2001年仙台管区気象台発表予報
10月5日発表1ヶ月予報
本情報は仙台管区気象台発表の1ヶ月予報内容をお知らせします.
○10月5日発表 1ヶ月予報(10月6日から11月5日)
向こう1ヶ月の気温、降水量、日照時間、降雪量の各階級の確率(%)。
注)気温・降水量等は、「低い(少ない)」「平年並」「高い(多い)」の3つの階級で予報します。階級の幅は、1971〜2000年の30年間における各階級の出現率が等分(それぞれ33%)となるように決めてあります(気候的出現率と呼びます)。
<予想される天候の特徴(予報期間:10月6日〜11月5日)>
向こう1か月
天気は周期的に変わるでしょう。後半は、寒気が入り気温が低くなる時期がある見込みです。
平均気温は平年並でしょう。
向こう28日間の平年の晴れ日数:東北地方で約15日
○10月6日(土)から10月12日(金)
期間の後半に気圧の谷が通り天気がくずれるでしょう。その他の日は概ね晴れる見込みです。 平均気温は平年並でしょう。 平年の晴れ日数:東北地方で約4日
○10月13日(土)から10月19日(金)
天気は周期的に変わるでしょう。高気圧に覆われ晴れの日が多いでしょう。 平均気温は平年並でしょう。 平年の晴れ日数:東北地方で約4日
○10月20日(土)から11月2日(金)
天気は周期的に変わるでしょう。寒気が入り気温が低くなる時期がある見込みです。東北日本海側では一時しぐれるでしょう。 平均気温は平年並でしょう。 平年の晴れ日数:東北地方で約7日
予想される天候に関する循環場の特徴(アンサンブル平均天気図)
・500hPa高度・偏差
月平均で見ると、日本の東が負偏差、西が正偏差。偏西風の流れは、東西流が卓越しており、天気は概ね周期的に変化する見込み。
週別(図略)でも、1、2週目は月平均と同様で周期変化が基調となる。3〜4週目は日本付近広く負偏差域が広がっており、東北地方でも寒気の影響を受ける時期がある見込み。
・地上気圧と降水量
月平均で見ると、日本付近は日本のはるか東海上にある太平洋高気圧と大陸の高気圧の間にあって帯状の高圧帯となっており、(晴れの日多い)周期変化が基調と考えられる。
降水域は日本の南海上から北東にのびているが、東北地方にはまとまった降水域はかからない。
週別(図略)では、1週目は関東付近の気圧の谷が明瞭で、東北地方にも影響がある見込み。2週目は帯状高気圧に覆われ降水域はかからない。3〜4週目は、北海道の北で冬型の気圧配置。降水域は日本の東海上と北日本の日本海側。低気圧の通過後一時冬型の気圧配置となり、寒気の影響を受ける時期がある見込み。
・北日本850hPa気温平年差の時系列
アンサンブルメンバーの平均は、1週目は偏差0付近。2週目後半から平年を下回る。
ただし、各アンサンブルメンバーは2週目以降バラツキが大き
東北地方地域平均気温平年差の実況と予測結果
週別の気温は、1週目、2週目、3〜4週目とも「平年並」を予測している。
予報は各週とも予測どおりとする。
なお、予報の信頼度は小さい。
最近1週間(9月28日〜10月4日)の天候の経過
この期間、1日に日本海と本州南岸沿いをそれぞれ別の低気圧が発達しながら通過し、雨となった。2〜3日は日本海の低気圧や寒気の影響で東北日本海側や東北北部では曇りや雨となった。その他の日は移動性高気圧に覆われ概ね晴れた。
平均気温は、東北地方で平年差-0.9℃と低かった。降水量は、東北地方で平年比193%と多かった。日照時間は、東北北部で平年比83%と少なく、東北南部で平年比97%と平年並だった。
| 気温偏差(℃) | 降水量(%) | 日照時間(%) |
東北全域 | -0.9 | 193 | 91 |
東北日本海側 | -0.9 | 157 | 90 |
東北太平洋側 | -1 | 218 | 91 |
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