2001年仙台管区気象台発表予報
7月6日発表1ヶ月予報
本情報は仙台管区気象台発表の1ヶ月予報内容をお知らせします.
7月6日発表 1ヶ月予報(7月7日から8月6日)
向こう1ヶ月の気温、降水量、日照時間、降雪量の各階級の確率(%)。

注)気温・降水量等は、「低い(少ない)」「平年並」「高い(多い)」の3つの階級で予報します。階級の幅は、1971〜2000年の30年間における各階級の出現率が等分(それぞれ33%)となるように決めてあります(気候的出現率と呼びます)。
<予想される天候の特徴(予報期間:7月7日〜8月6日)>
太平洋高気圧に覆われ晴れて暑い日もありますが、梅雨前線や低気圧の影響を受け、平年に比べ曇りや雨の日が多いでしょう。また、後半はオホーツク海高気圧の影響で、一時気温が低くなる見込みです。
平均気温は高いでしょう。
向こう28日間の平年の晴れ日数:東北地方で約13日
<概 要>
[気 温]:東北地方は「高い」の可能性が最も大きく、その確率は50%です。「平年並」の可能性が次に大きく、その確率は30%です。「低い」の可能性は20%と小さい。
[降 水 量]:東北地方は「平年並」か「多い」の可能性が大きく、その確率はそれぞれ40%です。「少ない」の可能性は20%と小さい。
[日照時間]:東北地方は「平年並」か「少ない」の可能性が大きく、その確率はそれぞれ40%です。「多い」の可能性は20%と小さい。
○7月7日(土)から7月13日(金)
期間のはじめはおおむね晴れますが、その後は梅雨前線の影響で雨や曇りとなるでしょう。
平均気温は高いでしょう。
平年の晴れ日数:東北地方で約2日
○7月14日(土)から7月20日(金)
太平洋高気圧に覆われ晴れて暑い日もありますが、梅雨前線の影響で平年同様曇りや雨の日が多いでしょう。
平均気温は高いでしょう。
平年の晴れ日数:東北地方で約3日
○7月21日(土)から8月3日(金)
太平洋高気圧に覆われ晴れて暑い日もありますが、前線やオホーツク海高気圧影響を受け、平年に比べて曇りや雨の日が多く、一時気温が低くなる見込みです。
平均気温は平年並でしょう。
平年の晴れ日数:東北地方で約8日
予想される天候に関する循環場の特徴(アンサンブル平均天気図)
・500hPa高度・偏差
月平均で見ると、日本付近は東海上にかけての正偏差域に覆われ高温基調。一方、朝鮮半島の北から東シナ海にかけては負偏差で太平洋高気圧の西への張り出しは弱い。
週別(図略)では、1週目は、太平洋高気圧の勢力は弱く日本の南海上は負偏差だが40°N帯は正偏差に覆われる。2週目は太平洋高気圧が日本の東で北へ張り出し、東日本・北日本は正偏差に覆われるが、西日本は負偏差。3〜4週目は日本付近は正偏差。太平洋高気圧は西へ勢力を強める。沿海州付近には気圧の尾根となっておりオホーツク海高気圧の発生が予想される。
・地上気圧と降水量
月平均で見ると、日本付近は広く降水域に覆われる。太平洋高気圧の西への張り出しは弱い。また、日本の南海上には熱帯擾乱(台風など)に対応すると考えられる降水域が広がるが、不確実性が大きい。
週別(図略)では、1週目、2週目は、日本のはるか東海上に中心を持つ太平洋高気圧が西に張り出すが弱く、日本付近は広く降水域におおわれる。3〜4週目はオホーツク海高気圧が顕著となる。東北以南は広く降水域がかかる。
・北日本850hPa気温平年差の時系列
アンサンブルメンバーの平均は、2週目まで高めだが、3週目以降は平年並となる。3週目からは平年を下回るメンバーもある。
東北地方地域平均気温平年差の実況と予測結果
週別の気温は、1週目「高い」、2週目「高い」、3〜4週目「平年並」を予測している。
なお、予報の信頼度は大きい。

最近1週間の天候の経過
30〜1日は、梅雨前線上の低気圧が東北地方を通過し雨の所が多かった。3〜4日は、東北北部に停滞する梅雨前線の活動が活発化し、東北北部を中心に大雨となった。その他の日は太平洋高気圧に覆われ晴れて暑かったが、29日は気圧の谷の影響で一時雷雨となる所があった。
平均気温は、東北地方で平年差+2.8℃と高かった。降水量は、東北北部で平年比205%と多く、東北南部で平年比80%と平年並だった。日照時間は、東北日本海側で平年比88%と平年並、東北太平洋側で平年比143%と多かった。
| 気温偏差(℃) | 降水量(%) | 日照時間(%) |
東北全域 | +2.8 | 139 | 121 |
東北日本海側 | +2.1 | 161 | 88 |
東北太平洋側 | +3.3 | 123 | 143 |
reigai@affrc.go.jp