水稲冷害研究チーム
早期警戒情報
1997年早期警戒情報(5月20日)
No.7
気象経過ならびに気象庁が19日発表した週間予報に基づいて、前回情報を次のように修正します。修正個所は太字で示しています
仙台管区気象台が5月16日に発表した向こう1か月の予報によると、上空に寒気が南下し、大気は不安定となり気温も低い傾向と予報されています。
(予報内容)
向こう1ヶ月の平均気温は、平年より低い可能性が大きい見込みです。
降水量は平年並みの可能性が大きい見込みです。
日照時間は平年並みの可能性が大きい見込みです。
○ 5月17日(土)から5月23日(金)
天気は、期間の中頃にかけて、低気圧や上空の寒気の影響により、曇りや雨の日が多い。
平均気温は平年並みの見込み。詳細は週間天気予報を参照。
○ 5月24日(土)から5月30日(金)
予報の信頼度は大きい。上空の寒気の影響により、大気の状態が不安定になりやすい。
平均気温は平年並みの見込み。
○ 5月31日(土)から6月13日(金)
予報の信頼度は小さい。オホーツク海高気圧の影響により、天気がぐずつく時期がある。
平均気温は平年より低い見込み。

また、22日頃まで、真冬並みの寒気を伴う低気圧が日本付近に居座り、大気が不安定になるため、気象庁は晩霜・ひょう・雷に対して厳重な注意を求め、農作物の管理に注意を呼びかけています。
この低気圧は「切離(せつり)低気圧」と呼ばれ、前線を伴わず、上空に寒気を連れて停滞するのが特徴です。特にこの期間、オホーツク海高気圧からやませの風が入るため、東北太平洋側は低温になる恐れがあります。
現在、東北地域の水稲は育苗期から田植え期・活着期にあります。寒気の南下が予想されている時期は北東北では田植えの最盛期となります。苗の管理や移植後の本田水管理等には十分な注意が必要です。
冷害危険度地帯2、4、6、8では特に低温に対する警戒が必要です。
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