水稲冷害研究チーム

2006年東北稲作動向



 本情報は新聞記事等から得られる東北地域の稲作概況をお知らせするものです.
 稲作の動向と冷害関連記事に注目して,概況を追跡します.
 なお,記事の収集については東北農業研究センター情報資料課田中課長さんにご協力をいただいています.


5月

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○5月2日(火) 大豆7000円割れ 半数が不落札 05年産4月入札
 日本特産農産物協会は1日、2005年産大豆の4月の入札結果を公表した。平均落札価格は60キロ7000円割れの6995円(税込み)で、前年同月比62%安だった。上々数量の半数が不落札となった。
(日本農業新聞)
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2006年3月24日(金) 落札率6割を維持 実需の低価格志向鮮明に 05年産東北の大豆入札
2006年2月1日(水) 大豆続落、5%安 3カ月連続で落札残 1月入札
2000年1月6日(金) 大豆前月比7%安 国産離れ、先安観も 12月入札

○5月2日(火) 米に黒い亀裂 各地で謎の着色粒 原因究明を急ぐ
 昨年収穫された水稲の玄米から、原因不明の着色粒が全国各地で見つかっていたことが1日までに分かった。玄米腹部にくさび状の黒い亀裂が入るが、犯人≠ヘ不明。品質を落とす要因になるため、研究機関は原因の究明を急いでいる。発生量は品種によって差がある。2004年に見つかった埼玉県では、早生の「あきたこまち」で多く確認された。滋賀県でも、「あきたこまち」で発生が目立つ。一方、原因について見方はさまざまだ。岩手県病害虫防除所(北上市)は「水稲の開花から乳熟初期に斑点米カメムシを水稲に放したら頂部を加害し、やがて腹部にもくさび状の亀裂症状が出たことがある」と話し、斑点米カメムシ犯人説≠捨てていない。広島県立農業技術センター(東広島市)は食害の痕跡がないことから、「害虫ではなく、水分ストレスなどが原因ではないか」と推測。数年前から見つかっている秋田県では、県農業試験場(秋田市)が「これまでの試験で、出穂期の10日前後の高温条件下で出やすいことが分かっている」と別の見方を示す。
(日本農業新聞)
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2006年4月12日(水) 好みのにおい成分明らかに 斑点米カメムシ誘引雑草を分析 東北大学と秋田県農試
2006年4月6日(木) 斑点米カメムシの好物 開花期の穂と出穂前の茎葉 秋田県農試
2005年8月1日(月) カメムシ防除徹底を 秋田県農試

○5月2日(火) 今年は寒い春 4月の天候 気象庁
 気象庁は1日、4月の天候は周期的に強い寒気が入ったため、特に北日本は平均気温で平年を1・5度下回るなど、「十年に一度あるかないか」の寒い春だったことを明らかにした。日照時間が南西諸島以外の全国で平年の70%にとどまったことも影響した。降水量は、動きの遅い寒冷低気圧の影響を受けて、北日本太平洋側、東日本日本海側、西日本で多かった。
(日本農業新聞)
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2006年4月5日(水) 大きかった気温変動 3月の天候 気象庁

○5月2日(火) コメの含有基準決まる 有害重金属カドミウム
 コメに含まれる有害な重金属カドミウムの国際基準濃度を検討していた政府間組織「コーデックス委員会」の食品添加物・汚染物質部会は、〇・四ppm(一キログラム当たり〇・四ミリグラム)以下を基準値とする結論をまとめた。厚生労働省などが一日発表した。
 カドミウムは体に蓄積すると腎障害などを起こす恐れがあり、国内では食品衛生法で一ppm以上の場合は販売などができないと規定。さらに、〇・四ppm以上一ppm未満のコメは、社団法人全国米麦改良協会が農水省の補助金を受けて買い上げている。
(岩手日報)

○5月2日(火) 水稲の生育にやや遅れ 秋田県作況ニュース第1号
 県農林水産部は一日、「作況ニュース」第一号を発表した。気温が平年並みかやや低めに推移していることから、健苗育成に向けた対策の徹底を呼び掛けている。水稲の当面の技術対策として△追肥は稚苗で一・五葉期、中苗では二葉期と三葉期に行うなど健苗育成を図る△育苗期防除を必ず行う△草種により効果の異なる除草剤の適正使用などを呼び掛けている。
(秋田魁新報)

○5月3日(水) 売れる米を 現地巡回し呼び掛け 青森県農林水産部長
 県農林水産部の加賀谷部長らが「売れる米づくり現地巡回指導」で、JA津軽尾上管内の金屋水稲生産組合を訪れ、売れる米作りを呼び掛けた。加賀谷部長は「県では、生育途中でもたんぱく含有量を予測できるリモートセーシング技術の活用で、食味品質を高位平準化させる指導を進めていく。健苗育成、水管理、施肥、適期刈り取りなどの基本的な技術の励行と万全な栽培管理で、売れる米作りの実現に努めていただきたい」とあいさつ。中南地域県民局農林水産部普及指導室の神山室長が、今年の作業の進ちょく状況や良食味・高品質な「つがるロマン」の栽培ポイントを説明した。この中で今後の作業については、@きめ細かな温度・水管理で健苗育成に努めるA食味向上のため施肥基準を守るB田植えは5月25日ごろまでに終えるなどを呼び掛けた。
(日本農業新聞)
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2006年4月28日(金) 気の抜けない育苗管理 ハウス巡回で呼び掛け JAあきた白神
2004年4月27日(火) 管内62カ所で現地講習会 青森・十和田市
2002年5月2日(木) 売れる米「つがるロマン」へ一丸 青森の3JA

