水稲冷害研究チーム

2009年早期警戒情報


2009年早期警戒情報(9月19日)
No.23
 仙台管区気象台が18日発表した向こう1か月予報によると、この期間、天気は数日の周期で変わり、平年に比べ晴れの日が多い見込み。
 平均気温は均してみると平年並みの予想です。予想される気温区分確率は、第1週については低い可能性が40%、同平年並み40%、同高い20%。第2週については低い可能性が30%、同平年並み40%、同高い30%です。この先2週間の天候予想は次の通りです。

第1週目(9月19日〜9月25日):高気圧におおわれおおむね晴れるが、期間の中頃と終わりは気圧の谷の影響で曇るところがある。
 平均気温は平年並または低い確率が40%。

第2週目(9月26日〜10月2日):天気は数日の周期で変わる見込み。
 >平均気温は各階級の確率の偏りは小さい。

 また、この先1週間における偏西風の予想によると、偏西風の流れは前半蛇行・北上し暖かい空気が入りやすく、後半には北の高気圧の影響を受けると見込まれます。

 9月25日現在における冷害危険度地帯別にみた過去7日間の平均的な気象経過は、次の通りです。

この地帯の詳細については冷害危険度地帯とその特徴をご覧ください。


 現在、東北地域の水稲は糊熟期から成熟期にあり、遅延型冷害の危険な時期にあります。
 過去7日間の地帯別平均的気象経過は上表の通りです。気温は低く、日照はやや多めで推移しています。今後も平年並みで推移すると予想されます。現在、水稲の生育は日照不足と低温の影響で遅れています。また、一穂や株内の籾の登熟ムラが顕著に現れ、刈り取り適期の判定が非常に難しくなっています。
 このようなことから、本情報にある気象障害監視のポイント、各種気温指標、玄米発育予測、参照リンクならびに各県の技術・予察情報などを参考にして、収穫時期の判定には細心の注意を払って下さい。
○適期刈り取りの励行

9月25日現在
警戒メッシュ説明:
 右図は平均気温の過去7日間平均値で活着障害を監視する目的で、水田分布メッシュを対象に示したものです。深水管理等の栽培管理の参考にして下さい。なお、警戒メッシュは下の基準温度を使用しています。(詳細は気象障害監視のポイントを参照。)
    基準気温          障害の程度
   @平均気温17℃以下     かなりの生育遅延が予想される。
   A平均気温17℃〜19℃   生育遅延が懸念される。
   B平均気温19〜21℃    生育遅延が心配される。
   C平均気温21℃以上     生育遅延は予想されない。

  〜17℃かなりの生育遅延
17〜19℃生育遅延
19〜21℃やや生育遅延
21℃以上 
ホームページ参照:

 
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