斑点米カメムシ 〜 穂揃期とその7〜10日後の2回防除の徹底を 〜 1 病害虫名 斑点米カメムシ(アカヒゲホソミドリカスミカメ) 2 作物名 水 稲 3 対象地域 県内全域 4 発生時期 や や 早 い 5 発 生 量 やや多い 防除対策 (1)穂揃期に1回目の散布を行い、その7〜10日後に2回目の散布を行う。また、2回目散布以降でも発生が認められたら、2回目散布7〜10日後に3回目の散布を行う。薬剤は以下の表に示した剤を、またはその同時防除用混合剤を防除指針を参照して散布する。 (2)薬剤散布は水田のみならず、畦畔上や水田周辺の休耕田等の雑草地にも行い、なるべく地域ぐるみで一斉に防除をする。休耕田に薬剤散布する場合は、休耕田に登録のある薬剤を散布する。 (3)出穂期間近の草刈りは、カメムシ類を水田に追い立てることになるので行わない。出穂期以降に雑草を刈り取る際は、薬剤を散布した後に刈り取りを行う。 |
穂いもち適期防除の徹底を! 病 害 虫 名: 穂いもち 作 物 名: 水 稲 1 発生地域: 県内全域 2 発生時期: やや早い 3 発 生 量: 多い(津軽)・平年並(南部) 防除対策 (0)7月15日現在の稲の生育は平年より2〜4日早くなっているが、その後の好天により、さらに生育は早まっているため、出穂直前の防除時期も平年より5日程度早まる。 (1)穂いもちは予防散布でなければ効果がないので、防除適期を失しないように注意し、出穂直前と穂揃期の2回防除を基本とする。なお、散布間隔は7〜10日程度を目安とする。 (2)すでに上位葉に病斑がみられる水田では、直ちに薬剤を散布し、その後 7日程度の間隔で穂揃期頃まで散布する。 (3)薬剤散布に当たっては、農薬安全使用基準を遵守する。 |
穂いもちは津軽地域では多いが、南部地域では平年並、斑点米カメムシはやや多い、フタオビコヤガ、セジロウンカ、ヒメトビウンカは平年並、紋枯病、ごま葉枯病、コバネイナゴはやや少ないと予想される。 ○穂いもち:発生量は津軽地域で多く、南部地域で平年並 ○紋枯病:発生量はやや少ない ○ごま葉枯病:発生量はやや少ない ○斑点米カメムシ類:発生量はやや多い ○コバネイナゴ:発生量はやや少ない ○フタオビコヤガ:発生量は平年並 ○セジロウンカ:発生量は平年並 ○ヒメトビウンカ:発生量は平年並 |
カスミムカメムシ類については、注意報第5号(平成16年7月30日)で防除の徹底を呼びかけたところですが、8月上旬の発生量は、斑点米が多発した平成11年,12年より多いことから斑点米の多発が懸念されます。 カメムシ類の発生源が多い地域では水稲の生育にあわせて、穂揃期および穂揃7〜10日後の防除を徹底してください。 1. 対象作物、病害虫: イネ、カメムシ類(斑点米の原因となるカスミカメムシ類) 2. 対象地域: 県下全域 3. 発生時期: 早(第2世代) 4. 発生量: 多 防除対策 (1)水稲の生育は早まっているので、防除適期を失しないように注意する。 (2)カスミカメムシ類の発生源が近くにある場合は、穂揃期とその7〜10日後の2回防除を実施する。 (3)その他のところでは水稲の乳熟初期(出穂7〜14日後)に薬剤防除を行う。 (4)防除にあたっては農薬使用基準を遵守する。 |
県南部では葉いもちの発生が多く、穂いもちが多発する恐れがあります。 穂いもち防除を徹底してください。 1. 対象作物、病害虫: イネ、いもち病(穂いもち) 2. 対象地域: 県下全域(特に県南部) 3. 発生時期: やや早 4. 発生量: やや多(県南部:多) 防除対策 水稲の生育は3日程度早まっています。防除適期を失しないように注意してください。 穂いもち防除は発病が見えてからでは手遅れになります。体系別に防除を実施してください。 |
◎ 県南部では葉いもちの発生が多く、穂いもちが多発する恐れがあります。穂いもち防除を徹底しましょう。 ◎ 転作牧草地や畦畔等で、カスミカメムシ類が多く見られます。本田周辺に牧草地などのカスミカメムシ類の発生源がある場合や、例年斑点米の発生が多い圃場では、畦畔を含め薬剤による防除を行いましょう。 ○いもち病(穂いもち):発生量はやや多い(県南部:多い) ○紋枯病:発生量はやや多い ○ごま葉枯病:発生量は少ない ○カメムシ類:発生量は多い (アカスジカスミカメ・アカヒゲホソミドリカスミカメ) ○フタオビコヤガ第3世代:発生量は少ない ○セジロウンカ:発生量は少ない ○ツマグロヨコバイ:発生量は少ない |