○5月3日(水) 「あきたこまち」 花見客に試食販売 JA秋田おばこ
 JA秋田おばこは4月28日から3日間、花見客でにぎわう角館地区で、「あきたこまち」試食販売キャンペーンを行った。街頭ではかすり姿のおばこ娘やこまち娘、JA職員が、地場産「あきたこまち」をPRした。
(日本農業新聞)

○5月5日(金) 今年産小麦が勝負 防除や排水対策を JAいわて中央現地栽培指導会
 JAいわて中央はこのほど、今年産小麦の現地栽培指導会を、管内4カ所の圃場(ほじょう)で開いた。今年は根雪期間が長く、雪解け後も低温傾向が続いたため、生育は5〜7日遅れている。盛岡農業改良普及センターの早川普及員が、減数分裂期の管理や追肥時期と施肥量、赤かび病防除について指導。早川普及員は「排水対策を行い、溝から水が落ちていく工夫をしよう」とアドバイスした。また、ポジティブリスト制度についても説明。「粉剤など農薬を散布するときは風の強い時は避け、風下で野菜を栽培している場合は散布しないこと」と注意を促した。
(日本農業新聞)
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2005年9月29日(木) 種子消毒を徹底 小麦播種で指導会 JAいわて南
2005年6月26日(日) 小麦収穫前に抜き穂を指導 JAいわて中央
2002年10月2日(水) 小麦作付け1000ヘクタール超へ JAいわて中央
(日本農業新聞)

○5月5日(金) 大区画水田で直播 最新機使い技術講習会 岩手の研究会
 いわて直播(ちょくは)栽培米研究会は1日、北上市の岩手県農業研究センターの圃場(ほじょう)で、大区画水田における水稲播種(はしゅ)技術講習会を開いた。最新の機械を使用した直播の実演を通じて新技術の栽培方法を学んだ。参加者は、種もみのコーティング方法や播種時の土の硬さの目安、落水出芽の有効性などを学んだ。岩手県内では、生産組織などで導入が進み、昨年度栽培面積が142ヘクタールと10年前の20倍に増加した。
(日本農業新聞)
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2001年4月20日(金) 水稲直播普及へ 会員募集 岩手
2001年5月2日(水) 農家自ら直播検討会 岩手
2002年5月3日(金) 打ち込み式点播栽培研修 岩手

○5月9日(火) 熱心に小麦指導会 気温低く生育停滞 JAいわて南
 良質な小麦生産に向けた第1回小麦栽培指導会がこのほど、一関市で行われ生産者が気象の推移や今後の管理などについて学んだ。今年産小麦は播種(はしゅ)は遅れたものの1出芽は良好だった。しかし雪解け遅れや、4月の気温が平年より低く経過したことから、草丈、茎数とも前年、前々年を下回り生育は停滞ぎみだ。指導した一関農業改良普及センター門間普及員は「平年より7日程度遅いと見込まれるが5月中旬、減数分裂期が確認できたらナンブコムギは倒伏しない程度に追肥すること、ゆきちからは穂ぞろい期に入ったら行うこと」と説明した。一方、赤かび病について「被害粒が混入すると規格外になる。出穂前後の曇雨天、刈り取り遅れは多発のもと、徹底した防除が必要だ」と強調、開花始めと開花期7日後の2回防除の徹底を促した。
(日本農業新聞)
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2005年9月29日(木) 種子消毒を徹底 小麦播種で指導会 JAいわて南
2004年7月6日(火) 小麦収穫最盛でコンバイン快音 JAいわて南管内
2004年6月11日(金) 成熟期21〜29日ごろ 小麦栽培で指導会 JAいわて南

○5月10日(水) 「彦太郎糯」の復活この手で 在来品種の餅米栽培 山形・遊佐
 遊佐町の在来品種で、現在は栽培されなくなった餅米「彦太郎糯(もち)」の復活を目指し、同町内の若手農家二人が取り組みを始めた。彦太郎糯は、旧高瀬村(遊佐町富岡)で、米の品種改良に取り組んでいた常田彦吉氏によって開発された。庄内地方の代表的な餅米「山寺餅」から選抜され、一九二三(大正十二)年に品種改良に成功、屋号にちなんで「彦太郎糯」と名付けられた。山寺糯に比べて耐冷性に優れ、収量も多かったが、背丈が高く倒れて栽培しにくかったという。
(山形新聞)

 
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○5月11日(木) 栽培初期の工夫多彩 遅植え、疎植、新品種… 米の高温障害対策
 水稲の高温障害を避けようと、各地で田植え段階から工夫を凝らすケースが目立ってきた。遅植や疎植、品種の切り替えなど地域の実情に合わせた対策をとり、米の品質低下に結び付く乳白粒や胴割れの発生を防ぐ。高温対策は、今年は昨年の29府県を上回りそうだ。九州農政局は今年初めて、各県の対策を20日までにまとめて、情報を共有する方針だ。
(日本農業新聞)

