2001年仙台管区気象台発表予報

5月18日発表1ヶ月予報


 本情報は仙台管区気象台発表の1ヶ月予報内容をお知らせします.


○5月18日発表 1ヶ月予報(5月19日から6月18日)

向こう1ヶ月の気温、降水量、日照時間、降雪量の各階級の確率(%)。

向こう1か月の気温、降水量、日照時間、降雪量の各等級の確率(%)

注)気温・降水量等は、「低い(少ない)」「平年並」「高い(多い)」の3つの階級で予報します。階級の幅は、1971〜2000年の30年間における各階級の出現率が等分(それぞれ33%)となるように決めてあります(気候的出現率と呼びます)。
<予想される天候の特徴(予報期間:5月19日〜6月18日)>
 東北地方の天気はおおむね周期的に変化するでしょう。前半は、低気圧や前線による天気の崩れは小さい見込みです。後半は、前線やオホーツク海高気圧の影響で一時ぐずつくでしょう。
 平均気温は高いでしょう。
向こう28日間の晴れ日数:東北地方で約15日


<概 要>
[気  温]:東北地方は「高い」の可能性が最も大きく、その確率は50%です。次に大きい可能性は「平年並」でその確率は30%です。「低い」の可能性は20%と小さい。
[降 水 量]:東北地方は「平年並」か「少ない」の可能性が大きく、その確率はそれぞれ40%です。「多い」の可能性は20%と小さい。
[日照時間]:東北地方は「平年並」の可能性が最も大きく、その確率は50%です。次に大きい可能性は「少ない」でその確率は30%です。「多い」の可能性は20%と小さい。


○5月19日(土)から5月25日(金)
 高気圧に覆われおおむね晴れるでしょう。
 平均気温は高いでしょう。
 平年の晴れ日数:東北地方で約4日


○5月26日(土)から6月1日(金)
 天気はおおむね周期的に変化しますが、低気圧や前線による崩れは小さいでしょう。
 平均気温は平年並でしょう。
 平年の晴れ日数:東北地方で約4日


○6月2日(土)から6月15日(金)
 天気はおおむね周期的に変化しますが、前線やオホーツク海高気圧の影響でぐずつく時期があるでしょう。  平均気温は平年並でしょう。  平年の晴れ日数:東北地方で約7日

予想される天候に関する循環場の特徴(アンサンブル平均天気図)
・500hPa高度・偏差
 月平均で見ると、日本付近はカムチャッカ半島付近に中心を持つ正偏差に広く覆われる。日本付近は弱い西谷傾向で、天気は周期変化が基調となる。
 週別(図略)では、期間を通して日本付近は正偏差に覆われる。1週目の流れはゾーナル。2週目は西谷傾向。3〜4週目は太平洋高気圧とオホーツク海の気圧の尾根がともに発達し、前線の活動が活発になる見込み。


・地上気圧と降水量
 月平均で見ると、日本付近は弱い高圧部。降水域は東北地方南部までかかっているが、まとまった降水域の中心は日本の南岸から九州方面。
 週別(図略)では、1週目は日本付近は弱い降水域に広く覆われる。2週目は、南海上から九州にかけて弱い降水域がみられるが、本州以北にはかからない。3〜4週目は、東北地方に弱い降水域がかかっている。前線に対応するまとまった降水域は本州南海沿い。また、オホーツク海には高気圧が予想される。


・北日本850hPa気温平年差の時系列
 アンサンブルメンバーの平均は、1週目は平年より2℃程度高い。その後下降し、2週目以降は平年に近い値で推移する。


東北地方地域平均気温平年差の実況と予測結果
 週別の気温は、1週目「高い」、2週目「平年並」、3〜4週目「平年並」を予測している。
なお、予報の信頼度は大きい。


東北地方地域平均気温平年差の実況と卵ェ結果

最近1週間の天候の経過
 この期間、11日は気圧の谷の影響で天気がくずれた。16日は寒冷前線が通過し、雨や雷雨となった。その他の日は高気圧に覆われ晴れて、気温が高くなった。東北南部や岩手県の沿岸部では、気圧の谷や前線による天気の崩れが小さく、4月にはいってからの少雨の状態がこの期間も続いた。
 平均気温は、東北地方で平年差+2.2℃と高かった。降水量は、東北日本海側では平年比54%と平年並だったが、東北太平洋側で平年比24%と少なかった。日照時間は、東北地方で平年比142%と多かった。


 気温偏差(℃)降水量(%)日照時間(%)
東北全域+2.237142
東北日本海側+1.954139
東北太平洋側+2.424145

 
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