2008年仙台管区気象台発表予報
6月20日発表1ヶ月予報
本情報は仙台管区気象台発表の1ヶ月予報内容をお知らせします.
○6月20日発表 1ヶ月予報(6月21日から7月20日までの天候見通し)
<予想される向こう1か月の天候>
向こう1か月の出現の可能性が最も大きい天候と特徴のある気温、降水量等の確率は以下のとおりです。
東北地方は、平年と同様に曇りや雨の日が多い見込みです。
<向こう1か月の気温、降水量、日照時間の各階級の確率(%)>
【気 温】
東北地方
【降 水 量】
東北地方
【日照時間】
東北地方
凡例:
低い(少ない)
平年並
高い(多い)
<気温経過の各階級の確率(%)>
1週目
東北地方
2週目
東北地方
3〜4週目
東北地方
凡例:
低い
平年並
高い
1.可能性の大きな天候の特徴
向こう1か月
:6月21日(土)〜7月20日(月)
前線や気圧の谷の影響を受けて、東北地方は平年と同様に曇りや雨の日が多い見込みです。
平均気温は各階級の確率の偏りは小さい。
1週目
:6月21日(土)〜6月27日(金)
前線や気圧の谷の影響で曇りや雨の日が多いでしょう。また、24日頃から台風が日本に影響するおそれがあります。
平均気温は各階級の確率の偏りは小さい。
2週目
:6月28日(土)〜7月4日(金)
前線や気圧の谷の影響を受けて、東北地方は平年と同様に曇りや雨の日が多い見込みです。
平均気温は各階級の確率の偏りは小さい。
3〜4週目
:7月5日(土)〜7月18日(金)
前線や気圧の谷の影響を受けて、東北地方は平年と同様に曇りや雨の日が多い見込みです。
平均気温は各階級の確率の偏りは小さい。
2.東北地方の地域平均気温平年差の実況と数値予報による予測
数値予報による週別のアンサンブル平均気温は、1週目は平年付近、2週目は平年をやや下回り、3〜4週目は平年付近の予想となっている。予報は、他の資料からやや高めに考える。
3.1か月平均と1,2週目の上空の大気の流れの予想(500hPa 予想天気図)
1か月平均
:日本付近から東海上は正偏差。日本の南東海上の対流活動は活発となり、日本以東でのジェットの位置は北偏し、東北地方は前線や気圧の谷の影響を受けやすい。地上天気図では本州付近に明瞭な降水域がかかる。
1週目
:東北地方以南は負偏差となり、地上天気図では明瞭な降水量が本州全体にかかることから、前線活動が活発でまとまった雨が予想される。また、前線に向かって南から流れ込む暖気の影響を受けやすい。
2 週目
:日本の北に低圧部があるため一時寒気の南下も見込まれるが、日本付近は広く正偏差であり、その影響は一時的とみる。また、太平洋高気圧は西へ張り出すため、東北地方への前線による影響は小さい見込み。
4.最近1週間(6 月13 日〜6 月19 日)の天候の経過
この期間、東北地方は、気圧の谷や前線の影響を受ける日もあったが、高気圧におおわれることが多く東北太平洋側南部を中心に晴れの日が多かった。13 日の日本海低気圧の通過後、寒気が南下し期間の前半の気温は低めで経過した。また、その日本海低気圧の影響により、13 日には青森県藤崎町で竜巻が発生し、民家の屋根の飛散やビニールハウスの倒壊、りんごの倒木などの被害があった。
平均気温は東北日本海側で低く、東北太平洋側で平年並。降水量は東北北部で平年並、東北南部でかなり少ない。日照時間は東北北部で平年並、東北南部でかなり多い。
気温偏差(℃)
降水量(%)
日照時間(%)
東北全域
-0.6
39
140
日本海側
-0.9
51
115
太平洋側
-0.3
31
158
東北北部
-0.7
79
100
東北南部
-0.5
3
175
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