2013年仙台管区気象台発表予報

6月25日発表3ヶ月予報


 本情報は仙台管区気象台発表の3ヶ月予報内容をお知らせします.

○6月25日発表 3ヶ月予報(7月から9月までの天候見通し)

<予想される向こう3か月の天候>
 向こう3か月の出現の可能性が最も大きい天候と、特徴のある気温、降水量等の確率は以下のとおりです。
 この期間の平均気温は、高い確率50%です。

7月 平年と同様に曇りや雨の日が多いでしょう。
 気温は、平年並または高い確率ともに40%です。

8月 平年に比べ晴れの日が多いでしょう。
 気温は、平年並または高い確率ともに40%です。降水量は、平年並または少ない確率ともに40%です。

9月 天気は数日の周期で変わるでしょう。東北太平洋側では、平年と同様に曇りや雨の日が多い見込みです。
 気温は、平年並または高い確率ともに40%です。

<向こう3か月の気温、降水量の各階級の確率(%)>
【気  温】
[東北地方]
3か月
7月
8月
9月
凡例:低い平年並高い
【降 水 量】
[東北地方]
3か月
7月
8月
9月
凡例:少ない平年並多い

1.向こう3か月の確率予報の特徴
 各階級の確率の偏りが小さい場合は記述していない。

7〜9月気温は、高い確率50%です。
7月気温は、平年並または高い確率ともに40%です。
8月気温は、平年並または高い確率ともに40%です。
降水量は、平年並または少ない確率ともに40%です。
9月気温は、平年並または高い確率ともに40%です。

2.数値予報による海洋と大気の流れの予想
 熱帯域の海面水温は、インドネシア付近から西部太平洋にかけて正偏差、インド洋で負偏差の予想。東部太平洋は負偏差だが偏差は小さく、今後秋にかけてエルニーニョでもラニーニャでもない平常の状態が続く見込み。
 対流活動は、海面水温が平年より高いインドネシア付近で平年より活発となる予想。日本への影響が大きいフィリピン付近の対流活動も活発な状態が予想され、太平洋高気圧の北への張り出しが平年より強い見込み。亜熱帯ジェット気流は平年より弱いため、寒気は日本付近に南下しにくく、低気圧や前線の活動が平年より弱いと見られる。
 500hPa 高度は、北半球は一部を除いて平年より高度が高く、暖かい空気に覆われやすい予想で、東北地方の3 か月平均気温は高い傾向。
 7 月の日本付近の前線の活動は平年程度と見込むが、8 月から9 月にかけては太平洋高気圧の勢力が平年より強いこと、低気圧や前線の活動が平年より弱いことから、3 か月間降水量はやや少ない傾向の見込み。
 チベット高気圧の影響は平年程度、オホーツク海高気圧の影響は一時的と見込む。

月別の予想
7月:太平洋から日本付近は広く正偏差で、日本の東海上で正偏差が明瞭。南から暖かい空気が流れ込みやすく、高温傾向を見込む。前線の活動は平年程度と見込まれ、平年と同様に曇りや雨の日が多く、降水量は平年並の見込み。
8月:日本付近は北日本で正偏差、西日本で負偏差となるが、フィリピン付近の対流活動が平年より活発なため、太平洋高気圧の張り出しは西日本以北で平年より強い見込み。高気圧に覆われて晴れる日が平年に比べて多く、高温傾向で降水量は少ない傾向を見込む。
9月:本州付近は負偏差で日本の南岸に前線が予想されるが、弱めて考える。日本の西や日本の東は正偏差で、高気圧の勢力がやや強い。高気圧と低気圧が交互に通過し、天気は数日の周期で変わるが、高温傾向で残暑が厳しい可能性がある。低気圧や前線の活動は平年より弱く、降水量はやや少ない傾向。

4.最近の天候経過
6月上旬:この期間、高気圧に覆われ晴れの日が多かった。7 日は寒気の影響で大気の状態が不安定となり、秋田県で大雨となった所があった。気温は、期間のはじめにオホーツク海方面の高気圧の影響で東よりの風が吹き、山越えの風となった東北日本海側で高かった。
 平均気温は東北日本海側で高く、東北太平洋側で平年並。降水量はかなり少ない。日照時間はかなり多い。

6月中旬:この期間、東北日本海側は高気圧に覆われ晴れの日が多かったが、期間の中頃と終わりは雨の日があった。東北太平洋側は湿った東よりの風や前線の影響で曇りや雨の日が多かった。15 日は前線の影響により福島県で大雨となり、日降水量が100mm を超えた所があった。18 日は低気圧の影響により、秋田県で大雨となった所があった。19 日は前線の影響により、岩手県、宮城県、山形県、福島県で大雨となった。暖かい空気に覆われたため、東北日本海側の気温はかなり高くなり、13 日は秋田と酒田で6 月の日最高気温の高い方からの1 位を記録した。
 平均気温は東北日本海側でかなり高く、東北太平洋側で高い。降水量は東北北部で少なく、東北南部で平年並。日照時間は東北日本海側で平年並、東北太平洋側で少ない。

  • 5.今月の循環場の特徴
     6月(20日まで):500hPa 高度は、日本付近で大きな正偏差となり、日本海からオホーツク海にかけて気圧の尾根が発達した。東北地方は日本海側を中心に高気圧に覆われ晴れの日が多く、中旬を中心に気温が高くなった。

     
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