2013年仙台管区気象台発表予報
5月23日発表3ヶ月予報
本情報は仙台管区気象台発表の3ヶ月予報内容をお知らせします.
○5月23日発表 3ヶ月予報(6月から8月までの天候見通し)
<予想される向こう3か月の天候>
向こう3か月の出現の可能性が最も大きい天候と、特徴のある気温、降水量等の確率は以下のとおりです。
この期間の平均気温は、平年並または高い確率ともに40%です。降水量は、平年並または少ない確率ともに40%です。
6月 前半は、天気は数日の周期で変わるでしょう。後半は、平年と同様に曇りや雨の日が多い見込みです。
7月 平年と同様に曇りや雨の日が多いでしょう。
気温は、平年並または高い確率ともに40%です。
8月 平年に比べ晴れの日が多いでしょう。
気温は、平年並または高い確率ともに40%です。降水量は、平年並または少ない確率ともに40%です。
<向こう3か月の気温、降水量の各階級の確率(%)>
【気 温】
[東北地方]
3か月
6月
7月
8月
凡例:
低い
平年並
高い
【降 水 量】
[東北地方]
3か月
6月
7月
8月
凡例:
少ない
平年並
多い
1.向こう3か月の確率予報の特徴
各階級の確率の偏りが小さい場合は記述していない。
6〜8月
気温は、平年並または高い確率ともに40%です。
降水量は、平年並または少ない確率ともに40%です。
6月
7月
気温は、平年並または高い確率ともに40%です。
8月
気温は、平年並または高い確率ともに40%です。
降水量は、平年並または少ない確率ともに40%です。
2.数値予報による海洋と大気の流れの予想
熱帯域の海面水温は、インドネシア付近から中部太平洋にかけて正偏差、インド洋で負偏差の予想。東部太平洋は負偏差だが偏差は小さく、今後秋にかけてエルニーニョでもラニーニャでもない平常の状態が続く見込み。
対流活動は、海面水温が平年より高いインドネシア付近で平年より活発となる予想。亜熱帯ジェット気流は、期間のはじめは北上し強まるが、その後は平年並の位置で弱まる見込み。日本付近の梅雨前線の活動は、期間のはじめはやや強く、その後はやや弱まると見られる。日本への影響が大きいフィリピン付近の対流活動も活発な状態が予想され、太平洋高気圧の北への張り出しが平年より強まる見込み。
500hPa 高度は、北半球は高緯度の一部を除いて平年より高度が高く、暖かい空気に覆われやすい予想で、東北地方の3 か月平均気温は高温傾向。
チベット高気圧とオホーツク海高気圧の影響は平年程度を見込む。
月別の予想
6月
:日本付近は広く正偏差。梅雨前線は平年より北に位置し活動がやや活発となる。オホーツク海高気圧が出現し、寒気の影響を受ける時期があるが、気温は平年並を見込む。前半は低気圧と高気圧が交互に通り、天気は数日の周期で変わる。後半は梅雨前線の影響を受け、平年と同様に曇りや雨の日が多い。降水量は平年並の見込み。
7月
:太平洋から日本付近は広く正偏差で、日本の東海上で正偏差が明瞭。太平洋高気圧の北への張り出しが平年より強く、高温傾向を見込む。梅雨前線の影響で平年と同様に曇りや雨の日が多い見込みだが、降水量はやや少ない傾向。
8月
:日本付近は正偏差で、太平洋高気圧の北への張り出しが平年より強い。高気圧に覆われて晴れる日が平年に比べて多く、高温傾向で降水量は少ない傾向を見込む。
4.最近の天候経過
5月上旬
:この期間、北海道の北に低気圧が停滞し、北からの寒気の影響を受けた。東北北部は曇りや雨の日が多かったが、期間の終わりは高気圧に覆われ晴れた。東北南部は高気圧に覆われ晴れの日が多かった。期間のはじめと中頃に強い寒気が南下したため、気温はかなり低くなり、1 日は八戸で5 月の日最高気温の低い方からの1 位を記録した。1 日から2 日にかけては低気圧が北日本を通過したため山形県で大雨の所があった。4 日は気圧の谷の影響により秋田県と岩手県で大雨の所があった。6 日は低気圧が東北地方を通過したため山形県で大雨の所があった。
平均気温はかなり低い。降水量は少ない。日照時間は東北北部で少なく、東北南部で多い。
5月中旬
:この期間、高気圧と低気圧が交互に通り、天気は短い周期で変わった。オホーツク海に高気圧が停滞し、冷たく湿った東風が吹きやすかったため、気温は東北北部で低くなった。11 日は気圧の谷の影響により青森県で大雨の所があった。
平均気温は東北北部で低く、東北南部で平年並。降水量は少ない。日照時間は東北北部で少なく、東北南部で平年並。
5.今月の循環場の特徴
5月(20日まで)
: 500hPa 高度は、中国東北区からカムチャツカ半島付近では正偏差、日本付近は負偏差となった。偏西風が中国東北区で北に蛇 行し、日本の東では南に蛇行して流れ、北からの寒気が南下しやすかった。
東北地方は、寒気の影響を受けて上旬の気温はかなり低かった。暖かく湿った気流が流れ込みにくく降水量は少なかった。また、東北北部は低気圧やオホーツク海高気圧の影響を受けて日照時間が少なかった一方、東北南部は高気圧に覆われて日照時間が多かった。
reigai@ml.affrc.go.jp