水稲冷害研究チーム

2009年早期警戒情報


2009年早期警戒情報(9月26日)
No.24
 仙台管区気象台が25日発表した向こう1か月予報によると、この期間、天気は数日の周期で変わる見込み。
 平均気温は均してみると高い予想です。予想される気温区分確率は、第1週については低い可能性が10%、同平年並み40%、同高い50%。第2週については低い可能性が20%、同平年並み40%、同高い40%です。この先2週間の天候予想は次の通りです。

第1週目(9 月26 日〜10 月2 日):  高気圧に覆われておおむね晴れるが、期間の中頃は気圧の谷の影響で雨の降る日がある。
 平均気温は高い確率が50%。

第2週目(10 月3 日〜10 月9 日):天気は数日の周期で変わる見込み。
 平均気温は平年並または高い確率が40%。

 また、この先1週間における偏西風の予想によると、偏西風の流れは北上し、暖かい空気が入りやすくなると見込まれます。

 10月2日現在における冷害危険度地帯別にみた過去7日間の平均的な気象経過は、次の通りです。

地帯 実況
平均
実況
最高
実況
最低
実況
降水量
実況
日照
移動
平均
移動
最高
移動
最低
移動
降水量
移動
日照
平年偏差(移動平均−平年)
平均 最高 最低 降水量 日照
118.220.914.819.40.517.521.213.83.31.71.30.51.6-1.5-2.1
217.420.913.515.10.116.220.811.04.25.01.00.90.10.90.6
317.320.114.615.80.116.821.711.93.84.10.81.10.2-0.40.1
416.619.812.110.90.115.620.710.13.44.50.70.6-0.20.00.2
517.721.814.217.10.717.622.113.03.43.21.31.11.0-0.6-0.7
617.821.512.312.61.115.920.011.42.22.21.10.51.1-2.9-1.6
717.919.815.420.60.217.220.813.43.32.11.20.51.3-0.6-1.8
817.221.112.37.90.416.220.810.64.65.80.81.4-0.40.51.2
注)実況値は当該月日の値、移動値は前7日間の移動平均値、平年偏差は移動平均から平年値を差し引いた値をそれぞれ示す。

この地帯の詳細については冷害危険度地帯とその特徴をご覧ください。


 現在、東北地域の水稲は黄熟期から成熟期にあります。
 過去7日間の地帯別平均的気象経過は上表の通りです。気温は平年並、日照はやや多めで推移しています。今後も平年並みで推移すると予想されます。現在、水稲の生育は日照不足と低温の影響で遅れています。また、一穂や株内の籾の登熟ムラが顕著に現れ、刈り取り適期の判定が非常に難しくなっています。
 このようなことから、本情報にある気象障害監視のポイント、各種気温指標、玄米発育予測、参照リンクならびに各県の技術・予察情報などを参考にして、収穫時期の判定には細心の注意を払って下さい。

 ○成熟期に達している稲の速やかな刈り取りと適正な乾燥調製の励行

10月2日現在
警戒メッシュ説明:
   登熟停止が懸念される最低気温として、八柳(1960)は10℃を設定している。それを基に、極端な低温が来た地域の移り変わりを、最低気温の前3日の移動平均値で図示する。(詳細は気象障害監視のポイントを参照。)

  〜10℃かなりの低温
10〜12℃低温
12〜14℃やや低温
14℃以上 

 
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