○5月11日(木) 試験データ示し対応 水稲高温障害に備える 各地の動き
 水稲の高温障害を防ぐための田植え対策が広がってきた。
■遅植え
 田植えを遅らせることで、登熟期と暑い時期が重ならないように指導している県が目立つ。農水省の昨年の調査では29府県が取り組んだ。今年はそれ以上になる見通し。新潟、富山はこれまでよりも数日遅らせ、今月10日前後に田植えのピークが来るように呼び掛けた。
■直まき
 福井県は移植栽培よりも出穂期が後にずれる直まき栽培の普及に積極的だ。生研センターが開発した高精度直まき機の導入も補助事業の一環として推奨。直まき面積の増加分に対して10アール当たり6000円の奨励金を出すことで後押しする。同県は昨年、県全体の8%に当たる2158ヘクタールを直まきにした。
■疎植
 単位当たりの植栽密度を下げて、もみを充実させるように指導しているのは石川県。試験では、収穫後の1平方メートル当たりもみ数を従来の3万〜3万1000粒から2万8000粒にすれば乳白粒が減るという結果を得た。このため、同県は@3・3平方メートル当たり60株A1株当たりの苗本数は3、4本B育苗箱1枚の種まき量は120グラム以下にするよう農家を指導している。岐阜県では実証圃(ほ)を設けて1平方メートル当たり13本以下の疎植にすれば障害が抑えられることを確認。この情報を農家に流している。
■新品種
 九州地方では、作付面積の大きい「ヒノヒカリ」で特に被害が目立つ。長崎県はこのため、昨年登録された高温に強い品種「にこまる」で対応する。九州沖縄農業研究センターが育成したこの品種は食味や収量も良い。県の奨励品種に指定し、2008年度までに1000ヘクタールに増やす計画だ。新潟県は、登熟期が高温になっても心白粒が発生しにくい早生種「こしいぶき」の普及を強化している。この品種の昨年度の作付面積は8600ヘクタールだったが、近い将来、2万ヘクタールまで広げる計画だ。
(日本農業新聞)
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2006年3月22日(水) 水稲の登熟障害回避へ 疎植などが効果 島根県農技センター
2005年9月1日(木) 品質向上、労力も軽減 水稲直播の利点を学ぶ 秋田・大河原、仙南の農家研修会

○5月11日(木) 地産地消「手づくりカリント」 地元産「ナンブコムギ」100 JAいわて中央
 JAいわて中央の子会社鰍iAシンセラが管内産の「ナンブコムギ」と、沖縄の西表黒糖を100%使い、添加物は使用していない「手づくりカリント」を発売した。盛岡市の障害者施設のあすなろ園生が手づくりしている。価格は1袋(200グラム)200円。JAの産直施設サン・フレッシュ都南店と羽場店で販売している。問い合わせは潟Vンセラ、(電)019(639)3400。
(日本農業新聞)
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2000年11月7日(火) 特産もち米と小麦でパン完成、JAいわて中央

○5月11日(木) 酒米の田植えから醸造まで 消費者が日本酒づくり 秋田・小玉醸造が体験事業
 秋田県の酒造会社、小玉醸造と地元農家は県内外から公募した人が田植えや稲刈りに参加し、収穫したコメで日本酒づくりに取り組む体験型事業を始める。十三日に田植えをし、来年三月には参加者オリジナルの日本酒ができあがる。体験行事は田植えから酒の鑑賞会まで四回。参加費は一行事につき二千円で高校生以下は五百円。潟上市下虻地区の飯田川酒米研究会が会員の水田を提供。参加者が酒米「美山錦」や「秋田酒こまち」を田植えする。九月下旬に収穫し、来年一月から小玉醸造で酒の仕込みや瓶に張るラベルづくりを体験。三月上旬には完成した酒を味わう鑑賞・交流会を開く。問い合わせは小玉醸造企画販売部(電)018・877・2100
(日本経済新聞)

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2005年10月15日(土) 市民が地米酒造りを応援 宮城・気仙沼市で稲刈り

○5月11日(木) 岩手に大規模営農組織 515ヘクタール 国内最大級
 岩手県紫波町に五百十五ヘクタールの集落営農組織が誕生した。コメと小麦を中心に作業の受委託調整をする組織で全国最大級。二〇〇七年度から始まる国の担い手育成制度をにらみ、経理一元化や将来の法人化を目指す。
(日本経済新聞)

○5月12日(金) 乳苗田植えで低コスト化 秋田、宮城
 「乳苗」を使った田植えが秋田、宮城で始まった。JA新あきた管内では今年10ヘクタールに拡大する見込み。宮城県のJAあさひな管内では、無代かき栽培と組み合わせ、飼料稲の省力栽培に取り組む。乳苗は葉齢が1・8〜2・5(不完全葉を第1葉に数えた場合)の苗。
育苗期間が半分に JA新あきた
 JA新あきた管内の秋田市下北手寒川地区の村越銀次さんの圃場(ほじょう)で、「あきたこまち」の乳苗の田植えが行われている。乳苗は従来の稚苗に比べ、育苗期間が半分程度の10日間で済み、苗の長さは7、8センチで仕上げとなる。育苗機だけで済み、育苗ハウスが不要なこともあって、低コスト効果が大きい。
無代かきで飼料稲 植え付け本数変え調査 宮城・大衡村
 大衡村駒場の水田でこのほど、無代かき乳苗栽培による飼料稲(ホールクロップサイレージ)の田植えが行われた。無代かきと乳苗による作業の省力化を図った飼料稲の生育・収穫量の調査などを目的に宮城県古川農業試験場が主体となって取り組んでいる実証試験。生育調査も実施するため、植え付け本数を株当たり50株、60株、70株と3段階の株数に設定した。今後は5月中旬と6月上旬の2回同様の手法による田植えが行われる。
(日本農業新聞)
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1997年12月23日(火) 乳苗栽培、育苗10日に短縮、宮城

○5月12日(金) 田植え体験前 代かきを見学 岩手・奥州市の江刺愛宕小
 奥州市立江刺愛宕小学校の5年生63人は9日、来週に予定している学童農園の田植え体験を前に、全作業を学ぼうと代かき見学を行った。
(日本農業新聞)

