2007年仙台管区気象台発表予報

8月24日発表1ヶ月予報


 本情報は仙台管区気象台発表の1ヶ月予報内容をお知らせします.

○8月24日発表 1ヶ月予報(8月25日から9月24日までの天候見通し)

<予想される向こう1か月の天候>  天気は数日の周期で変わり、東北日本海側は平年と同様に晴れの日が多く、東北太平洋側は平年と同様に曇りや雨の日が多いでしょう。
 向こう1か月の平均気温は、高い確率が50%です。
 週別の気温は、1週目は平年並または高い確率がともに40%、2週目は高い確率が50%、3〜4週目は平年並または高い確率がともに40%です。

<向こう1か月の気温、降水量、日照時間の各階級の確率(%)>
【気  温】東北地方
【降 水 量】東北日本海側
【降 水 量】東北太平洋側
【日照時間】東北日本海側<
【日照時間】東北太平洋側<
凡例:低い(少ない)平年並高い(多い)
<気温経過の各階級の確率(%)>
1週目東北地方
2週目東北地方
3〜4週目東北地方
凡例:低い平年並高い

1.可能性の大きな天候の特徴
向こう1か月:8月25日(土)〜9月24日(月)
 天気は数日の周期で変わり、東北日本海側は平年と同様に晴れの日が多く、東北太平洋側は平年と同様に曇りや雨の日が多いでしょう。
 平均気温は、高い確率が50%です。

1週目:8月25日(土)〜8月31日(金)
 期間の前半は高気圧に覆われておおむね晴れますが、期間の後半は気圧の谷や前線の影響で曇りの日が多く雨の降る日があるでしょう。
 平均気温は、平年並または高い確率がともに40%です。

2週目:9月1日(土)〜9月7日(金)
 前線や低気圧の影響により、東北地方は平年に比べ曇りや雨の日が多いでしょう。
 平均気温は、高い確率が50%です。

3〜4週目:9月8日(土)〜9月21日(金)
 天気は数日の周期で変わり、東北地方は平年と同様に曇りや雨の日が多いでしょう。
 平均気温は、平年並または高い確率がともに40%です。

2.東北地方の地域平均気温平年差の実況と数値予報による予測
 数値予報による週別のアンサンブル平均気温は、1週目は平年並、2週目、3〜4週目はともに平年を上回る予想となっている。

東北地方地域平均気温平年差の実況と予測結果

3.月平均と1,2週目の上空の大気の流れの予想(500hPa 予想天気図)
1か月平均:日本の東海上で太平洋高気圧が強く、北日本はカムチャツカ半島の南に中心を持つ正偏差に覆われ高温傾向。西日本以西を含む北緯30 度帯は負偏差で、かつ、日本付近は西谷になっているため、前線や低気圧の影響もある見込み。

1週目:太平洋高気圧は先週に引き続き東日本以西を中心に強い。中緯度の上空の偏西風の蛇行は小さく、天気は数日の周期で変化する。日本の北には気圧の谷があるが、寒気の影響は一時的。

2 週目: 日本の東海上で太平洋高気圧が強く、日本の西に気圧の谷があり、上空の偏西風は大きく蛇行する。また、上空を南西から北東に流れる偏西風の流れが速いため、前線活動の活発化や低気圧の発達が見込まれる。

4.最近1週間(8 月17 日〜8 月23 日)の天候の経過
 この期間、前線や気圧の谷の影響で曇りや雨の日が多かった。20 日から21 日にかけては、上空を気圧の谷が通過したことと下層の暖気移流の影響により、秋田県では集中豪雨となり、土砂崩れや床上床下浸水などが発生した。また、22 日にはサハリン付近の低気圧からのびる寒冷前線が北日本を通過し雷を伴って激しい雨となった。これにより、岩手県、秋田県、山形県、福島県で床上床下浸水や土砂災害などが発生した。
 平均気温は東北地方で平年並。降水量は東北北部で少なく、東北南部で多い。日照時間は東北地方で少ない。

 気温偏差(℃)降水量(%)日照時間(%)
東北全域+0.111672
日本海側0.012462
太平洋側+0.111179
東北北部-0.14271
東北南部+0.318372
 
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