水稲冷害研究チーム

2000年早期警戒情報


2000年早期警戒情報(9月16日)

No.22

 仙台管区気象台が15日発表した向こう1か月予報によると、この期間は、天気は数日の周期で変化する見込み。平均気温は高い見込み。気温が低い確率が10%、同平年並み40%、同高い50%となっています。
 この先2週間の予想は次の通り。
 第1週目(9月16日〜9月22日):期間の初め前線や低気圧の影響で曇りや雨となる。その後は概ね晴れる見込みです。平均気温は高いの見込み。。
 第2週目(9月23日〜9月29日):天気は数日の周期で変化する見込み。平均気温は高い見込み。
 また、この先1週間における偏西風の流れの予想や各種情報によると、今後とも太平洋高気圧の影響を受け、気温が高く推移すると思われます。


9月15日発表:1ヶ月予報(9月14日から10月15日)

 月22日現在における冷害危険度地帯別にみた過去7日間の平均的な気象経過は、次の通りです。

地帯 実況
平均
実況
最高
実況
最低
実況
降水量
実況
日照
移動
平均
移動
最高
移動
最低
移動
降水量
移動
日照
平年偏差(移動平均−平年)
平均 最高 最低 降水量 日照
119.622.31304.321.726.717.525.34.14.83.6-3.41.2
218.423.713.603.520.926.315.816.144.83.1-2.40.6
319.224.713.803.221.326.816.115.93.94.83-2.30.8
417.822.913.303.520.726.4150.26.44.353.2-3.81.4
519.825.514.302.321.827.316.91.55.73.94.62.9-2.40.4
617.322.612.104.720.125.315263.952.8-2.51.7
719.421.712.70421.426.317.11.55.144.73.4-2.10.6
817.522.113.106.320.325.215.30.573.54.42.7-4.71.7
注)実況値は当該月日の値、移動値は前7日間の移動平均値、平年偏差は移動平均から平年値を差し引いた値をそれぞれ示す。

この地帯の詳細については冷害危険度地帯とその特徴をご覧ください。



 現在、東北地域の水稲は、一部地域を除き、ほとんどの地域では成熟期〜刈り取り期にあります。
 過去7日間の地帯別平均的気象経過は上表の通りです。気温は全般的に高く、日照時間は平年より少なく推移しています。今後は太平洋高気圧が張り出す見込みです。また平均気温は高いと予想されます。
 アメダス監視地点、モニター圃場や盛岡の穂の発育予測図からみると、太平洋側を中心に生育が7〜14日程度、地帯によってはそれ以上早くなっています。多くの稲は成熟期から刈り取り期の間にあります。各県の技術情報などを参考にして、生育がかなり進んでいることを十分に考慮し稲穂の成熟程度をよく観察して適期刈り取りを実施して下さい。

  ○適期刈り取りの実施
  ○刈り遅れによる穂発芽や胴割れ米の発生防止