○5月12日(金) 地酒造りオーナー募る 農作業や仕込み 岩手・盛岡市、酒造会社などと
 盛岡市や酒造組合などで構成する実行委員会が、「盛岡おいしい地酒づくり」オーナーの募集を始めた・会員は田植えなどの農作業のほか、収穫した酒米を原料にした仕込みなどの体験イベントに参加し、新酒を受け取ることができる。会員は一口一万円で募集は五百口。県の酒米奨励品種「吟ぎんが」を使い、会員は純米吟醸の生酒一・八リットル瓶と七百二十ミリリットル瓶それぞれ二本ずつを受け取る。農作業などのイベントには別途参加費用が必要。会員は二十歳以上が対象。
(日本経済新聞)
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○5月12日(金) 温暖な日選び田植え進めて 青森県【稲作生産情報 第3号】
 ◇育苗管理 田植え5−7日前から、霜や強風の心配がない限り、夜間もハウスやトンネルを開放し外気に慣らして丈夫な苗に仕上げる。
 ◇本田作業 田植えは温暖な日を選ぶ。低温などで苗の生育が遅れている場合は、葉齢が3・5葉に達しなくても3葉前後になったら、天気の良い日を選んで田植えを行う。活着と生育の促進を図るため、夜間かんがいの基本を守り、日中のかんがいやかけ流しはしない。温暖な日は2センチ程度の浅水で水温を上昇させ、低温の日は苗が冠水しない程度のやや深水で保温に努める。
 ◇病害虫防除 ゆめあかりを作付けする場合や例年いもち病が発生する地域では、育苗箱施用剤や側条施用剤で予防する。補植用苗は、補植が終わったら直ちに処分する。畦畔(けいはん)のイネ科雑草は、雑草の開花・結実前に刈り取る。(県「攻めの農林水産業」推進本部)
(東奥日報)

○5月13日(土) 水稲の直播55ヘクタールに 集落営農を後押し 宮城・JA加美よつば
 JA加美よつばは8日、加美町で多目的田植え機を使っての直播(じかまき)実演会を開いた。JAは管内4カ所に直播栽培の展示圃場(ほじょう)を設置。集落営農の推進と併せ、直播栽培の面積拡大を図る方針だ。今年は40人で55ヘクタールに直播を行う。技術講習会の効果もあり、収量や品質は安定している。実演会では、クボタなど農機メーカー4社が、それぞれの特徴を生かした直播の実演会を行った。
(日本農業新聞)

○5月14日(日) 作付け5000ヘクタールに拡大 水稲「まっしぐら」 青森県内
 青森県内で、いもち病に強い水稲新品種「まっしぐら」の栽培が今年、本格的に始まる。県全体では5000ヘクタールに作付けられる見込みだ。「まっしぐら」は病気に強いだけでなく、農薬や肥料を極力抑えた栽培ができる。登熟期間中の倒伏が少なく、食味も良い。粒も大きく、くず米が少ないのが特徴だ。
(日本農業新聞)

○5月15日(月) 良質米「ササ」復権へ 生産拡大へマニュアル 宮城・JA古川
 宮城県JA古川管内で水稲「ササニシキ」復権の動きが本格化してきた。中心となるのは農家140人でつくるササニシキ研究会だ。収量・品質の安定へ向け、今年、新たに栽培マニュアルを作成。土づくりや、田植え時期など4つのポイントをまとめ、全会員に配布した。目標は管内の作付面積を25%に増やすこと。
(日本農業新聞)

○5月15日(月) 田んぼに歓声 JA全中が仙台で農業教室 宮城・仙台
 田植え・稲刈り体験を通じて「農業」のすばらしさを知ろう。JA全中主催、Nツアー企画の「ふれあい田んぼ教室」が14日、仙台市の圃場(ほじょう)で開かれ、県内から親子25組80人が参加した。昼食は、女性部員がJA仙台産の「ササニシキ」を使ったおにぎりと地場産食材を盛り込んだ豚汁を振る舞った。
(日本農業新聞)

○5月16日(火) 米消費が過去最低 05年度調査 農水省
 農水省が15日まとめた2005年度の米の消費量調査結果によると、1人当たりの年間消費量は前年度を0・7%下回る58・524キロで5年連続で前年度実績を割った。1965年の調査開始以来、過去最低となった。
(日本農業新聞)

○5月16日(火) 素足で田植え あぐりスクール開校 JA秋田しんせい
 JA秋田しんせいは13日、管内の小学生を対象に、農業体験を楽習(がくしゅう)≠キる「あぐりスクール」の2006年度開校式と田植え・トウモロコシなどの種まきを行った。同スクールは、一年を通して生産から収穫までの農業を体験しながら「食と農」の結び付きを学ぶ目的で開かれ、スクール生とその家族も一緒に体験を行う。
(日本農業新聞)

○5月16日(火) 岩手県内、田植え遅れ気味 終了は39% 春先の低温が影響
 県は十五日、県内水田の田植えの進行状況を発表した。同日現在で県全体は39%の水田で田植えが終了し、過去五年間の平均58%に比べて19ポイント低くなっている。地域別には北上川下流が51パーセントで田植えの盛期(50%終了)を迎えている。東部は44%、北上川上流が13%、北部は2%の水田で田植えが終了した。過去五年間の平均に比べて、北上川下流で24ポイント、北上川上流は19ポイント下回っているなど、例年より遅れている。低温で苗の生育が遅くなったほか、四月の降水量が県内全般に多く、圃場の準備の遅れなどが影響しているとみられる。
(岩手日報)

○5月17日(水) みんな楽しく田植え体験 岩手・奥州市の稲瀬小
 奥州市立稲瀬小学校の5年生20人は12日、江刺区内で学童農園に取り組む8校のトップを切って田植え体験を行った。同校は、総合学習の一環として学童農園を設置。農業体験を通して生育の観察や収穫の喜びを知り、農業に対する理解を深めていくことを目的に、毎年5年生が取り組んでいる。
(日本農業新聞)

