降雪量の各階級の確率(%)。

注)気温・降水量等は、「低い(少ない)」「平年並」「高い(多い)」の3つの階級で予報します。階級の幅は、1971〜2000年の30年間における各階級の出現率が等分(それぞれ33%)となるように決めてあります(気候的出現率と呼びます)。
<予想される天候の特徴(予報期間:4月28日〜5月27日)>
東北地方の天気は概ね周期的に変化するでしょう。寒気の入る日があるため、おそ霜のおりる恐れがあります。また、4月にはいって降水量のかなり少ない状態が続いていますので、水の管理や農作物の管理に十分注意して下さい。
平均気温は平年並か高いでしょう。
向こう28日間の晴れ日数:東北地方で約16日
<概 要>
[気 温]:東北地方は「平年並」か「高い」の可能性が大きく、その確率はそれぞれ40%です。「低い」の可能性は20%と小さい。
[降 水 量]:東北地方は「平年並」か「少ない」の可能性が大きく、その確率はそれぞれ40%です。「多い」の可能性は20%と小さい。
[日照時間]:東北地方は「平年並」か「多い」の可能性が大きく、その確率はそれぞれ40%です。「少ない」の可能性は20%と小さい。
○4月28日(土)から5月4日(金)
期間の初めは晴れる日もありますが、中頃は冷たい高気圧の影響で東北太平洋側を中心に曇る見込みです。期間の終わりは気圧の谷の影響で天気のくずれる日があるでしょう。
平均気温は平年並でしょう。
平年の晴れ日数:東北地方で約4日
○5月5日(土)から5月11日(金)
天気は周期的に変化するでしょう。
平均気温は平年並でしょう。
平年の晴れ日数:東北地方で約4日
○5月12日(土)から5月25日(金)
天気は周期的に変化しますが、寒気の入る日があるため、おそ霜のおりる恐れがあるでしょう。
平均気温は平年並でしょう。
平年の晴れ日数:東北地方で約8日
予想される天候に関する循環場の特徴(アンサンブル平均天気図)
・500hPa高度・偏差
月平均で見ると、極渦は弱まったが、日本付近はカムチャッカ半島付近に中心を持つ正偏差に広く覆われる。
日本付近の偏西風の流れは弱い西谷傾向で、天気は周期変化が基調となるが、日本の南岸では低気圧や前線の影響を受けやすい見込み。
週別(図略)では、2週目まで日本付近は広く正偏差に覆われるが、3〜4週目は、弱い負偏差に覆われる。
・地上気圧と降水量
月平均で見ると、日本のはるか東海上に中心を持つ太平洋高気圧が日本付近に張り出す。降水域は、日本付近を広く覆うが、まとまった降水域は日本の南岸から九州方面。
週別(図略)では、2週目まで太平洋高気圧が日本付近に張り出しているが、3〜4週目には張り出しが弱まり、日本付近は弱い谷場となる。しかし、降水域は月平均と同様で、まとまった降水域は日本の南岸が中心。
・北日本850hPa気温平年差の時系列
アンサンブルメンバーの平均は、1週目は昇温して平年を上回るが、2週目以降はゆっくり下降して、3〜4週目はほぼ平年並で推移する。
ただし、1週目半ば以降カムチャッカ半島付近のブロッキングの動向に不確定性が大きいため、各アンサンブルメンバーのバラツキも大きくなっている。
東北地方地域平均気温平年差の実況と予測結果
週別の気温は、1週目「平年並」、2週目「平年並」、3〜4週目「平年並」を予測している。1週目は週間予報からもそのまま「平年並」とし、予報も予測どおりとする。なお、予報の信頼度は、1週目半ば以降カムチャッカ半島付近のブロッキングの動向に不確定性が大きいことから小さいと考える。

最近1週間の天候の経過
この期間、低気圧や前線が短い周期で通過したが、天気の大きな崩れはなかった。しかし、20日に寒冷前線が通過した後強い寒気が入ったため、東北地方では各地で凍霜害が発生した。
また、4月にはいってからは高気圧に覆われ晴れて気温の高い日が多く、東北地方は太平洋側を中心に降水量のかなり少ない状態が続いており、27日に少雨に関する東北地方気象情報第1号を発表した。
平均気温は、東北地方で平年差-1.9℃と低かった。降水量は、東北地方で平年比5%と少なかった。日照時間は、東北北部で平年比129%と多かったが、東北南部で平年比97%と平年並だった。
| 気温偏差(℃) | 降水量(%) | 日照時間(%) |
東北全域 | -1.9 | 5 | 112 |
東北日本海側 | -2.3 | 6 | 115 |
東北太平洋側 | -1.7 | 4 | 110 |
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