斑点米多発のおそれ!防除を徹底しましょう! 7月26日のすくい取り調査の結果,牧草地及び雑草地等における斑点米カメムシ類の発生量が平年より多く,斑点米が多発した前年(平成15年)並みの発生量となっています。 前年の被害多発の要因であった割れ籾や出穂遅延の影響はない見込みですが,カメムシ類の密度が高いことから,斑点米の発生が平年より多くなるおそれがあります。 前年多発した地域や周辺に雑草や牧草が多い地域では,薬剤による防除を徹底してください。 ○斑点米カメムシ類:発生時期はやや早く、発生量は多い 防除対策 (1)雑草地や牧草地に隣接している水田,前年発生の多い水田では,必ず防除を実施してください。 (2)茎葉散布剤による防除は,畦畔を含めて穂揃期とその7〜10日後の2回実施してください。(第2図,第3図) (3)水田内に雑草(ヒエ,ホタルイ等)が多発しているほ場は,出穂前からカメムシ類が水田に侵入し,多発する可能性がありますので発生量に注意して防除を徹底してください。 (4) 今後,水田周辺の雑草や牧草を刈り取ると,カメムシ類を水田内に追い込むことになるので,草刈りは行わないでください。なお,やむをえず刈り取る場合は,水田の薬剤防除を実施してください。 (5) 薬剤防除は広域的に行うと効果が高いので,地域一斉防除に努めてください。 ※薬剤の選定に当たっては,最新の農薬登録情報を確認してください。 農薬登録情報 http://kamome.jppn.ne.jp/nouyaku/ |
穂いもち防除の徹底について 県内各地域で葉いもちの発生が確認され,発生地点率はやや高く,一部ほ場では『ずり込み症状』もみられます。 また,アメダスデータによる感染好適条件の推定(BLASTAM)では,7月14〜16日に感染好適条件,準好適条件が広域的に出現しており,今後穂いもちの重要な伝染源である止葉・次葉での発生が多くなる可能性があります。 穂いもち予防防除を徹底するとともに,葉いもちの発生がみられたら直ちに茎葉散布剤で防除を実施してください。 ○穂いもち:発生量はやや多い 防除対策 (1)本年の水稲の生育は,平年と比べて早まっています。ほ場ごとに生育状況を観察し,適期防除を実施してください。 (2)葉いもちの発生が確認されたほ場では,早急に茎葉散布剤(液剤,粉剤等)で防除してください。 (3)粒剤による葉いもちの予防防除を実施したほ場でも,病斑が認められる場合は茎葉散布剤による追加防除を実施してください。 特に,上位葉(止葉・次葉)での発病は穂いもちの重要な伝染源になるので,防除を徹底してください。 (4)箱施用剤,葉いもち予防粒剤の効果が低下してくる時期です。葉いもち予防粒剤だけでは穂いもち防除効果は不十分なので,穂いもち対象の防除は必ず実施してください。 (5)追肥後は一時的に抵抗力が弱まるので注意が必要です。 ※薬剤の選定に当たっては,最新の農薬登録情報を確認してください。 農薬登録情報 http://kamome.jppn.ne.jp/nouyaku/ |
斑点米カメムシ類について警報第1号を発表しました。穂いもちの発生は平年並と予想されます。 ○穂いもち:発生量は平年並 ○斑点米カメムシ類:発生量は多い ○ツマグロヨコバイ:発生量はやや多い |
穂いもち激発の恐れあり 7月20〜21日に実施した葉いもち発生状況調査によると、発病株率が50%以上で減収等が懸念される水田の地点率が28.3%と高い率で確認されております。特に育苗施設内で感染した苗が持ち込まれた水田を中心に、広範囲に伝染し多発しております。 これは7月9〜15日まで連続して葉いもちに感染しやすい気象となり、7月16日以降に病斑が増加したためです。 今後、再び感染しやすい気象となった場合、上位葉での葉いもちが急激に増加します。 上位葉の葉いもちは穂いもちの伝染源となり、収量や品質に影響を与えるため、細心の注意が必要です。 こうしたことから、穂いもちによる被害を最小限に抑えるため、早急に防除を実施する必要があります。 病害虫名 いもち病(穂いもち) 対象地域 秋田県全域 発生時期 平年並 発生量 多い(発病株率 平年比190%) 穂いもち防除対策 a. 畦畔からほとんどの株に病斑が確認される場合は、出穂7日前までにコラトップ粒剤5を散布し、その後、茎葉散布剤で穂揃期と傾穂期に防除を行う。 また、畦畔から病斑が散見される場合は、茎葉散布剤で出穂直前と穂揃期および傾穂期に防除を行うか、出穂期の7日前までにコラトップ粒剤5を散布し、傾穂期に茎葉散布を行う。 b. 散布時期が遅れると防除効果が低下するので、防除は適期に行う。 c. 茎葉散布剤の散布間隔は7日以上とならないようにする。 d. 葉いもちの発病が少ない場合でも、出穂直前と穂揃期の2回の茎葉散布を必ず行う。 e. 農薬の散布に当たっては、農薬安全使用基準を遵守すること。 |
