2005年仙台管区気象台発表予報
8月5日発表1ヶ月予報
本情報は仙台管区気象台発表の1ヶ月予報内容をお知らせします.
○8月5日発表 1ヶ月予報(8月6日から9月5日までの天候見通し)
<特に注意を要する事項>
1週目は気温が高いので農作物の管理に注意してください。
<予想される向こう1か月の天候>
向こう1か月の出現の可能性が最も大きい天候は以下のとおりです。
太平洋高気圧に覆われて平年と同様に晴れの日が多いでしょう。
向こう1か月の平均気温は平年並か高い、降水量は平年並、日照時間は平年並でしょう。
週別の気温は、1週目は高い、2週目は平年並か高い、3〜4週目は平年並でしょう。
<気温経過の各階級の確率(%)>
1.可能性の大きな天候の特徴
向こう1か月
:8月6日(土)〜9月5日(月)
太平洋高気圧に覆われて平年と同様に晴れの日が多いでしょう。
平均気温は平年並か高いでしょう。
1週目
:8月6日(土)〜8月12日(金)
高気圧に覆われて晴れの日が多いですが、期間の終わりは気圧の谷の影響で東北北部では、曇りや雨となる見込みです。
平均気温は高いでしょう。
2週目
:8月13日(土)〜8月19日(金)
前線や気圧の谷の影響で平年に比べて曇りや雨の日が多いでしょう。
平均気温は平年並か高いでしょう。
3〜4週目
:8月20日(土)〜9月2日(金)
太平洋高気圧に覆われて晴れる日が多いでしょう。
平均気温は平年並でしょう。
2.東北地方の地域平均気温平年差の実況と数値予報による予測
数値予報による週別の気温は、1 週目、2 週目、3〜4 週目ともに「平年並」と予測している。予報はその他の資料から、1週目は高い、2週目は平年並か高い、3〜4週目は平年並とする。
なお、数値予報の信頼度は小さい。
3.数値予報(アンサンブル平均天気図)による大気の流れの予想
500hPa高度・偏差:
月平均では、中央〜東シベリアにかけて負偏差、日本付近は正偏差。偏西風の流れは順調。
1 週目は、中央〜東シベリア、カムチャッカの南東海上で負偏差。太平洋高気圧の北への張り出し強く、ジェットは平年より北寄り。2 週目は、東シベリアの気圧の谷が深まり、日本付近の偏西風の流れは南成分を持つ。太平洋高気圧の張り出しは1週目よりもやや弱まる。3〜4 週目は日本付近は正偏差、カムチャッカ半島付近は負偏差。ジェットが南下し太平洋高気圧は縮退。
地上気圧と降水量:
月平均では、太平洋高気圧の日本への張り出しは平年並。オホーツク海北部は低圧部でオホーツク海高気圧出現の可能性は小さい。太平洋高気圧の縁辺流や熱帯擾乱によるまとまった降水域が南シナ海から西日本に見られる。
1 週目は、太平洋高気圧が北へ強く張り出す。オホーツク海北部は低圧部。2 週目は、平年と同様に太平洋高気圧が張り出すが、本州付近の等圧線はややくびれている。3〜4 週目は1か月平均と同様に西日本を中心に降水域がかかる。
4.最近1週間(7 月29 日〜8 月4 日)の天候の経過
この期間、8月3日までは前線の通過や、前線に向かう湿った南よりの風の影響で曇りとなるところが多かった。また、大気の状態が不安定となり所々で雷雨となった。3日には秋田県で落雷により1名死亡した。4日は太平洋高気圧に覆われて良く晴れた。8月3日頃は東北南部、4日頃は東北北部で梅雨明けとなった。
平均気温は東北地方で高い。降水量は東北北部で平年並、東北南部で少ない、日照時間は東北地方で平年並。
気温偏差(℃)
降水量(%)
日照時間(%)
東北全域
+1.7
40
90
日本海側
+1.8
34
85
太平洋側
+1.6
44
94
東北北部
+1.8
58
79
東北南部
+1.6
24
101
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