2001年仙台管区気象台発表予報

9月28日発表1ヶ月予報



 本情報は仙台管区気象台発表の1ヶ月予報内容をお知らせします.

○9月28日発表 1ヶ月予報(9月29日から10月28日)
向こう1ヶ月の気温、降水量、日照時間、降雪量の各階級の確率(%)。

向こう1か月の気温、降水量、日照時間、降雪量の各等級の確率(%)

注)気温・降水量等は、「低い(少ない)」「平年並」「高い(多い)」の3つの階級で予報します。階級の幅は、1971〜2000年の30年間における各階級の出現率が等分(それぞれ33%)となるように決めてあります(気候的出現率と呼びます)。
<予想される天候の特徴(予報期間:9月29日〜10月28日)>
向こう1か月
 天気は周期的に変わるでしょう。後半は、寒気の影響で一時気温が低くなる見込みです。
 平均気温は平年並か高いでしょう。
 向こう28日間の平年の晴れ日数:東北地方で約15日

○9月29日(土)から10月5日(金)
 期間の中頃までは雨や曇りの日が多いでしょう。その後はおおむね晴れる見込みです。 平均気温は平年並ですが、期間の初めは平年より低く、その後は平年並か平年より高いでしょう。 平年の晴れ日数:東北地方で約4日
○10月6日(土)から10月12日(金)
 天気は周期的に変わるでしょう。 平均気温は高いでしょう。 平年の晴れ日数:東北地方で約4日
○10月13日(土)から10月26日(金)
 天気は周期的に変わるでしょう。寒気の影響で一時気温が低くなる見込みです。 平均気温は平年並でしょう。 平年の晴れ日数:東北地方で約8日
予想される天候に関する循環場の特徴(アンサンブル平均天気図)
・500hPa高度・偏差
 月平均で見ると、日本付近は正偏差に覆われる。偏西風の流れは、弱い西谷傾向ではあるものの、東西流が卓越しており、天気は概ね周期的に変化する見込み。
 週別(図略)でも、月平均と同様で周期変化が基調となる。3〜4週目は北海道まで負偏差域が広がっており、東北地方でも一時寒気の影響を受ける見込み。

・地上気圧と降水量
 月平均で見ると、日本付近は日本のはるか東海上にある太平洋高気圧と大陸の高気圧の間にあって帯状の高圧帯となっており、周期変化が基調と考えられる。
 秋雨前線や低気圧等の影響と考えられる降水域が日本の南海上から北東にのびている。まとまった降水域は日本の南岸で、東北地方にかかる降水は弱い。
 週別(図略)では、気圧配置は月平均とほぼ同じ。日本付近の降水域も月平均と同様だが、1週目にまとまった降水域が見られるのみで、2週目以降は弱い。

・北日本850hPa気温平年差の時系列
 アンサンブルメンバーの平均は、2週目までは上昇し、2週目は平年を上回る。その後は下降し、3週目半ばからは再び平年を下回る。
 ただし、各アンサンブルメンバーは2週目以降バラツキが大き
東北地方地域平均気温平年差の実況と予測結果
 週別の気温は、1週目「平年並」、2週目「高い」、3〜4週目は「平年並」を予測している。
 予報は各週とも予測どおりとする。
 なお、予報の信頼度は小さい。

東北地方地域平均気温平年差の実況と予測結果

最近1週間(9月21日〜9月27日)の天候の経過
 この期間、21日は気圧の谷の影響で曇りや雨となったが、その他の日は移動性高気圧に覆われ概ね晴れた。放射冷却により朝方冷え込む日が多く、特に22〜23日は強い寒気が入ったため各地で厳しい冷え込みとなった。最低気温は22日に新庄4.1℃、八戸4.8℃(共に9月として第1位)、23日に若松4.8℃(9月として第1位)を記録した。また、22日は平年より17日早く鳥海山の初冠雪を観測した。
 平均気温は、東北地方で平年差-2.2℃と低かった。降水量は、東北地方で平年比9%と少なかった。日照時間は、東北地方で平年比163%と多かった。

 気温偏差(℃)降水量(%)日照時間(%)
東北全域-2.29163
東北日本海側-2.118154
東北太平洋側-2.23170

 
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