2001年仙台管区気象台発表予報

9月21日発表1ヶ月予報



 本情報は仙台管区気象台発表の1ヶ月予報内容をお知らせします.

○9月21日発表 1ヶ月予報(9月22日から10月21日)
向こう1ヶ月の気温、降水量、日照時間、降雪量の各階級の確率(%)。

向こう1か月の気温、降水量、日照時間、降雪量の各等級の確率(%)

注)気温・降水量等は、「低い(少ない)」「平年並」「高い(多い)」の3つの階級で予報します。階級の幅は、1971〜2000年の30年間における各階級の出現率が等分(それぞれ33%)となるように決めてあります(気候的出現率と呼びます)。
<予想される天候の特徴(予報期間:9月22日〜10月21日)>
向こう1か月
 天気は周期的に変わるでしょう。
 平均気温は平年並でしょう。
 向こう28日間の平年の晴れ日数:東北地方で約14日

○9月22日(土)から9月28日(金)
 期間の中頃気圧の谷の影響で東北北部では一時雨の降る所がありますが、その他の日は移動性高気圧に覆われ概ね晴れる見込みです。 平均気温は平年並ですが、期間の初めは平年より低く、その後は平年並か平年より高いでしょう。 平年の晴れ日数:東北地方で約3日
○9月29日(土)から10月5日(金)
 天気は周期的に変わるでしょう。 平均気温は平年並でしょう。 平年の晴れ日数:東北地方で約4日
○10月6日(土)から10月19日(金)
 天気は周期的に変わるでしょう。 平均気温は平年並でしょう。 平年の晴れ日数:東北地方で約7日
予想される天候に関する循環場の特徴(アンサンブル平均天気図)
・500hPa高度・偏差
 月平均で見ると、日本付近は東西に広く正偏差に覆われる。北海道の北の高緯度帯は負偏差が広がり、東北地方でも寒気の影響を受ける時期がある見込み。また、日本の南海上にも負偏差が広がり、台風など熱帯擾乱の影響も考えられる。
 偏西風の流れは概ね東西流が卓越しており、天気は周期的に変化する。
 週別(図略)では、1週目初めに東北地方は寒気の影響を受ける見込み。2週目以降も月平均と同様で周期変化が基調となるが、3〜4週目は東海上が負偏差となって寒気の影響を受け易くなる。

・地上気圧と降水量
 月平均で見ると、日本付近は日本のはるか東海上にある太平洋高気圧と大陸の高気圧の間にあって帯状の高圧帯となっており、周期変化が基調と考えられる。
 まとまった降水域は日本の南岸から北東にのび、秋雨前線や低気圧、台風等の影響と考えられるが、日本付近には弱い降水域がかかるのみ。
 週別(図略)では、気圧配置は月平均とほぼ同じ。日本付近の降水域も月平均と同様だが、1週目にまとまった降水域が見られるのみで、2週目以降は弱い。

・北日本850hPa気温平年差の時系列
 アンサンブルメンバーの平均は、期間中平年を下回るが、1週目と3〜4週目は2週目に比べて偏差が大きい。
 また、各アンサンブルメンバーは1週目の終わりから位相の違いもあってバラツキは大きいが、寒暖の変動が大きい可能性も考えられ
東北地方地域平均気温平年差の実況と予測結果
 週別の気温は、1週目、2週目、3〜4週目共に「平年並」を予測している。
 予報は各週とも予測どおりとする。ただし、1週目の初めは寒気の影響で気温の低い日がある見込み。
 なお、予報の信頼度は小さい。

東北地方地域平均気温平年差の実況と予測結果

最近1週間(9月14日〜9月20日)の天候の経過
 この期間、東北地方は気圧の谷や秋雨前線の影響で曇りや雨の日が多かった。また、台風第17号は20日に関東地方に接近し、関東の東海上を北東に進んだ。しかし、17〜18日には移動性高気圧に覆われて晴れる所が多く、18日には南から暖かい空気が流れこんで東北南部で真夏日となる所があった。
 平均気温は、東北地方で平年差+1.5℃と高かった。降水量は、東北北部で平年比95%と平年並だったが、東北南部で平年比40%と少なかった。日照時間は、東北地方で平年比65%と少なかった。

 気温偏差(℃)降水量(%)日照時間(%)
東北全域1.56665
東北日本海側1.89468
東北太平洋側1.34662

 
GotoHome Prev Next Return Opinion
reigai@ml.affrc.go.jp