
図3 前歴深水と危険期深水を組み合わせた低温被害軽減効果
まず、前歴と危険期の深水の単独効果をみる。水温21度条件下では前歴深水の収量比率は28%、それに対して危険期深水のそれは17%である。次に水温24度条件下では、同様に74%と70%となる。このように低水温条件下では、前歴深水の効果の方が危険期のそれよりも大きいことが分かる。次に、両深水を組み合わせたときの効果をみる。水温21度条件下では収量比率は55%、水温24度条件下では89%となる。このように両深水管理を組み合わせると、減収程度が大幅に改善でき、その効果は水温が低い場合に顕著に現れる。
では、なぜそのような障害不稔回避効果があるのかを図4で説明する。