○5月17日(水) 天皇陛下が田植え
 天皇陛下は16日、皇居内の水田で恒例の田植えをされた。天皇陛下はもち米の「マンゲツモチ」の苗計20株を植え付けた。
(日本農業新聞)

○5月17日(水) 150種を一斉に 山形の研究用水田で田植え
 山形県農業総合研究センターは16日、150の米品種・系統を場内の研究用水田で一斉に田植えした。遺伝資源として残している県内の在来種や今後デビューさせる開発中の系統などがある。
(日本農業新聞)

○5月18日(木) 田植え 2、3日遅れ 日照不足、遅植え影響 農水省
 全国的に田植えが例年よりも2、3日遅れている。4月の低温や日照不足で苗の生育が進まなかったり、夏場の高温登熟を避けるため遅植えにしたりしていることが主な原因だ。農水省は「生育への影響はなさそうだ」(農産振興課)とみている。田植え後も低温や日照不足が続いた場合の対策として宮城県古川農業試験場は「寒さが収まるまで、苗の8割方隠れるくらいの深水管理にするのが一番だ」と話している。気象庁によると、北日本の4月の平均気温は平年に比べて1・5度低く、東日本で0・9度、西日本では0・6度低い。
(日本農業新聞)

○5月18日(木) 全生徒が田植え 早さと正確さ競う 青森県立五所川原農高
 県立五所川原農林高等学校は16日、全校生徒(529人)を対象とした学科対抗の全校田植え大会を開いた。大会では、各学科ごとに植え付けの早さと植え付けの本数や位置、植え残しなどの正確性、作業態度などを審査し採点する。
(日本農業新聞)

○5月19日(金) 実りの秋願いバケツ稲田植え 岩手・奥州市立水沢南小
 奥州市立水沢南小学校の5年生165人は18日、同校体育館前でバケツ稲の田植えを行い、丁寧に苗を植え付けた。総合学習の一環として岩手農政事務所地域第一課の協力で行った。
(日本農業新聞)
○5月20日(土) 水稲新品種「まっしぐら」期待 実績見て全面切り替えへ 青森・JA八甲田
 JA八甲田管内で、水稲の新品種「まっしぐら」の作付けが始まった。2006年に県の新たな奨励品種として採用され、食味や収量性、いもち病抵抗性が「ゆめあかり」を上回る。今年産は、管内水稲作付面積の2割に当たる約400ヘクタールで栽培する。JAは今年の実績を見て07年産から「まっしぐら」に全面切り替えする方針。減肥・減農薬栽培の展示圃場(ほじょう)も設置する。
(日本農業新聞)

○5月20日(土) 「どんぴしゃり」名付け親が田植え 岩手・宮古地方振興協
 岩手県オリジナル水稲品種「どんぴしゃり」の名付け親と一緒に田植えをしようと、宮古地方振興協議会はこのほど、地元の子どもたちと一緒に宮古市田鎖地区で、「どんぴしゃり」の田植えを行った。名付け親の盛岡市在住の主婦・高橋紅子さんと奥州市の小学5年生・千田麻里香さんは、地元の人たちと、はだしで田んぼに入り、手植えをした。その後2人は田植機に乗り、機械田植えも体験した。「どんぴしゃり」は、粒が大きく、粘りがあり、食味が良い特性がある。また、収量も多く、いもち病などにも強い。今年度は県内約200ヘクタールの作付け予定で、宮古地方は88ヘクタールが見込まれ、県内最大の産地となる。
(日本農業新聞)

○5月20日(土) 天候回復期待し60ヘクタールを田植え 青森・弘前東部地区営農組合
 弘前市薬師堂、乳井地区の生産者で組織する弘前東部地区営農組合の田植えが17日から始まった。今年は、4月の低温などの影響で、平年より4日遅れの作業となった。
(日本農業新聞)

 
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○5月22日(土) コシ、伸びよく食感も滑らか 名称の公募始まる 山形県が開発したもち米新品種「山形糯87号」
 県農業総合研究センターは、もち米の新品種「山形糯(もち)87号」を開発、名称の公募を始めた。山形糯87号は同センター農業生産技術試験場庄内支場で育成された。既存の品種に比べ、ついたもちの食感が滑らかで、コシがあり、伸びがいいなどの特徴が確認されている。募集する名称は、もちの白さがイメージでき、山形らしさが伝わるもので、漢字か平仮名、片仮名での表記。検討委員会をつくり、選考する。応募の中から入選五点を選び、受賞者に県産はえぬきの新米五キロ、もち米二キロを贈る。応募は、電子メールかはがきに名称の表記と読み、意味、付けた理由、氏名、住所、電話番号を記載。締め切りは五月三十日。あて先は〒990−8570、山形市松波2の8の1、県生産技術稲作農産係。電子メールアドレスはseigi@pref.yamagata.jpとなっている。問い合わせは同係023(630)2458。
(山形新聞)

