水稲冷害研究チーム

1999年早期警戒情報


1999年早期警戒情報(9月4日)

No.21

 仙台管区気象台が3日発表した向こう1か月の予報内容は次の通りです。
 東北地方は、天気は周期的に変化する。期間の後半天気がぐずつく時期がある見込み。この期間の平均気温は高い見込み。
 第1週目(9月4日〜9月10日):高気圧におおわれ概ね晴れるが、期間の後半には気圧の谷が通過するため、東北北部を中心に曇る所がある見込み。平均気温は高い見込み。
 第2週目(9月11日〜9月17日):天気は周期的に変化する。平均気温は高い見込み。
このように気温は、この先1週間平年より高く推移すると予想されています。


9月3日発表:1ヶ月予報(9月2日から10月3日)

 9月10日現在における冷害危険度地帯別にみた過去7日間の平均的な気象経過は、次の通りです。

地帯 実況
平均
実況
最高
実況
最低
実況
降水量
実況
日照
移動
平均
移動
最高
移動
最低
移動
降水量
移動
日照
平年偏差(移動平均−平年)
平均 最高 最低 降水量 日照
123.729.118.31.58.923.428.119.52.24.93.03.52.6-4.02.0
223.528.518.50.08.822.627.418.62.85.53.13.52.7-2.72.6
323.428.718.50.07.922.627.418.76.74.92.63.12.5-0.42.1
422.928.517.60.08.422.327.517.83.85.83.14.02.4-2.63.4
523.729.718.60.08.623.228.119.24.55.12.42.82.2-1.32.0
621.827.515.70.08.821.526.916.82.05.52.54.11.2-5.72.8
723.428.817.70.39.123.327.719.51.44.92.93.52.6-4.22.6
823.227.219.20.09.122.326.518.12.76.73.13.82.4-3.94.1
注)実況値は当該月日の値、移動値は前7日間の移動平均値、平年偏差は移動平均から平年値を差し引いた値をそれぞれ示す。

この地帯の詳細については冷害危険度地帯とその特徴をご覧ください。



                              9月8日現在
 現在、東北地域の水稲の生育は糊熟期から成熟期にあり、品質を左右する重要な発育段階にあります。過去7日間の地帯別平均的気象経過は上表の通りです。気温はほぼ平年並みに推移してきました。
 発育予測や各種情報を総合すると、登熟の進み方は地帯・品種によっては10〜14日昨年より早まっていると判断されます。今後は気温の高い状態が続く見込みです。各県の稲作技術情報、ホームページの『生育・作柄情報』−『発育予測情報(穂の発育編)』頁、ならびに出穂後の積算平均気温を示した警戒メッシュ図などを参考にして、落水時期の適正な判定ならびに適期収穫を徹底して下さい。
 
警戒メッシュ説明(一枚目):
 右図は、出穂期が7月25日頃であった水稲を対象に、7月25日からの積算平均気温を示す。収穫の準備や適期刈り取りの参考にして下さい。
 
  〜900℃
900〜950℃
950〜1000℃
1000℃以上

警戒メッシュ説明(二枚目):
 右図は、出穂期が8月1日頃であった水稲を対象に、8月1日からの積算平均気温を示す。収穫の準備や適期刈り取りの参考にして下さい。
 
  〜900℃
900〜950℃
950〜1000℃
1000℃以上


 
ホームページ参照:

 
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