2001年仙台管区気象台発表予報
6月29日発表1ヶ月予報
本情報は仙台管区気象台発表の1ヶ月予報内容をお知らせします.
○6月29日発表 1ヶ月予報(6月30日から7月29日)
向こう1ヶ月の気温、降水量、日照時間、降雪量の各階級の確率(%)。

注)気温・降水量等は、「低い(少ない)」「平年並」「高い(多い)」の3つの階級で予報します。階級の幅は、1971〜2000年の30年間における各階級の出現率が等分(それぞれ33%)となるように決めてあります(気候的出現率と呼びます)。
<予想される天候の特徴(予報期間:6月30日〜7月29日)>
高気圧に覆われ晴れて暑い日もありますが、梅雨前線や低気圧の影響を受け、平年に比べ曇りや雨の日が多いでしょう。また、後半はオホーツク海高気圧の影響で、一時気温が低くなる所がある見込みです。
平均気温は平年並か高いでしょう。
向こう28日間の平年の晴れ日数:東北地方で約12日
<概 要>
[気 温]:東北地方は「平年並」か「高い」の可能性が大きく、その確率はそれぞれ40%です。「低い」の可能性は20%と小さい。
[降 水 量]:東北地方は「平年並」か「多い」の可能性が大きく、その確率はそれぞれ40%です。「少ない」の可能性は20%と小さい。
[日照時間]:東北地方は「平年並」か「少ない」の可能性が大きく、その確率はそれぞれ40%です。「多い」の可能性は20%と小さい。
○6月30日(土)から7月6日(金)
期間の中頃はおおむね晴れますが、その他の日は梅雨前線の影響で曇りや雨の日が多いでしょう。
平均気温は高いでしょう。
平年の晴れ日数:東北地方で約3日
○7月7日(土)から7月13日(金)
梅雨前線や低気圧の影響を受けやすく、曇りや雨の日が多いでしょう。
平均気温は平年並でしょう。
平年の晴れ日数:東北地方で約2日
○7月14日(土)から7月27日(金)
太平洋高気圧に覆われ晴れて暑い日もありますが、梅雨前線や低気圧の影響を受け曇りや雨の日が多いでしょう。オホーツク海高気圧の影響で一時気温が低くなる所がある見込みです。
平均気温は平年並でしょう。
平年の晴れ日数:東北地方で約7日
予想される天候に関する循環場の特徴(アンサンブル平均天気図)
・500hPa高度・偏差
月平均で見ると、日本付近は東海上にかけての正偏差域に覆われる。一方、カムチャッカ半島付近から北海道、朝鮮半島から南西諸島付近までは負偏差となり、流れはやや西谷。
週別(図略)では、1週目日本付近は正偏差で、太平洋高気圧は西への張り出しが強い。2週目は大陸から日本付近まで負偏差に覆われる。太平洋高気圧は日本付近では勢力は弱まるが、日本の東で北へ張り出すため日本付近は強い西谷となり、低気圧の影響を受けやすい。3〜4週目は日本付近ほぼ正偏差で、太平洋高気圧も勢力を強める。
・地上気圧と降水量
月平均で見ると、日本付近は広く降水域に覆われる。太平洋高気圧の西への張り出しは弱い。また、日本の南海上には熱帯擾乱(台風など)に対応すると考えられる降水域が広がる。
週別(図略)では、1週目は太平洋高気圧の勢力が強まり、梅雨前線に対応する降水域は本州付近に広がるが弱い。2週目は、日本付近は梅雨前線や低気圧に対応した降水域に覆われる。3〜4週目はオホーツク海高気圧もやや顕著となり、日本海にかけ高圧部。日本の南海上は強い降水域があるが、熱帯擾乱の可能性もあり不確実。
・北日本850hPa気温平年差の時系列
アンサンブルメンバーの平均は、1週目は高めだが、2週目以降は徐々に下がり、3〜4週目に平年並となる。ただし、2週目の後半からは平年を下回るメンバーもある。
東北地方地域平均気温平年差の実況と予測結果
週別の気温は、1週目「高い」、2週目「高い」、3〜4週目「平年並」を予測している。
2週目は、太平洋高気圧の勢力が弱まり、天気もぐずつく予想から「平年並」に修正する。
なお、予報の信頼度は大きい。

最近1週間の天候の経過
移動性高気圧に覆われ晴れる日もあったが、低気圧や梅雨前線の影響を受け曇りや雨の日が多かった。25日は台風第2号から変わった低気圧の影響で、東北南部では大雨となるところもあった。
平均気温は、東北地方で平年差+1.8℃と高かった。降水量は、東北北部で平年比42%と少なく、東北南部で平年比125%と多かった。日照時間は、東北日本海側で平年比69%と少なかったが、東北太平洋側で平年比101%と平年並だった。
| 気温偏差(℃) | 降水量(%) | 日照時間(%) |
東北全域 | +1.8 | 86 | 88 |
東北日本海側 | +1.1 | 127 | 69 |
東北太平洋側 | +2.2 | 57 | 101 |
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