○5月23日(火) 梅雨型続く恐れ 農業に影響じわり 気象庁
 気象庁は22日、ゴールデンウィークの終盤から、北日本を除く全国各地で不安定な空模様が続き、向こう1カ月も曇りや雨の日が多い見込みだとして、気象情報を出して農作物の管理などに注意するよう促した。気象庁によると、5月1日から20日までの日照時間は、東日本太平洋側、西日本日本海側で平年の61%、西日本太平洋側では60%。5月としては、それぞれ戦後2番目、3番目に少ないペースになっている。梅雨前線をもたらす太平洋高気圧は、例年5月の半ばから後半にかけてフィリピンから日本列島付近まで北上してくるが今年は、フィリピン付近の海上で対流活動が活発なため、高気圧やそれに伴う前線が一時的に押し上げられる「梅雨のはしり」の状態が連休終盤に始まり、以後続いている。降水量も多い。西日本日本海側で平年の約1・7倍降るなど、東・西日本で5月の平年値を上回っている。今後の天候について気象庁気候情報課は、「太平洋高気圧は一時南下し前線も太平洋上に下がるが、高気圧の動きが活発で前線もそれに影響される状況は続くため、今後も曇りや雨の日が多いだろう」と分析している。梅雨入りの時期は「今の段階では早くなるとは言い切れない」としている。
 ぐずついた天候が続いているため、農作物への影響も心配されている。現在収穫期の麦について農水省は19日付で各農政局あてに、収穫の技術指導を徹底するよう文書を送った。赤かび病が発生した際の仕分けの徹底や、穂発芽防止のため晴れ間を有効に使った適期収穫を呼び掛けている。田植え時期についても全国的に遅れ気味。同省は「遅植えの普及もあるが、天候の影響もある」としている。東海で10日以内、北陸、中国で1週間以内の遅れがあるとみている。果樹や野菜は軒並み生育に遅れが出ている。
(日本農業新聞)

○5月23日(火) 05年産大豆下方修正 農水省
 農水省は22日までに、2005年産大豆収穫量の確定値をまとめた。収穫量は22万5000トンで、2月に公表した概数値より1400トン下方修正した。冬に収穫する地域で降雪被害が出たほか、西日本で虫害による品質低下などがあり減収となった。全国的にはおおむね天候に恵まれ全体の収穫量は、不作だった前年産より38%増えた。10アール平均収量は、2月発表時の169キロから168キロに下がった。
(日本農業新聞)

○5月23日(火) 自分だけの日本酒を オーナーが「秋田酒こまち」 秋田・潟上市の研究会
 潟上市飯田川酒米研究会はこのほど、潟上市飯田川の水田で酒造好適米の「秋田酒こまち」の手植えによる田植えを行った。研究会が主宰する「ふたあらオーナー制度」で地元の酒造好適米生産農家で米作りを体験し、その米を原料に自分だけの日本酒を造ることを目的としている。植えられた苗は、9月に稲刈り体験で収穫され、1月に酒造り体験を経て、3月に日本酒が出来上がる。
(日本農業新聞)

○5月23日(火) 大区画水田で8条植え威力 岩手・JAいわい東管内
 JAいわい東管内の田植えは22日現在、ほぼ終了した。一関市千厩町奥玉の天ヶ森地区営農組合は今年、県の補助事業で8条植えの田植機を更新した。天ヶ森地区は1997年の基盤整備事業で大区画の田んぼが整備され、大型機械の導入に弾みがついている。同営農組合は、組合員67人の水稲作業を一手に引き受けている。
(日本農業新聞)

○5月23日(火) 児童が田植え 岩手
3小学校対象にふれあい授業 JAいわて南  JAいわて南は管内3小学校を対象にふれあい稲作体験授業を実施している。17日は一関市立滝沢小学校、赤荻小学校で田植え体験授業が行われ、児童はJAの青年部員や女性部員の手ほどきを受けながら手植えした。
東京の中学生を青年部員が指導 JA新いわて
 東京都昭島市の啓明学園中学校3年生115人がこのほど、農業体験学習に雫石町を訪れ、田植え体験を行った。JA新いわて青年部雫石中央支部の部員が指導。約14アールに「あきたこまち」の苗を植えた。
5年生54人が「ヒメノモチ」 JAいわて花巻
 JAいわて花巻は、管内の小学生を対象に「学校農業体験学習」を行っている。16日、花巻市立宮野目小学校の5年生54人が、4アールの実習田に「ヒメノモチ」を植えた。
(日本農業新聞)

○5月24日(水) 寡照対策 徹底を 麦は湿害注意 各県が指導通知
 日照不足や低温で農作物への影響が心配されることから、指導機関が農作物の管理を徹底するよう呼び掛けている。これから麦の収穫が本格化する九州地方では、佐賀県は@適期収穫のため、刈り取り積算温度表を活用するA天候の影響で収穫が遅れた場合は出荷を柔軟に行うなどを明記した文書を配る。群馬県は、麦では滞水に備えて排水溝を整備し倒伏・生育不良の部分は別刈りの準備をするなどを呼び掛けた。千葉県は水稲で@倒伏の原因となる藻類を防ぐため、多発水田では一時的に落水するA県全体に分けつ期に入っているので、浅水にして温度を上げるようにと注意を促した。
 麦は今月末から収穫期を迎えるが、収量・品質への影響が心配されている。農水省が19日に地方農政局あてに出した技術指導には@長雨で滞水している農地はすぐに排水するA天気予報に注意し、適期収穫を心掛けるB赤かび病が発生したり倒伏した農地の麦は、別に刈り取るなどが盛り込まれている。また、収穫後の管理では@収穫したらすぐに乾燥させるA乾燥調整の荷受け時に、赤かび病や穂発芽のチェックをするB調整は粒厚選別機や比重選別機で高品質麦に仕上げるなどとしている。
 気象庁によると、5月に入ってから22日までの日照時間は宮崎県や静岡県などの一部地域で平年の半分以下。
(日本農業新聞)

○5月24日(水) 厳選コシをブランド化 今年は500トンめざす 福島・JAすかがわ岩瀬
 福島県JAすかがわ岩瀬は、管内で栽培した「コシヒカリ」で、粒の大きさが1・9ミリ以上のものを「ぼたん姫」とブランド化している。2年目の今年は500トンを目指す。条件は、粒の大きさのほか、栽培履歴記帳や、品種の証明、登録検査機関で検査を受けた1等米であることなど多岐にわたる。店頭価格は5キロ2250円と慣行栽培した米より200円程度高く、特別栽培米ではさらに価格が高くなる。
(日本農業新聞)