アカヒゲホソミドリカスミカメによる斑点米多発の恐れ 〜 地域一斉に除草の徹底を 〜 〜 出穂7〜10日後と、その14日後の2回防除を実施 〜 防除対策 (1) 除草は出穂の10〜15日前までに地域一斉に行う。ただしイネ科雑草の出穂している畦畔等は直ちに除草する。特に休耕田や雑草地など、ほ場周辺でアカヒゲホソミドリカスミカメが生息している場所の対策を十分に行う。その後収穫2週間前までは除草しない。やむをえず出穂期以降に除草をする場合は、カメムシ類対象の殺虫剤の茎葉散布に合わせて除草を行う。 (2) 茎葉散布は出穂期7〜10日後の傾穂始期とその14日後の2回必ず行う。いずれも地域で一斉に行う。粒剤を使用する場合は出穂期10日後に1回散布する。防除薬剤は農作物病害虫・雑草防除基準を参照する。 (3) 周辺より出穂の早いほ場ではカメムシ類が集まりやすいので、出穂期に合わせて防除時期を調整する。 |
T 穂いもちの追加防除について 1.現在までの発生状況と今後の発生予想 これまで穂いもち防除については、警報第1号(平成16年7月23日発行)で防除の徹底を呼びかけてきました。8月17〜18日に上位葉の葉いもち、穂いもちの調査を実施したところ、依然として県内陸部で上位葉における葉いもちの発病株率が平年よりやや高く、これらの地域では籾いもち、枝梗いもち、穂首いもちの発病がみられ、穂いもちの発生は平年より多い状況でした。 7月下旬以降は好天に恵まれ、いもち病の伝染は緩慢になりましたが、葉いもちの発生が多かった水田では上位葉および穂への感染が抑えきれず、葉いもち、穂いもちともに多発している傾向が確認されています。 今後の穂いもちの発生は、上位葉の葉いもちや穂いもちが多発している水田では、8月3半旬からの連続した降雨で8月5半旬以降さらに拡大する可能性があります。したがって穂いもちの追加防除を実施し、減収を最小限に抑える必要があります。 2.防除対策 上位葉の葉いもちや穂いもちが多発している水田では、ラブサイド剤による追加防除を実施する。 防除は遅くとも8月25日頃までに終了し、農薬の安全使用基準(ラブサイド剤は収穫21日前、穂ばらみ期以降4回以内)を遵守する。 U 斑点米カメムシ類の発生状況と防除対策について 1.現在までの発生状況と今後の発生予想 アカヒゲホソミドリカスミカメは、越冬世代から発生量が平年より多く推移してきました。特に7月上中旬の第1世代の成幼虫数は、雑草地20回すくい取りで1,000頭を超える地点もみられるなど前年並に多い状況でした。 8月17〜18日に行ったすくい取り調査では、本田内20回すくい取り数が0.35頭の平年並(0.24頭)になりました。本田内のすくい取り数は穂ばらみ期以降、図−1のように推移しています。前年の穂ぞろい期のすくい取り数より少ないものの、平成12〜14年よりやや多い状況です。 出穂期〜穂ぞろい期に水田内に侵入した成虫がイネに産卵し、今後孵化幼虫の増加が予想されます。 このため、特に前年斑点米が多発した地域や周辺に放任田等の雑草地があるほ場では、防除を徹底する必要があります。 2.防除対策 出穂期後2回目(出穂期7〜10日後の1回目防除から14日後)の防除を確実に行う。 カメムシ類の発生が多いと考えられるところでは黄熟期(2回目の防除から7〜10日後)に追加防除を行う。 黄熟期の追加防除は薬剤の収穫前日数と総使用回数に注意する。 収穫2週間前以前に畦畔の草刈りを行う場合は、殺虫剤散布に合わせて行う。 |
斑点米カメムシ類はやや多いと予想される。斑点米の多発が予想されるほ場では、2回目散布から7〜10日後の追加散布を実施する。薬剤の使用にあたっては収穫前日数、使用回数に十分注意する。 ○斑点米カメムシ類:発生量はやや多い(前年並) (アカヒゲホソミドリカスミカメ) |
