2013年仙台管区気象台発表予報

4月25日発表3ヶ月予報


 本情報は仙台管区気象台発表の3ヶ月予報内容をお知らせします.

○4月25日発表 3ヶ月予報(5月から7月までの天候見通し)

<予想される向こう3か月の天候>
 向こう3か月の出現の可能性が最も大きい天候と、特徴のある気温、降水量等の確率は以下のとおりです。

5月 天気は数日の周期で変わるでしょう。

6月 前半は、天気は数日の周期で変わるでしょう。後半は、平年と同様に曇りや雨の日が多い見込みです。

7月 平年と同様に曇りや雨の日が多いでしょう。
 気温は、平年並または高い確率ともに40%です。

<向こう3か月の気温、降水量の各階級の確率(%)>
【気  温】
[東北地方]
3か月
5月
6月
7月
凡例:低い平年並高い
【降 水 量】
[東北地方]
3か月
5月
6月
7月
凡例:少ない平年並多い

1.向こう3か月の確率予報の特徴
 各階級の確率の偏りが小さい場合は記述していない。

5〜7月 
5月 
6月 
7月気温は、平年並または高い確率ともに40%です。

2.暖候期予報の見直しについて
 最近の天候経過と新しい予測資料をふまえ暖候期の天候について検討しましたが、2月25日に発表した暖候期予報の内容に変更はありません。

3.数値予報による海洋と大気の流れの予想
 熱帯域の海面水温は、インドネシア付近で正偏差、インド洋で負偏差の予想。東部太平洋は負偏差だが偏差は小さく、今後夏にかけてエルニーニョでもラニーニャでもない平常の状態が続く見込み。
 対流活動は、海面水温が平年より高いインドネシア付近で平年より活発となる。亜熱帯ジェット気流は前半に日本付近でやや南へ蛇行するが、後半は次第に平年程度に北上する見込み。また、日本への影響が大きいフィリピン付近の対流活動も活発な状態が予想され、太平洋高気圧の北への張り出しが平年より強まる見込み。
 500hPa 高度は、中緯度帯は平年より高度が高く暖かい空気に覆われやすい予想で、東北地方の3 か月平均気温はやや高い傾向を見込む。日本付近に負偏差が予想され、前半は寒気の影響を受ける時期がある見込み。
 チベット高気圧は平年よりやや強く、オホーツク海高気圧の影響は平年程度と見込む。

月別の予想
5月:日本付近は広く正偏差、東シベリアは負偏差となる。寒気の影響を受ける時期があるが気温は平年並で、高気圧と低気圧が交互に通り、天気は数日の周期で変わる見込み。
6月:西日本を境に西側が負偏差、東側が正偏差となる。太平洋高気圧は日本の南へ張り出し、平年より南風が強い予想で気温はやや高い傾向。前半の天気は数日の周期で変わるが、後半は梅雨前線の影響を受けるようになり平年と同様に曇りや雨の日が多い見込み。
7月:太平洋から日本付近は広く正偏差となる。太平洋高気圧の北への張り出しが平年より強く、高温傾向を見込む。梅雨前線の影響で平年と同様に曇りや雨の日が多い見込みだが、降水量はやや少ない傾向。

4.最近の天候経過
上旬:この期間、高気圧と低気圧が交互に通り、天気は数日の周期で変わった。低気圧が発達しながら東北地方付近を通過したため、東北太平洋側の降水量はかなり多くなった。3 日は低気圧が発達しながら本州の南岸を通過したため福島県と宮城県の一部で大雨となった。6 日から8日にかけては低気圧が発達しながら本州に沿って北上したため各県で大雨となり、7 日は福島県で日降水量が100mm を超えた所があった。また、8 日は東北太平洋側を中心に風が強まり、大船渡では4 月の日最大風速の極値を記録した。
 平均気温は東北日本海側で平年並、東北太平洋側で高い。降水量は東北日本海側で多く、東北太平洋側でかなり多い。日照時間は東北日本海側で平年並、東北太平洋側で少ない。

中旬:この期間、高気圧に覆われ、晴れの日が多かった。上空に寒気を伴った低気圧が日本の北に停滞したため、期間のはじめと終わりは短い周期で気圧の谷の影響を受け東北北部を中心に雨や雪が降った。14 日は寒冷前線が通過したため青森県で大雨の所があった。18 日は低気圧が通過したため秋田県と岩手県で大雨の所があった。
 平均気温は東北日本海側で低く、東北太平洋側で平年並。降水量は平年並。日照時間は東北日本海側で平年並、東北太平洋側で多い。

  • 5.今月の循環場の特徴
     4月(20日まで):500hPa 高度は、東シベリア付近で正偏差、日本付近で負偏差となった。東シベリア付近にはブロッキング高気圧が形成され、日本の北には動きが遅く上空に寒気を伴った低気圧が停滞した。偏西風は日本の西で南に蛇行して流れた。
     東北地方では、上旬は発達しながら通過する低気圧の影響を受け、上旬終わりから中旬にかけて寒気の影響を受けた。

     
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