○5月24日(水) 「冷害研究ここに」 善意寄せ記念碑 旧山形県立農業試験場尾花沢試験地
 冷害に強い水稲品種開発などで本県の稲作に貢献した、旧県立農業試験場尾花沢試験地の業績を後世に伝えようと、圃場があった尾花沢市若葉町一丁目に、かつての職員など関係者が記念碑を建立した。二十三日には除幕式が行われ、「冷害研究ここにありき」との言葉を刻んだ石碑がお披露目された。
 尾花沢試験地は一九三四(昭和九)年の大冷害を受け、翌年、凶作防止指定試験地として冷害常襲地だった尾花沢に設置された。八二年の廃止まで庁舎と圃場があり、冷害に強く食味が良い「さわのはな」、多収穫の「でわみのり」「でわちから」など計十八の品種を育成した。
(山形新聞)

○5月25日(木) 「売れる米」重視 新品種も本格導入 東北各県の06年産水稲作付け
 2006年産の東北地方の水稲品種別作付面積が明らかになった。各県とも消費者ニーズを重視し、「売れる米作り」を意識したほか、例年通り気象変動に強い品種に作付けが集中している。青森、岩手では病害に強い新品種も導入された。調査は日本農業新聞東北支所が、各県の関係機関から今年の需給状況を聞き取り、種子供給量、面積当たり供給量から作付面積を推定した。青森は主力品種「つがるロマン」が、ほぼ昨年並みの作付けになる模様。今年から、いもち病に強い「まっしぐら」の栽培が本格的に始まる。その分、「ゆめあかり」「むつほまれ」の作付けが減りそうだ。岩手は主力品種は例年並みの作付けになりそう。ただ「どんぴしゃり」の栽培が今年から始まる。作付け約300ヘクタールとわずかだが、中山間地域の「ひとめぼれ」の栽培が難しい水田などで普及が期待される。秋田は例年通り「あきたこまち」が8割以上占める勢いだ。宮城は「まなむすめ」が昨年価格が良かったことから、作付けが増える見込み。山形、福島は品種構成に昨年と大きな動きはない。福島は昨年の作付けと今年の推定面積に差があるが、県では「自家採種の農家が1割以上ある。最終的な作付面積は昨年と変わらないのではないか」と説明している。

水稲主要品種の2006年産推定作付面積
品種種子供給量作付面積
06年産
(s)
前年比
(%)
05年産
(ha)
06年産(ha)
(推定)
青森つがるロマン1,146,14010828,50028,653
ゆめあかり463,9407717,60011,599
まっしぐら204,0005,100
岩手ひとめぼれ1,230,00010136,20035,000
あきたこまち470,0009614,50014,000
いわてっこ95,000933,0343,000
秋田あきたこまち2,994,00010481,00074,850
ひとめぼれ328,000986,9108,200
めんこいな105,000912,6492,625
宮城ひとめぼれ2,373,40010266,00059,335
ササニシキ312,140927,9007,804
まなむすめ78,9401521,0261,974
山形はえぬき1,984,50010345,70049,613
ひとめぼれ319,880987,4607,997
コシヒカリ268,4401086,7406,711
福島コシヒカリ1,655,72010251,10041,393
ひとめぼれ737,3009921,10018,433
あきたこまち108,220992,7002,706
資料:05年産作付面積は農水省調査。
注)06年産作付面積は東北支所が計算したほか関係機関が推定した。
注)秋田は採種場から確保した数量。
(日本農業新聞)

○5月25日(木) 田植え競争 ヨーイドン 岩手
 岩手県立水沢農業高校(奥州市)の恒例となった第8回全日本田植え選手権大会が24日、同校の実習田であり、県内外の高校生と地域住民の25チームが、熱い応援合戦の中、手植えの早さや正確さを競った。競技では、高校生の部で水沢農高の2年A組チームが、一般の部でJA岩手ふるさとが、それぞれ1位に輝いた。
(日本農業新聞)

○5月25日(木) 小麦の生育5日遅れ 赤かび病に注意を 岩手・中央農業改良普及センター
 今冬の大雪の影響で小麦の生育が遅れている。中央農業改良普及センターの調べによると23日現在で平年を5日(県平均)遅れ、草丈が低く、茎数が少なくなっている。梅雨の時期に入ると赤かび病が発生、感染しやすくなる条件になることから同センターでは防除を呼び掛けている。
(盛岡タイムス)

○5月26日(金) 北・東日本は低温警戒 3カ月予報 気象庁
 気象庁は25日、6月から8月までの3カ月予報を発表した。北・東日本は、オホーツク海高気圧が活発化する可能性があるため6月は低温傾向が続く見通しだ。農作物の管理に引き続き注意が必要だ。7月以降は太平洋高気圧が順調に発達し日本列島を覆うため、「全国的に平年並みか暑い夏」(気候情報課)になる見込みだ。日照時間も回復する見込み。6月の気温は、北・東日本で平年並みか低い。天気が崩れる日も平年より多い見込みだ。降水量は北日本、南西諸島では平年並み。東・西日本では平年並みか多い。7月は、夏の暑さをもたらす太平洋高気圧が発達するので、気温は東日本以西で平年並みか高い見込み。北日本は平年並み。降水量は全国的に平年並み。8月の気温は北・東日本で平年並み、西日本、南西諸島では平年並みか高い。降水量は平年並み。
(日本農業新聞)

