2001年仙台管区気象台発表予報
8月31日発表1ヶ月予報
本情報は仙台管区気象台発表の1ヶ月予報内容をお知らせします.
○8月31日発表 1ヶ月予報(9月1日から9月30日)
向こう1ヶ月の気温、降水量、日照時間、降雪量の各階級の確率(%)。
注)気温・降水量等は、「低い(少ない)」「平年並」「高い(多い)」の3つの階級で予報します。階級の幅は、1971〜2000年の30年間における各階級の出現率が等分(それぞれ33%)となるように決めてあります(気候的出現率と呼びます)。
<予想される天候の特徴(予報期間:9月1日〜9月30日)>
向こう1か月
期間の初めは、気圧の谷や冷たい東よりの風の影響で曇りの日が多く、雨の降る所があるでしょう。その後、天気は周期的に変化しますが、低気圧や秋雨前線の影響を受け、平年と同様に曇りや雨の日が多い見込みです。
平均気温は平年並か高いでしょう。
向こう28日間の平年の晴れ日数:東北地方で約13日
○9月1日(土)から9月7日(金)
気圧の谷や冷たい東よりの風の影響で曇りの日が多く、雨の降る所があるでしょう。なお、期間の初めは東北日本海側で晴れる所がある見込みです。 平均気温は低いでしょう。 平年の晴れ日数:東北地方で約3日
○9月8日(土)から9月14日(金)
天気は周期的に変化するでしょう。 平均気温は高いでしょう。 平年の晴れ日数:東北地方で約3日
○9月15日(土)から9月28日(金)
天気は周期的に変化しますが、低気圧や秋雨前線の影響を受け、平年と同様に曇りや雨の日が多いでしょう。 平均気温は高いでしょう。 平年の晴れ日数:東北地方で約7日
予想される天候に関する循環場の特徴(アンサンブル平均天気図)
・500hPa高度・偏差
月平均で見ると、本州以南は負偏差域が広がり、日本の南の太平洋高気圧の勢力は平年より弱い。北海道以北は正偏差域が広がる。偏西風の流れは弱い西谷傾向で、天気は概ね周期的に変化するが、低気圧や秋雨前線の影響を受ける時期がある。
週別(図略)では、2週目は日本付近正偏差だが、3〜4週目は弱い負偏差に覆われる。また、月平均と同様に2週目以降は日本の南に負偏差域が広がる。一方、東北太平洋側に低温や日照不足をもたらすオホーツク海高気圧に対応する気圧の尾根は、1週目に見られるのみ。
・地上気圧と降水量
月平均で見ると、太平洋高気圧の日本付近への張り出しは弱く、日本の南岸には低圧部が予想される。また、カムチャッカ半島の南にはオホーツク海高気圧が予想される。日本付近には広く降水域が広がるが、まとまった凝結域は本州南岸が中心。
週別(図略)では、2週目、3〜4週目とも気圧配置は月平均と同様。ただし、2週目は日本付近に広がる降水域は弱いが、3〜4週目は本州の南岸沿いに前線に対応するまとまった凝結が予想される。一方、東北太平洋側に低温や日照不足をもたらすオホーツク海高気圧は、1週目に見られるのみ。
・北日本850hPa気温平年差の時系列
アンサンブルメンバーの平均は、はじめ平年を下回るが、1週目末には上昇して2週目にかけ平年を上回る。3〜4週目は概ね平年並。
ただし、各アンサンブルメンバーは2週目以降バラツキが大きく、位相もバラバラとなっている。
東北地方地域平均気温平年差の実況と予測結果
週別の気温は、1週目は「平年並」、2週目、3〜4週目共に「高い」を予測している。
予報は、1週目は週間予報の資料から「低い」に修正するが、2週目、3〜4週目は予測通りとする。
なお、予報の信頼度は小さい。
最近1週間(8月24日〜8月30日)の天候の経過
この期間、24〜25日は移動性高気圧に覆われ概ね晴れた。それ以降は、気圧の谷や冷たく湿った東よりの風の影響を受け、東北日本海側では晴れる所もあったが、曇りや雨のぐずついた天気が続いた。
このため、30日に東北太平洋側の低温と日照不足に関する東北地方気象情報(第5号)を発表した。
平均気温は、東北日本海側で平年差+0.2℃と平年並、東北太平洋側で平年差-0.7℃と低かった。降水量は、東北地方で平年比87%と平年並だった。日照時間は、東北地方で平年比66%と少なかった。
| 気温偏差(℃) | 降水量(%) | 日照時間(%) |
東北全域 | -0.3 | 87 | 66 |
東北日本海側 | 0.2 | 113 | 79 |
東北太平洋側 | -0.7 | 68 | 57 |
reigai@ml.affrc.go.jp