2013年仙台管区気象台発表予報

7月25日発表3ヶ月予報


 本情報は仙台管区気象台発表の3ヶ月予報内容をお知らせします.

○7月25日発表 3ヶ月予報(8月から10月までの天候見通し)

<予想される向こう3か月の天候>
 向こう3か月の出現の可能性が最も大きい天候と、特徴のある気温、降水量等の確率は以下のとおりです。
 この期間の平均気温は、平年並または高い確率ともに40%です。

8月 平年に比べ晴れの日が多いでしょう。
 気温は、平年並または高い確率ともに40%です。降水量は、平年並または少ない確率ともに40%です。

9月 東北日本海側では、天気は数日の周期で変わるでしょう。東北太平洋側では、天気は数日の周期で変わり、平年と同様に曇りや雨の日が多い見込みです。
 気温は、平年並または高い確率ともに40%です。

10月 天気は数日の周期で変わるでしょう。

<向こう3か月の気温、降水量の各階級の確率(%)>
【気  温】
[東北地方]
3か月
8月
9月
10月
凡例:低い平年並高い
【降 水 量】
[東北地方]
3か月
8月
9月
10月
凡例:少ない平年並多い

1.向こう3か月の確率予報の特徴
 各階級の確率の偏りが小さい場合は記述していない。

8〜10月気温は、平年並または高い確率ともに40%です。
8月気温は、平年並または高い確率ともに40%です。
降水量は、平年並または少ない確率ともに40%です。
9月気温は、平年並または高い確率ともに40%です。
10月

2.数値予報による海洋と大気の流れの予想
 熱帯域の海面水温は、インドネシア付近から西部太平洋では正偏差の予想。インド洋と中・東部太平洋では負偏差の予想。東部太平洋の負偏差は小さくなる予想で、予報期間はエルニーニョでもラニーニャでもない平常の状態が続く見込み。
 対流活動は、海面水温が平年より高いインドネシア付近から西部太平洋熱帯域にかけて平年より活発と予想される。日本への影響が大きいフィリピン付近の対流活動も活発な状態が予想され、太平洋高気圧が平年より強く日本付近へ張り出す見込み。
 500hPa 高度は、一部を除いて平年より高度が高く、日本付近も暖かい空気に覆われる。3 か月平均 気温は高い傾向。
 8月は、本州付近は太平洋高気圧に覆われるため、高温傾向で降水量は少ない傾向。9月は、日本の東の 太平洋高気圧の勢力が平年より強く、南から暖かく湿った気流の影響を受けやすいため、高温傾向で降水量 はやや多い傾向が見込まれる。
 南シナ海からフィリピン付近の対流活動が活発な影響でチベット高気圧は北東方向に張り出しやすいが、日本付近を覆う予想ではない。7 月はオホーツク海高気圧からの湿った東風が入りやすかったが、今予報期間はオホーツク海高気圧の影響は一時的と見込む。

月別の予想
8月:九州の西やサハリン付近、日本の東は負偏差だが、本州や北海道は正偏差。本州付近は太平洋高気圧に覆われ、高温傾向で降水量は少ない傾向。平年に比べ晴れの日が多い見込み。
9月:南シナ海から日本付近は負偏差、日本の東は正偏差で、南からの暖かく湿った空気が流入しやすい。高温傾向で、降水量はやや多い傾向。東北地方は、天気は数日の周期で変わるが、東北太平洋側では平年と同様に曇りや雨の日が多い見込み。
10月:本州を境に北側が正偏差、南側が負偏差となるが、明瞭な傾向はない。平年と同様に天気は数日の周期で変わる見込み。近年の温暖化傾向からやや高温傾向を見込む。

3.最近の天候経過
7月上旬:期間のはじめは高気圧に覆われて晴れた日があったが、その後は前線が東北地方に停滞したため、曇りや雨の日が多かった。暖かく湿った空気が流入し、各県で日最高気温が30℃を上回るなど、気温がかなり高くなった。上空の寒気の影響や、前線が東北地方に停滞し活動が活発になったため、大雨となった日が多く、秋田県と山形県では日降水量が100mm を超えた所があった。
 平均気温は東北北部でかなり高く、東北南部で高い。降水量は東北日本海側でかなり多く、東北太平洋側で平年並。日照時間は東北日本海側で少なく、東北太平洋側で平年並。

7月中旬:前線や低気圧の影響で雨の日が多かったが、期間の中頃と終わりは高気圧に覆われて晴れた日があった。期間の中頃までは暖かく湿った空気が流入した。期間の後半は冷たく湿った東よりの風の影響で東北太平洋側を中心に気温は平年を下回った。大雨となった日が多く、特に18 日は山形県で記録的な大雨となり日降水量が200mm を超えた所があった。
 平均気温は東北北部で低く、東北南部で平年並。降水量は東北日本海側でかなり多く、東北太平洋側で多い。日照時間は平年並。

4.今月の循環場の特徴
 7月(20日まで):500hPa 高度は、日本付近は正偏差で、千島の東と西日本で偏差は大きい。また中国東北区には負偏差が広がった。太平洋高気圧は西日本を覆い、オホーツク海付近は気圧の尾根となった。東北地方には太平洋高気圧をまわりこんで暖かく湿った空気が流入しやすく、前線が停滞した。降水量は東北日本海側を中心にかなり多くなり、上旬の気温はかなり高かった。

 
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