水稲冷害研究チーム

2002年早期警戒情報


2002年早期警戒情報(9月14日)
No.21
 仙台管区気象台が13日発表した向こう1か月予報によると、この期間は、天気はおおむね周期的に変化し、平均気温は平年並か高い見込み。
 平均気温は均してみると平年並みか高い予想です。予想される気温区分確率は、第1週については低い可能性が30%、同平年並み50%、同高い20%。同じく第2週については低い可能性が20%、同平年並み40%、同高い40%です。この先2週間の天候予想は次の通りです。
 第1週目(9月14日〜9月20日):期間の中頃、気圧の谷の通過により雨となる所が多いが、その他の日は高気圧に覆われておおむね晴れる。平均気温は平年並。
 第2週目(9月21日〜9月27日):天気はおおむね周期的に変化する。平均気温は平年並か高い。
 また、この先1週間における偏西風の流れの予想によると、偏西風は日本の北で南北に分流し、北の高気圧の影響を受けると予想されます。




9月13日発表:1ヶ月予報(9月14日から10月13日)

 9月20日現在における冷害危険度地帯別にみた過去7日間の平均的な気象経過は、次の通りです。

地帯 実況
平均
実況
最高
実況
最低
実況
降水量
実況
日照
移動
平均
移動
最高
移動
最低
移動
降水量
移動
日照
平年偏差(移動平均−平年)
平均 最高 最低 降水量 日照
117.324.210.70.010.017.422.013.54.14.8-1.1-0.7-1.3-2.91.3
218.024.012.50.08.117.221.813.04.95.0-0.6-0.5-0.70.40.8
318.324.812.90.08.917.622.313.53.54.9-0.9-0.8-1.0-1.60.9
417.924.912.30.08.117.022.012.56.95.2-0.6-0.2-0.71.51.3
518.325.712.20.09.717.922.513.94.14.8-0.9-0.9-1.0-0.80.9
615.924.58.30.09.515.921.011.45.84.8-1.2-0.4-1.8-2.31.3
717.424.310.80.09.617.321.813.33.25.0-1.0-0.5-1.4-2.21.4
818.823.914.00.08.017.021.312.58.44.9-0.6-0.1-1.02.20.7
注)実況値は当該月日の値、移動値は前7日間の移動平均値、平年偏差は移動平均から平年値を差し引いた値をそれぞれ示す。

この地帯の詳細については冷害危険度地帯とその特徴をご覧ください。


 現在、東北地域の水稲は黄熟期から成熟期直前にあります。
 過去7日間の地帯別平均的気象経過は上表の通りです。気温は平年よりかなり高く推移しています。現在、水稲の生育は北部を中心にやや遅れています。このようなことから、本情報にある気象障害監視のポイント、各種気温指標、玄米発育予測、参照リンクならびに各県の技術・予察情報などを参考にして、刈り取り適期の判定には細心の注意を払って下さい。

9月20日現在
警戒メッシュ説明:
 右図は平均気温の過去7日間平均値で低温被害を監視する目的で、水田分布メッシュを対象に示したものです。深水管理等の栽培管理の参考にして下さい。なお、警戒メッシュは平均気温前7日間の移動平均値を用いて下の基準温度で図示しています。(詳細は気象障害監視のポイントを参照。)

基準気温障害の程度
@17℃未満の地域生育遅延がかなり懸念される。
A17℃〜19℃の地域生育遅延が懸念される。
B19℃〜21℃の地域生育遅延が心配される。
C21℃以上の地域(緑)生育遅延は予想されない。
<特記事項>
なし。
 
  〜17℃
17〜19℃
19〜21℃
21℃以上
ホームページ参照:

 
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