水稲冷害研究チーム

1999年早期警戒情報


1999年早期警戒情報(9月18日)

No.23

仙台管区気象台が17日発表した向こう1か月の予報内容は次の通りです。
 東北地方は、期間の前半は前線や低気圧の影響で曇や雨の日が多く、後半は天気は周期的に変化する。
 この期間の平均気温は高い見込みです。
 第1週目(9月18日〜9月24日):向こう1週間は、前線や低気圧の影響で曇や雨の日が続く。平均気温は高い見込み。
 第2週目(9月25日〜10月1日):天気は周期的に変化し、平年に比べ曇や雨の日が多い。平均気温は高い見込み。
このように、この先1週間は秋雨前線や低気圧の影響で天気がぐずつくき、気温は平年より高く推移すると予想されています。


9月17日発表:1ヶ月予報(9月16日から10月17日)

 9月23日現在における冷害危険度地帯別にみた過去7日間の平均的な気象経過は、次の通りです。

地帯 実況
平均
実況
最高
実況
最低
実況
降水量
実況
日照
移動
平均
移動
最高
移動
最低
移動
降水量
移動
日照
平年偏差(移動平均−平年)
平均 最高 最低 降水量 日照
117.820.415.12.90.619.321.717.314.30.71.7-0.13.58.9-3.1
218.221.314.70.30.217.720.515.18.40.90.8-1.02.45.0-4.4
319.323.015.50.91.919.022.216.35.70.81.80.23.41.7-4.1
417.420.014.23.70.317.220.114.710.70.70.8-1.42.96.6-4.0
519.823.916.31.02.820.023.217.47.91.12.00.53.53.9-4.0
616.418.114.212.60.017.920.315.919.30.72.00.14.48.9-3.2
717.620.614.81.91.018.921.316.811.60.71.5-0.33.16.9-3.4
817.119.014.96.70.017.019.714.212.91.10.3-1.11.97.7-4.0
注)実況値は当該月日の値、移動値は前7日間の移動平均値、平年偏差は移動平均から平年値を差し引いた値をそれぞれ示す。

この地帯の詳細については冷害危険度地帯とその特徴をご覧ください。



                              9月23日現在
 現在、東北地域の水稲は成熟直前から収穫期にあります。適期に刈り取るか否かで、玄米の品質が大きく左右される最終段階に来ています。過去7日間の地帯別平均的気象経過は上表の通りです。気温は平年よりかなり高く、降水量も多く推移してきました。
 ほとんどの地帯では刈り取り適期に入っています。今後は曇雨天が続き、気温の高い状態もさらに続く見込みです。各県の技術情報、圃場の籾の黄化程度と出穂後の積算平均気温を示した警戒メッシュ図などを参考にして、適期刈り取りを徹底して下さい。
 
警戒メッシュ説明(一枚目):
 右図は、出穂期が8月5日頃であった水稲を対象に、8月5日からの積算平均気温を示す。収穫の準備や適期刈り取りの参考にして下さい。
 
  〜900℃
900〜950℃
950〜1000℃
1000℃以上

警戒メッシュ説明(二枚目):
 右図は、出穂期が8月10日頃であった水稲を対象に、8月10日からの積算平均気温を示す。収穫の準備や適期刈り取りの参考にして下さい。
 
  〜900℃
900〜950℃
950〜1000℃
1000℃以上


 
ホームページ参照:

 
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