2005年仙台管区気象台発表予報
7月29日発表1ヶ月予報
本情報は仙台管区気象台発表の1ヶ月予報内容をお知らせします.
○7月29日発表 1ヶ月予報(7月30日から8月29日までの天候見通し)
<予想される向こう1か月の天候>
向こう1か月の出現の可能性が最も大きい天候は以下のとおりです。
太平洋高気圧に覆われて晴れの日もありますが、前線や気圧の谷の影響で平年に比べて曇りや雨の日が多いでしょう。
向こう1か月の平均気温は平年並、降水量は平年並か多い、日照時間は平年並か少ないでしょう。
週別の気温は、1週目は平年並、2週目は平年並、3〜4週目は平年並でしょう。
<気温経過の各階級の確率(%)>
1.可能性の大きな天候の特徴
向こう1か月:7月30日(土)〜8月29日(月)
太平洋高気圧に覆われて晴れる日もありますが、前線や気圧の谷の影響で平年に比べて曇りや雨の日が多いでしょう。
平均気温は平年並でしょう。
1週目:7月30日(土)〜8月5日(金)
期間のはじめは前線や気圧の谷の影響で、曇りや雨ですが、その後は高気圧におおわれて晴れる日が多いでしょう。
平均気温は平年並でしょう。
2週目:8月6日(土)〜8月12日(金)
太平洋高気圧に覆われて晴れる日もありますが、前線や気圧の谷の影響で平年に比べて曇りや雨の日が多いでしょう。
平均気温は平年並でしょう。
3〜4週目:8月13日(土)〜8月26日(金)
太平洋高気圧に覆われて晴れる日もありますが、前線や気圧の谷の影響で平年に比べて曇りや雨の日が多いでしょう。
平均気温は平年並でしょう。
2.東北地方の地域平均気温平年差の実況と数値予報による予測
数値予報による週別の気温は、1 週目、2 週目、3〜4 週目ともに「平年並」と予測している。予報は、数値予報通りとする。
なお、数値予報の信頼度は小さい。
3.数値予報(アンサンブル平均天気図)による大気の流れの予想
500hPa高度・偏差:
月平均では、カムチャツカ半島付近と中国東北区で負偏差のほかは正偏差。北日本は太平洋高気圧の北のへりにあたり、前線や気圧の谷の影響を受けやすい。
1 週目は、大陸東岸が気圧の谷で負偏差となり、一時前線の影響を受ける見込みだが、太平洋高気圧も日本の東で強まる。2 週目はカムチャツカ半島付近の気圧の谷が明瞭。バイカル湖付近で偏西風の分流が見られオホーツク海高気圧が発生する見込みだが、太平洋高気圧も北へ張り出す。3〜4 週目は太平洋高気圧は全体的にやや弱まり、東日本以西に張り出す形となる。
地上気圧と降水量:
月平均では、太平洋高気圧は西へ張り出し、北への張り出しは弱い。まとまった降水域が日本付近にもかかる。
1 週目は、太平洋高気圧の軸が北緯30°付近で日本付近には広く降水域がかかる。2 週目は、日本付近への太平洋高気圧の張り出しは強まるが、オホーツク海高気圧も出現する見込み。東北地方は、太平洋高気圧に覆われる日もあるが、上空の寒気や縁辺を回る湿った気流やの影響を受けやすい。3〜4 週目は太平洋高気圧の軸は南に下がり日本海を中心にまとまった降水域がかかる。
4.最近1週間(7 月22 日〜7 月28 日)の天候の経過
この期間、25日までは三陸沖に停滞した上空の寒気や湿った東よりの風の影響で東北太平洋側や東北南部では曇りや雨の日が多かったが、東北日本海側の北部は晴れの日が多かった。26日は台風第7号が房総半島に上陸し、三陸沖を北上したため東北太平洋側を中心に大雨となった。27〜28日は東北太平洋側では晴れたが、東北日本側では湿った西よりの風が吹き付け北部を中心に曇りや雨の所が多かった。
平均気温は東北地方で低い。降水量は東北日本海側で平年並、東北太平洋側でかなり多い。日照時間は東北北部で平年並、東北南部で少ない。
| 気温偏差(℃) | 降水量(%) | 日照時間(%) |
東北全域 | -1.1 | 178 | 78 |
日本海側 | -1.3 | 81 | 78 |
太平洋側 | -1.0 | 245 | 78 |
東北北部 | -1.1 | 166 | 91 |
東北南部 | -1.2 | 188 | 66 |
reigai@ml.affrc.go.jp