水稲冷害研究チーム

2004年早期警戒情報


2004年早期警戒情報(9月25日)
No.23
  - 早期警戒態勢解除のお知らせ -

 2004年産水稲の冷害警戒態勢を本日で解除いたします。
 本年は概ね高温気味に推移し、生育は順調に進んでいました。しかし、7月中旬には一時的な低温や葉いもちの多発が心配されました。東北各県で出穂が5〜16日早く、7月下旬から出穂始まりました。7月下旬からの高温による高温登熟障害やカメムシ被害が心配されました。
 8月中旬以降はやや気温が低くなったものの、8月20日早朝の台風15号の通過、その後もほぼ1週ごとに台風16、18号が日本海側を通過し、山形県、秋田県の沿岸部で水稲、ダイズ、果樹などに大きな被害をもたらしました。とくに台風15号は東北地方では過去に前例のない塩害が発生し、発生状況を調査するため、山形県庄内、秋田県日本海側沿岸の各地をまわりました。そして、9月24日の山形県モニター圃場の坪刈りと現地調査をもって、本年度の活動をほぼ終えたといえます。
 今週末から刈り取りが本格化するものと思われます。心配されたカメムシ、高温登熟障害の被害が少ないことを祈念して本年度の早期警戒活動を終了したいと思います。
 最後になりましたが、本システムの運営を支えて頂いた東北地域水稲安定生産推進連絡協議会の関係機関(仙台管区気象台、東北農政局、管内6県、東北農業研究センター)、アメダス気象情報の提供とシステムの維持管理をして頂いた民間の方々に厚く御礼申し上げます。また、チームと生産現場との接点にある早期警戒モニターの方々、閲覧して頂いた一般の方々に感謝申し上げます。

 
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