2005年仙台管区気象台発表予報

6月3日発表1ヶ月予報


 本情報は仙台管区気象台発表の1ヶ月予報内容をお知らせします.

○6月3日発表 1ヶ月予報(6月4日から7月3日までの天候見通し)
<予想される向こう1か月の天候>
 向こう1か月の出現の可能性が最も大きい天候は以下のとおりです。
 前線やオホーツク海高気圧の影響で、東北地方は平年同様曇りや雨の日が多いでしょう。
 向こう1か月の平均気温は平年並、降水量は平年並、日照時間は平年並でしょう。
 週別の気温は、1週目、2週目、3〜4週目はともに平年並でしょう。

<向こう1ヶ月の気温、降水量、日照時間の各階級の確率(%)>

向こう1か月の気温、降水量、日照時間、降雪量の各等級の確率(%)

<気温経過の各階級の確率(%)>

気温経過の各等級の確率(%)

1.可能性の大きな天候の特徴
向こう1か月:6月4日(土)〜7月3日(月)
 前線やオホーツク海高気圧の影響で、東北地方は平年と同様に曇りや雨の日が多いでしょう。
 平均気温は平年並でしょう。

1週目:6月4日(土)〜6月10日(金)
 明日(4日)と期間の終わりは、低気圧や前線の影響で雨ですが、期間の中頃は、高気圧におおわれ晴れる日もあるでしょう。
 平均気温は平年並でしょう。

2週目:6月11日(土)〜6月17日(金)
 前線やオホーツク海高気圧の影響で、東北地方は曇りや雨の日が多いでしょう。
 平均気温は平年並でしょう。

3〜4週目:6月18日(土)〜7月1日(金)
 前線やオホーツク海高気圧の影響で、東北地方は平年と同様に曇りや雨の日が多いでしょう。一時低温となる見込みです。
 平均気温は平年並でしょう。

2.東北地方の地域平均気温平年差の実況と数値予報による予測
 数値予報による週別の気温は、1 週目、2 週目、3〜4 週目とも「平年並」と予測している。予報は、数値予報通りとする。
 なお、数値予報の信頼度は小さい。

東北地方地域平均気温平年差の実況と予測結果

3.数値予報(アンサンブル平均天気図)による大気の流れの予想
500hPa高度・偏差:
 月平均では、日本付近正偏差。東シベリアに偏西風の分流が見られ、一時オホーツク海高気圧の影響を受ける見込み。
 1 週目はオホーツク海付近負偏差。一時上空の寒気の影響をうける。2 週目は太平洋高気圧が強まり日本付近正偏差。3〜4 週目は日本付近弱い負偏差で東シベリアで分流が見られ、一時オホーツク海高気圧が現れる見込み。

地上気圧と降水量:
 月平均では、太平洋高気圧の張り出しは平年並かやや弱い。オホーツク海には高気圧が見られる。日本付近は南岸を中心にまとまった降水域が予想される。
 1 週目は、カムチャツカ半島の南から大陸にかけて低圧部で降水域が見られる。また本州の南岸沖を中心に前線にまとまった降水域がかかる。2 週目は、太平洋高気圧は1 週目より強い。オホーツク海付近にも高圧部がみられ日本列島付近には等圧線のくびれが見られ、降水域がまとまっている。3〜4 週目は、太平洋高気圧の北への張り出しは弱い。オホーツク海付近には高圧部がみられ、日本列島の東で等圧線のくびれがみられ、日本の南岸を中心にまとまった降水域が広く日本付近にかかる。

4.最近1週間(5 月27 日〜6 月2 日)の天候の経過
 この期間、27日は上空の寒気の影響で各地で雷雨となり、若松や山形ではひょうを観測した。28日から30日はオホーツク海高気圧の影響で東北太平洋側では曇りのところがあったが東北日本海側では概ね晴れた。31日は低気圧が三陸沖を北上し、東北南部を中心にまとまった雨となった。1日は高気圧に覆われ晴れたが、2日は本州の南岸に延びる前線の影響で東北南部は曇りとなった。
 平均気温は東北地方で平年並。降水量は東北北部で少なく、東北南部で平年並。日照時間は東北日本海側で平年並、東北太平洋側で少ない。

 気温偏差(℃)降水量(%)日照時間(%)
東北全域0.06887
日本海側+0.642100
太平洋側-0.58678
東北北部0.03495
東北南部-0.19880
 
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