2013年仙台管区気象台発表予報

7月19日発表1ヶ月予報


 本情報は仙台管区気象台発表の1ヶ月予報内容をお知らせします.

○7月19日発表 1ヶ月予報(7月20日から8月19日までの天候見通し)
<特に注意を要する事項>
 期間の前半は、降水量が多く日照時間の少ない状態が続くでしょう。また、期間の前半は東北太平洋側では、気温がかなり低くなる可能性があります。

<予想される向こう1か月の天候>
 向こう1か月の出現の可能性が最も大きい天候と、特徴のある気温、降水量等の確率は以下のとおりです。
 期間の前半は、平年に比べ曇りや雨の日が多いでしょう。期間の後半は、東北日本海側では平年と同様に晴れの日が多く、東北太平洋側では天気は数日の周期で変わる見込みです。
 向こう1か月の平均気温は、東北日本海側で平年並または低い確率ともに40%、東北太平洋側で低い確率50%です。降水量は、平年並または多い確率ともに40%です。日照時間は、平年並または少ない確率ともに40%です。
 週別の気温は、1週目は、東北日本海側で平年並または低い確率ともに40%、東北太平洋側で低い確率60%です。2週目は、低い確率50%です。

<向こう1か月の気温、降水量、日照時間の各階級の確率(%)>
【気  温】東北日本海側
【気  温】東北太平洋側
【降 水 量】東北地方
【日照時間】東北地方
凡例:低い(少ない)平年並高い(多い)
<気温経過の各階級の確率(%)>
1週目東北日本海側
1週目東北太平洋側
2週目東北地方
3〜4週目東北地方
凡例:低い平年並高い

1.可能性の大きな天候の特徴
向こう1か月:7月20日(土)〜8月19日(月)
 期間の前半は、前線や気圧の谷の影響で平年に比べ曇りや雨の日が多いでしょう。期間の後半は、太平洋高気圧に覆われる日が多くなり、東北日本海側では平年と同様に晴れの日が多く、東北太平洋側では天気は数日の周期で変わる見込みです。期間の前半は、降水量が多く日照時間の少ない状態が続き、東北太平洋側では気温がかなり低くなる可能性があります。梅雨明けは平年より遅くなる見込みです。
 向こう1か月の平均気温は、東北日本海側で平年並または低い確率ともに40%、東北太平洋側で低い確率50%です。降水量は、平年並または多い確率ともに40%です。日照時間は、平年並または少ない確率ともに40%です。

1週目:7月20日(土)〜7月26日(金)
 前線や湿った気流の影響で曇りや雨の日が多いですが、期間のはじめは高気圧に覆われて晴れる日があるでしょう。
 気温は、東北日本海側で平年並または低い確率ともに40%、東北太平洋側で低い確率60%です。

2週目:7月27日(土)〜8月2日(金)
 前線や気圧の谷の影響で平年に比べ曇りや雨の日が多いでしょう。オホーツク海高気圧の影響で東北太平洋側を中心に気温がかなり低くなるとみられます。
 気温は、低い確率50%です。

3〜4週目:8月3日(土)〜8月16日(金)
 太平洋高気圧に覆われる日が多くなりますが、気圧の谷の影響を周期的に受けるでしょう。東北日本海側では平年と同様に晴れの日が多く、東北太平洋側では天気は数日の周期で変わるでしょう。
 気温は、各階級の確率の偏りは小さい。

2.東北地方の地域平均気温平年差の実況と数値予報による予測
 地域平均気温平年差の予測資料では、週別の平均気温は、1週目は平年を下回り、2週目、3〜4週目は平年付近の予想となっている。2週目は他の資料より平年を下回る可能性が大きいと考える。

東北地方地域平均気温平年差の実況と予測結果

3.月平均と1,2週目の上空の大気の流れの予想(500hPa 予想天気図)
1か月平均:高緯度帯は正偏差、日本付近は帯状に負偏差となる。太平洋高気圧の北への張り出しは弱く、期間の前半は前線や気圧の谷、オホーツク海高気圧の影響を受けやすい見込み。気温は東北太平洋側を中心に低く、降水量は多い傾向、日照時間は少ない傾向の見込み。梅雨明けは平年より遅くなる予想。

1週目:カムチャツカ半島付近を中心に正偏差、日本付近は帯状に負偏差となる。太平洋高気圧の北への張り出しは弱く、前線や気圧の谷、オホーツク海高気圧の影響を受けやすい見込み。

2週目:東シベリア付近を中心に正偏差、日本付近は負偏差となる。1週目に引き続き太平洋高気圧の北への張り出しは弱く、前線や気圧の谷、オホーツク海高気圧の影響を受けやすい見込み。東北太平洋側を中心に冷たく湿った東よりの風の影響で、気温がかなり低くなるとみられる。

4.最近1週間(7月12日〜7月18日)の天候の経過
 この期間、前線や低気圧の影響で雨の日が多かった。期間の終わりには冷たく湿った東よりの風の影響で東北太平洋側を中心に気温は平年を下回った。連日の大雨となり、12 日は秋田県、岩手県、山形県で、13 日は山形県で、15 日は岩手県で、18 日は岩手県、山形県、宮城県で日降水量が100mm を超えた所があった。12 日は秋田県内の各地で7 月としての日降水量の多い方からの1 位を記録した。18 日は山形県で記録的な大雨となり日降水量が200mm を超えた所があった。
 平均気温は平年並。降水量は東北北部で多く、東北南部でかなり多い。日照時間は東北北部で平年並、東北南部で少ない。

 気温偏差(℃)降水量(%)日照時間(%)
東北全域-0.2240 75
日本海側 0.0281 77
太平洋側-0.4212 74
東北北部-0.4204 80
東北南部-0.1273 71
 
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