病害虫名:いね 斑点米カメムシ類(アカヒゲホソミドリカメムシ) 対象地域:県下全域 発生量:やや多い 防除法 ア.穂揃期および穂揃期7〜10日後の2回の薬剤防除(基本防除)を必ず実施する。 イ.基本防除終了後も水田内のすくい取り調査を行い、飛来・侵入が確認された場合は、基本防除の2回目の防除から7〜10日後に補完防除を実施する。 ウ.航空防除や無人ヘリコプターなどの共同防除を計画しているところでも、防除間隔が2週間以上あくような場合や発生密度の高い地域では、共同防除に加え個人防除を実施する。 エ.薬剤は畦畔等カメムシ類の生息場所にも十分かかるように散布する。 オ.本年のイネの出穂期は平年より3日程度早いことから、防除時期を失しないようにする。 カ.今後、水田周辺を除草する場合は、除草後速やかに水田への薬剤散布を行うか、薬剤の散布計画に合わせた時期に除草する。 キ.カメムシ類の生息場所となっている休耕田では、水田の薬剤散布時期に合わせて休耕田に登録のある薬剤で防除を行う。 ク.アカヒゲは移動性が高いことから、広域で一斉に防除を行うと効果が高まるので地域ぐるみで実施する。 |
病害虫名:いね 穂いもち 対象地域:県下全域 発生量:やや多い 防除法 ア. 早急にほ場の観察を行い、発生のみられるほ場では直ちに防除を行う。なお、葉いもちの予防粒剤を使用したほ場でも発生をみたら防除を行う。 イ. 出穂が平年より2 〜 3 日程度早まると予想されているので、防除時期を失しないようにする。特に早生品種では、防除時期を失しないようにする。 ウ. 上位葉に葉いもちが発生しているほ場では、出穂直前、穂揃期、穂揃期散布の7 日後の3 回の防除を必ず実施する。 エ.なお、航空防除や無人ヘリコプターなどの共同防除を計画しているところでも、上位葉に葉いもちが発生しているほ場では、共同防除に加え個人防除を実施する。 オ. 降雨が続くような場合は雨の合間をみて防除する。 カ. 薬剤耐性菌出現防止のため、同一薬剤の連用はさける。 |
穂いもちの発生量はやや多い予想です(7月23日付け注意報第3号を発表)。葉いもちの病斑が上位葉にみられる場合には、穂孕後期、穂揃期および穂揃期から7 日後の防除を徹底してください。 斑点米カメムシ類の発生量は平年並の予想です。いねの出穂期がやや早まると予想されているため、防除時期を失しないようにしましょう。 ○穂いもち:発生量はやや多い ○紋枯病:発生量は平年並 ○斑点米カメムシ類:発生量は平年並 (アカヒゲホソミドリカスミカメ・オオトゲシラホシカメムシ) |
病害虫名:イネ斑点米カメムシ類 発生地域:県下全域 発生量:やや多い 防除上注意すべき事項 @ 幼虫が水田畦畔で確認されているので、生息密度を下げるため直ちに雑草を刈取る。 A 本年はひとめぼれの幼穂形成始期が平年より3〜5日早く、出穂が早まると予想される。雑草の刈取り、薬剤の散布にあたっては関係機関からの情報を踏まえて適期に実施する。ただし、出穂直前に雑草を刈取ると、カメムシ類を水田に追い込む場合があるので、出穂前10日以降の刈取りは行わない。 B 薬剤防除は水田内の生息密度が高くなる乳熟期に実施する。その後も成虫飛来や幼虫の発生が見られる場合はさらに1週間間隔で追加防除を実施する。ただし、クモヘリカメムシの場合は出穂後の早い時期から水田内に侵入することから、侵入した成虫を対象に乳熟初期から防除を実施する。 |
病害虫名:イネいもち病(葉いもち) 発生地域: 県下全域 発生時期:やや早 発生量:やや多 防除上注意すべき事項 @ 予防粒剤(水面施用剤)の散布を予定している場合、葉いもちの発生が早まると予想されるので平年より早めに実施する。なお、施用は平坦部は6月15日、山間部は6月20日まで行う。 A 放置された補植用置苗は早急に土中に埋没処分する。 B 補植用置苗でいもち病が発生している場合は、置苗周辺の本田の葉いもちの発生の有無を確認する。本田で発生が確認された場合は、散布剤(液剤、粉剤等)等を使用する。 C 早期発見に努め、本田で葉いもちの発生が認められた場合は、散布剤(液剤、粉剤等)による防除を実施する。 |
○イネいもち病(穂いもち):発生量はやや多い ○イネ紋枯病:発生量は平年並 ○イネ稲こうじ病:発生量は平年並 ○斑点米カメムシ類:発生量はやや多い ○ニカメイチュウ:発生量はやや少ない ○ツマグロヨコバイ:発生量は平年並 ○セジロウンカ:発生量は少ない ○イネツトムシ(イチモンジセセリ):発生量は平年並 |