水稲冷害研究チーム

2004年早期警戒情報


2004年早期警戒情報(9月18日)
No.22
 仙台管区気象台が17日発表した向こう1か月予報によると、この期間の天気は数日の周期で変わり、平年に比べ晴れの日が多い見込み。
 平均気温は均してみると高い予想です。予想される気温区分確率は、第1週については、低い可能性が20%、同平年並30%、同高い50%。同じく第2週については低い可能性が20%、同平年並40%、同高い40%です。この先2週間の天候予想は次の通りです。

第1週目(9月18日〜9月24日):期間の中頃までは前線や気圧の谷の影響で曇りや雨の日が多い。その後は高気圧に覆われて概ね晴れる見込み。
 平均気温は高い。

第2週目(9月25日〜10月1日):天気は数日の周期で変わり、平年に比べ晴れの日が多い。
 平均気温は平年並か高い。

 また、この先1週間における偏西風の流れの予想によると、期間の中頃にかけて日本付近で蛇行の程度がやや大きくなり、寒気が入りやすくなる見込み。



9月17日発表:1ヶ月予報(9月18日から10月17日)

 9月18日現在における冷害危険度地帯別にみた過去7日間の平均的な気象経過は、次の通りです。

地帯 実況
平均
実況
最高
実況
最低
実況
降水量
実況
日照
移動
平均
移動
最高
移動
最低
移動
降水量
移動
日照
平年偏差(移動平均−平年)
平均 最高 最低 降水量 日照
122.328.416.30.18.020.125.615.11.37.21.32.5-0.2-6.03.8
222.626.918.11.27.519.524.214.85.56.01.31.60.70.81.8
322.927.518.73.05.520.425.815.35.16.61.52.40.4-0.42.6
422.127.117.40.07.519.024.213.84.86.01.11.60.1-0.92.2
523.029.316.90.66.821.227.515.43.77.82.13.70.3-1.13.8
621.527.715.40.08.119.024.812.91.67.81.53.1-0.7-7.04.4
722.027.915.90.07.819.924.915.21.47.01.12.0-0.1-4.33.5
821.124.718.00.86.518.222.413.35.96.10.20.7-0.7-0.62.0
注)実況値は当該月日の値、移動値は前7日間の移動平均値、平年偏差は移動平均から平年値を差し引いた値をそれぞれ示す。

この地帯の詳細については冷害危険度地帯とその特徴をご覧ください。


 現在、東北地域の水稲は黄熟期過ぎ〜収穫期にあります。
 過去7日間の地帯別平均的気象経過は上表の通りです。平均気温は全般的に平年並に推移しています。今後平均気温は高いと予想されています。
 このようなことから、本情報にある玄米発育予測、参照リンクならびに各県の技術・予察情報などを参考にして、適期刈り取りに努めてください。

9月26日現在
警戒メッシュ説明:
 右図は平均気温の過去7日間平均値で低温被害を監視する目的で、水田分布メッシュを対象に示したものです。前歴・危険期深水管理等の栽培管理の参考にして下さい。なお、警戒メッシュは、平均気温前7日間の移動平均を用いて下の基準温度を使用しています。(詳細は気象障害監視のポイントを参照。)
@平均気温17℃以下:かなりの被害が予想される。
A平均気温17℃〜19℃:生育遅延が予想される。
B平均気温19〜21℃:生育遅延が心配される。
C平均気温21℃以上:生育遅延は予想されない。

<特記事項>
・栽培管理上参考にすべき各種気象情報については、仙台管区気象台ホームページの「気象情報発表」コーナー(http://www.sendai-jma.go.jp/)を参照ください。

  〜17℃かなりの生育遅延
17〜19℃生育遅延
19〜21℃やや生育遅延
21℃以上 
ホームページ参照:

 
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