○5月26日(金) バケツ稲づくりに挑戦 岩手・滝沢村の一本木小
 滝沢村一本木の村立一本木小学校で23日、5年生23人がバケツ稲づくりに挑戦した。JAの指導員から苗の特徴や移植の方法などの説明を受けた児童らは、それぞれ自分のバケツに苗を植えた。
(日本農業新聞)

○5月27日(土) 7カ月ぶり反転 道産高騰 第12回米入札
 全国米穀取引・価格形成センターは26日、2005年産米の第12回入札取引(24、25日実施)の結果を発表した。北海道産など一部銘柄に不足感が出て急騰し、60キロ当たりの平均落札価格は、前回より1・2%(177円)高の1万4892円となった。ただし上場量の半数は売れ残った。米卸の注文倍率も0・9倍と低かった。
(日本農業新聞)

○5月27日(土) 全体的に下落傾向 05年産米の4月卸・小売価格
 農水省は26日までに、2005年産米の4月の卸・小売価格の調査結果を発表した・前月に比べて価格が上がったのは、卸売価格が宮城「ササニシキ」など3銘柄、小売価格が宮城「ササニシキ」、山形(内陸)「はえぬき」など8銘柄にとどまり、全体的には下落傾向だった。
(日本農業新聞)

○5月27日(土) 「酒造り体験塾」まず米作りから 岩手・釜石市の酒造会社
 酒造りのすべてを体験する釜石市の酒造業・浜千鳥が主催する酒造り体験塾が21日、酒の原料となる米作りからスタートした。県内各地から参加した約100人の親子らが、隣町の大槌町で県オリジナル酒造好適米「吟ぎんが」の田植えを体験した。塾の講座は、田植え体験会のほか、稲刈り、酒の仕込み、搾り体験会を予定している。
(日本農業新聞)

○5月28日(日) 給食に米粉パン 「つがるロマン」年間26トン使用 青森
 米の消費拡大の切り札として期待されている米粉パンが、今年度から青森県の学校給食に導入されている。学校給食メニューに登場した米粉パンは青森県産米「つがるロマン」を原料とした米粉を50%使用し、学校給食指定パン工場で製造されたコッペパン。今年度は小学校308校、中学校124校で米粉パンが登場する予定で、青森県米粉利用推進協議会では、年間26トンの消費を見込んでいる。
(日本農業新聞)

○5月28日(日) 「どんぴしゃり」期待 米卸が相次ぎ訪問 JAいわて南
 JAいわて南と取引のある米卸店が26、27日の両日、相次いでJAを訪れ、管内の圃場(ほじょう)を視察し、生育状況を確認するとともに、生産者との意見交換を行った。26日は、潟nナノキ営業本部の角皆嘉則副本部長と、潟激Xトラン・エクスプレスブランド戦略部商品課の渥美淳一さん、三村聡さんが、岩手県のオリジナル水稲品種「どんぴしゃり」を作付けしている一関市本寺地区の熊谷忠美さんと佐々木篤さん方を訪れ、田植え作業を見学・体験したほか、「どんぴしゃり」のおにぎりを味わった。
(日本農業新聞)

○5月28日(日) 直播水稲 生育は順調 研究会が現地検討 宮城・JA加美よつば
 水稲作業の効率化と省力化を目指し、水稲の直まきに取り組んでいるJA加美よつば稲作部会直播(ちょくは)研究会は23日、管内の水田を巡回する現地検討会を開いた。研究会の岡村省三委員が「生育はとても順調。落水が遅れ気味なので、溝切りなどの作業が必要」と説明。水管理・雑草対策の注意点を指導した。
(日本農業新聞)

○5月30日(火) 高品質大豆生産へ 播種前に現地研修会 JA新あきた
 JA新あきたは秋田市で大豆播種(はしゅ)現地研修会を開いた。県秋田地域振興局普及指導課の担当職員を講師に研修。その中で「播種時期の見極めと除草剤の散布を播種後5日以内に行うことが大事」と説明。続いて、JA担当者が大豆播種の期間と量、鳥害を予防するための消毒と肥料散布方法について説明した。
(日本農業新聞)

○5月31日(水) 北東北は9割、南は終了 各県の田植え進行状況
 東北各県が30日までにまとめた田植えの進行状況によると、南東北ではほぼ終了し、北東北も9割に達していることが明らかになった。4月の低温の影響で、苗の生育が遅れたものの、5月は天候が持ち直したため順調に推移した。青森は25日現在で93%終了、ほぼ平年並みだ。今月は天候が良好に推移し、4月に遅れた分を取り戻した。岩手は22日に90%が終了した。代かきなどの作業は4月の天候が悪かったため遅れたが、天候が回復しほぼ平年並みの進行状況だった。活着も良好だ。秋田は26日に終期を迎えた。平年より2日遅れの進み具合。4月はぐずついたが、5月は天候が回復して持ち直した。宮城は、25日現在で99・3%終了した。平年より5日遅い。これは苗生育の遅れと、気象変動による被害を減らすための晩期栽培が進展したためだ。山形は95%が終了した。田植え中盤までは平年よりやや遅れたが、20、21日の両日が天候に恵まれたため一気に進んだ。活着も良好の模様。福島も20、21日ごろにはほぼ終わった。県農業総合センターによると、低温、日照不足の影響もないという。
(日本農業新聞)

○5月31日(水) 飼料用稲 無代かき乳苗移植栽培 宮城県古川農試水田利用部
 飼料用稲の省力・低コスト栽培を目指す「無代かき乳苗移植栽培」の田植えが、大衡村駒場地区の水田で行われた。稚苗移植や湛水(たんすい)直播を超える省力・低コスト栽培法として、宮城県古川農業試験場水田利用部が開発に取り組んでいる技術で、実証実験として行われた。
(農業共済新聞)

 
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