水稲冷害研究チーム
2007年早期警戒情報
2007年早期警戒情報(9月22日)
No.23
−早期警戒態勢解除のお知らせ−
2007年産水稲の冷害警戒態勢を本日で解除いたします。
本年は4月は気温が低くかったものの、5月は天候に恵まれ、田植えおよびその後の生育はほぼ平年並みとなりました。6月に入ると高温多照となり、生育が早まりましたが、一転して7月上旬、中旬に低温となり、生育への影響が心配されました。また、梅雨明けは東北南部で8 月1 日、東北北部で8 月11 日ごろと平年より遅くなりましたが、7月下旬には気温は平年並みに戻り、出穂は平年並みからやや早めとなりました。その後、梅雨明け後は一転して高温で経過し、とくに8 月12 日、14 日、15 日は猛暑日の地点が多く、登熟へ影響やカメムシ被害が心配されました。また、9 月7 日は台風9号、17 日には秋雨前線の影響で豪雨となり、倒伏や冠水が心配されました。
生育の早かった一部地域の圃場で不稔、豪雨にあった一部地域で倒伏や冠水があるものの、おおむね順調に収穫期となりました。そして、9月18〜20日のモニター圃場の坪刈りと現地調査をもって、本年度の活動をほぼ終えたといえます。
今週末から刈り取りが本格化するものと思われます。心配されたカメムシ、高温登熟障害の被害が少ないことを祈念して本年度の早期警戒活動を終了したいと思います。
最後になりましたが、本システムの運営を支えて頂いた東北地域土地利用型作物安定生産推進協議会の関係機関(仙台管区気象台、東北農政局、管内6県、東北農業研究センター)、アメダス気象情報の提供とシステムの維持管理をして頂いた民間の方々に厚く御礼申し上げます。また、チームと生産現場との接点にある早期警戒モニターの方々、閲覧して頂いた一般の方々に感謝申し上げます。
reigai@ml.affrc.go.jp